用事があって、イタリアのサレルノ(Salerno)に行ってきた。行く前にサレルノの情報があまりネットで見つからなかったので以下の覚書が誰かのお役に立てれば幸い。なお、滞在したのは2007年9月中旬。
事前情報
旅にたつ前に参考にしたのは以下のWebページと書籍
サレルノはサレルノ県の県庁所在地のわりにはガイドブックに載っておらず、上記の書籍にしか載ってなかった。ただし、上記書籍は使いづらい。理由は、サレルノで一番重要な情報である市内バスの載り方が「アマルフィ海岸」の特集の欄外に書いてあるため。多分、読者が頭から終わりまでじっくり読むことを期待してつくっているのだと思うが、普通、自分の行く街を中心に情報を探すだろうに。まあ、無いよりはまし。
宿泊
市内には安いホテルから4つ星のホテルまで多くのホテルがある。ただし、いくつかのホテルはサレルノFS駅から遠いので列車でサレルノに到着する人は注意が必要。ただし、バスを使えばたいていのホテルに簡単にたどり着ける。
私は日程上重要な移動手段(街の移動)やホテルは旅行前に押さえておかないと心配な性質なので、以下のサイトを使ってホテルを予約した。予約したホテルが駅から3kmぐらい離れておりバスの乗り方を覚えるまで難儀した。
市内交通
サレルノ市内、また近隣の街までバス網が整備されており、バスを利用すればいろいろと動きやすかった。ただし、バスの乗り方がさっぱりわからず難儀した。1日ほっつき歩いて学習。
市内にはCSTPという会社とSITAという会社のバスが運行しており、主要な路線の運行間隔は10分に1度くらい。私は、市内の移動はCSTPを郊外(近隣の町)への移動にはSITAを使った。
時刻表は以下のURLで調べられる
バスのチケットはサレルノ駅の売店やその横の列車・バスの旅行案内カウンター、街中のTABACCHIで買う。店先に「Unico canpania」や「Unico Salerno」「CSTP」などの看板が出ているところならば購入可能。今回は3種類のチケットを使った。
- Unico Salerno:1ユーロ。サレルノ市内で有効。最初に載った乗り物で刻印を打ってから90分間乗り放題だと思う。Unico Salerno
- Unico Campania:距離によって値段が分かれる。とりあえずサレルノ(Salerno) <-> ポンペイ(Pompei)間は、E3 1.8ユーロだった。これは列車とバス兼用。多分、バスもCSTPでもSITAでも乗れるのではないかと思う。Unico Campania Extraurbano
- Unico Costiera:5.00ユーロ。サレルノ駅の列車・バスの旅行案内カウンターで「アマルフィにバスでいきたいのだけれどもチケット買える?」と聞いたら、売ってくれた。24時間有効でアマルフィ海岸の都市間を運行しているSITA
バスを自由に乗り降りできるチケット。
Unico ***は以下のサイトの会社が売っているらしい。詳しくはこちらを参照
郊外への移動
- ビエトリスルマーレ、ヴィエットリ・スル・マーレ(Vietri sul Mare):CSTPバス1,4,9番に乗っていける。チケットはUnico Salerno。
- ポンペイ(Pompei):CSTPバス4番、国鉄でいける。バスだと時間がかかりすぎるので電車で行くのがお勧め。チケットはUnico Campania Extraurbano E3で行ける。
- アマルフィ海岸沿いの都市(Amalfi, Miori, Minoriなど):SITAバスがSalerno駅前から1時間に1本くらいの割合で出ている。Unico Costieraを買うのが良い。駅の売店横の列車・バスの旅行案内カウンターで買える。ただし、アマルフィからの帰りの便がどういう頻度で出ているのかわからなかった。
その他・感想
- バスの系統番号が一緒でも必ずしも巡廻バスではないので注意。自分が行きたい停留所がバスの停留所の看板に載っているかをよく確認のこと
- サレルノ市内は安全な雰囲気。十分警戒(貴重品を外に出さない、変な奴に近づかない、危なそうな路地に入らない)すれば女性が一人で歩いていても平気そう
- 南イタリアの昼休みに注意。13:30 〜 16:00くらいまでは魔の時間帯。いろいろな店が昼休みで閉まる。Barはたいてい開いている
- 南イタリアの夕食の時間は遅い。18:00〜19:00に夕食をとりたくてもピザ屋やレストランが開いていないことが多い。
- 8〜9月に訪れるならば水着必携。アマルフィにいって素晴らしくきれいな海を見たときに水着を持っていない自分に腹が立った。
- サレルノ市内でトイレに困ったら、サレルノFS駅のトイレを使うのもお勧め。汚いけど。
- アマルフィ海岸沿いの道路を歩いて帰ろうと思っちゃだめ。恐ろしく長い。