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8/14 内閣総理大臣談話感想

支持者と批判者の双方へ配慮した内容だと思う。つまり、どっちからも文句言われるだろうなぁという。今回もスピーチライター仕事していると思う。

以下、感想。

  • 日露戦争のくだりはいれないで良かったのではないかと。これは支持者へのくすぐりかな。
  • 「挑戦者」というポジティブな意味にとれる言葉を選んだのはなぜだろう?「『新しい国際秩序』から外れていきました。」でも文は通じるのだけど。ここいら辺に格好良く見せたいという心を感じる。
  • 「そして七十年前。日本は、敗戦しました。」の部分も別の言い回しなかったのかな。敗けたことが問題のような言い方になっていると思う。
  • 次の3つの段落は非常に良く作られていると思う。
    • 「東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦」の部分は国内各所に目を配っている印象
    • 「戦火を交えた国々でも、…」は加害者としての日本をちゃんと述べている。
    • 「何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。」も加害者としての日本をちゃんと述べている。
  • 「これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。」これはちょっと変だと思う。交戦国の人たちは日本の平和のために犠牲になったわけじゃないので。ただ、気持ちはわかる。今の平和はこういうことをの上に築かれているんですよと言いたいのはわかる。どう、つなげば良いのかの代替案はでない。
    • 「これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。」をとっちゃってもいいんじゃないかと
  • 「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。」は「事変、侵略、戦争。」がいらない。なぜ、これいれたんだろう?
  • 「植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。」はさらっと中国への皮肉&中国ともめている国々へのアピールだと思う。うまい。
  • 「我が国は、先の大戦における行いについて、…」のくだりは良いと思う。国名の列挙の中に「台湾」が入っているのも台湾の独立派へのアピール&中国への牽制だと思う。
  • 「戦後、六百万人を超える引揚者が、…」はここまでの中国への牽制に対する緩和。うまい。
  • 「戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、…」も同上。「中国人」としたのは中国政府と中国人をわざと分けているのかな?うまい。
  • 「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」はなくてよかったと思う。実際、私もそう思うんだけど明言しないでよかった。
  • 「私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。」は、TPPで交渉中の今、言うべきだったの?なぜ、これを言ったんだろう?
  • 「私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、…」は反省&決意表明&中国への牽制かな。

日露戦争のくだりと謝罪を続ける宿命を背負わせないがなければ、謝罪の意をみせながらも各方面への配慮もあって良いスピーチだと思う。両方共、注目されている中言わないでもというのが感想。