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「next49はベルギービールが好きである」が成果の論文が受理されない理由

現在の世界では「next49はベルギービールが好きである」が成果の論文は査読を通りません。その理由は以下のとおり

  1. 誰もそんなこと知りたいと思っていない(重要性が足りない)
  2. それがわかったからといってすべての/ある分野の学術の発展および社会の発展に寄与しない(影響が足りない)
  3. Twitterやこのブログ読んでいれば論文読まなくてもわかる(新規性が足りない)
  4. Twitterやメールで直接「ベルギービールお好きですか?」と尋ねれば誰でもそんなことわかる(独自性が足りない)

もし、next49がアンゴルモアの帝王であり、人類の存続はnext49の胸先三寸で決まるとするならば話は変わります。

  1. 超重要人物なので多くのことを知りたい。ベルギー周辺の人はすっごく興味がある可能性が高い(重要性がある)
  2. 好みからnext49の制御手段を見出せるかもしれない。この事実は社会の存続に寄与する(影響がおおきい)
  3. Twitterやこのブログ読んでいれば論文読まなくてもわかる(新規性が足りない。でも、恐怖の大王がブログやっているのかという謎はある)
  4. Twitterやメールで直接「ベルギービールお好きですか?」と尋ねたときに機嫌損ねてアレされるかもしれないので、この情報を得た方法および成果は余人では代えがたい(独自性がある)

このように成果が一緒でも投稿先や状況が異なれば、その成果の評価も異なります(まあ、非現実的で強引な例ですが)。

論文は報告書の一種類ですので、ある分野における参与者(研究者および実務者含む)へ報告すべき内容が含まれなければいけません。そして、報告すべき内容とは、報告の受け手にとって価値がある(価値があると報告者が信じるもの)です。

卒業論文修士論文のテーマで悩んでいる方、どういう内容を書くべきか悩んでいる方は、自分が論文で書こうとすることに価値あるかどうかを確認してください。そして、その価値を他者がわかるようにきっちりと説明しきってください。もし、うまく説明できないならば、あなたの報告しようとしている内容は「next49はベルギービールが好きである」というのと同等のものかもしれません。

追記:じゃあどうすれば良い?

はてなブックマークのコメントより

  • steel_eel n数と手法の問題ではw?next49氏のような人を千人くらい集めてベルギーや日本や他のビールの消費量を数年間調査し、価格や入手性による影響を排除して『ベルギービールが好きである』と結論付けると論文になるはず。
  • outalaw ではどうすれば論文に値するテーマになるの?という質問に対しては、絞り込まずに普遍性/一般性を持たせるという手があります。この例で言えば、next49さんをある地域や国、ベルギービールをビール全般に変えるとか。

お二人のおっしゃるとおり、典型的な方法は以下のとおり。

  1. 一般化・普遍化:調査結果自体が価値を持つようになる
  2. メカニズムの解明:調査結果のようになった理由を解明する。一般化・普遍化がプラスされるのが普通。
  3. 比較:他の結果と比較する。たとえば、ベルギービールと日本酒についての調査結果を比較したりする。メカニズムの解明のための材料としても使われる。

関連:

追記2:学術的という話は?

はてなブックマークのコメントより

  • khwarizmi 面白い/サイエンスかどうか?という視点がないのは、忘れただけか、現状に対する皮肉か、どっちだろう?

わざと述べませんでした。というのは、テーマによっては別にサイエンスである必要はないからです(サイエンスの定義にもよりますが)。このブログは人文学や社会科学の方も読んでくださることが多いこと、また、上記の話は自然科学および工学のみに限定される話でもないので、サイエンスかどうかという観点は外しました(暗黙に「重要性」に含めています)。同様に学術的かどうか(アカデミックであるかどうか)も外しています。