Google Calendarを使ってみての感想

非常に良くできている。カレンダーの本質がある日時に行なわれるイベントの一覧であるという点をよく理解している。イベント情報は、本質的に「誰が、何の、どこで、いつ」という4つのデータから成り立っている。この観点にたてば、祝日も一種のイベントである(国が、休日というイベント、日本で、ある日に)。

また、イベントはあるドメイン(ある組織や集団)ごとに発生している。国、都道府県、地方自治体、会社、学校、サークルなどなど。よって、イベントをあるドメインごとにわけて記載し、それをマージする形でカレンダーを表示するというアイデアは素晴らしい。私も考えていたけど、実装できていなかった。Google Calendar開発者偉い。しかも、ドメインごとに他人と共有できるようにしているのが偉い。私もひらめきはあったけど、具体案を思い付けず、実装もできなかった。

今後の予想というか展開としては、Google Calendarのアカウントを法人格でとれるようにシステムを設計し、イベント告知を行なえるようにすると思う。たとえば、展示会情報をまとめたカレンダーを企画会社が提供する。他にも、各種イベント会場がイベントのアナウンスをかけたり、チケット会社がイベントのアナウンスをかけたりする。たぶん、法人格でのカレンダーはある程度リッチなものになるのだと思う。これまでの空間に展開する広告から時間に展開する広告へと世の中は変わる。

また、Google CalendarWiki的、あるいはグループカレンダー的に使われるようにチューニングされると思う。Publicのカレンダーは複数人で管理されるのが自然だと思う(書き忘れや修正を防ぐ。あるいはホワイトボード程度のきやすさでメモする)。遊びのためにもWiki的なカレンダーは使える。たとえば、歴史好きが集まって坂本竜馬最後の日のカレンダーを作ってもよい。

カレンダー(暦)の本質が、基準となる時からある単位の下でどれくらい離れているのかを示すものだとするならば、架空年表に対応してもよいかと思う。