リンク ー 日本政策投資銀行:大河ドラマを活かした観光活性化策 〜持続的な観光需要の創出に向けて〜

日本政策投資銀行:大河ドラマを活かした観光活性化策 〜持続的な観光需要の創出に向けて〜が面白かった。

1. 過去の事例をみると、大河ドラマの放映はプラス効果のみならずマイナス効果をももたらす。

プラス効果には、大量の情報発信に基づく大規模な集客効果と、その結果もたらされる著しい経済波及効果がある。平成9年の大河ドラマ毛利元就」放映による関連イベントの集客効果は、広島・山口・島根三県で約343 万人、経済波及効果は約936 億円と推計されている。

マイナス効果とはドラマ放映に伴う観光需要の喚起が一過性に過ぎず、放映後に集客の大幅な落ち込みが生じることである。その原因として放映時の単一かつ大量の情報発信と放映終了後の情報発信量の急減、ドラマ放映時の受け入れ態勢が不備の場合、大量のマイナスイメージが流布する危険性がある点が挙げられる。

マイナス効果の影響により、大河ドラマを契機とした継続的な集客に成功した事例は少ない大河ドラマ効果のプラス面とマイナス面を認識しつつ、成功事例に鑑みて持続的な観光需要を創出するためにはいかなる対策を講ずるべきかが課題となる。
(要旨より)

一過性の注目を継続的な人気につなげるには、事前の仕込みが重要であるということみたい。