こちらの産学官連携データ集2015~2016(PDF)のグラフを抜粋したツイート見て1人当たりの研究費2千万円越え!とびっくりして、原点をあさってしまった。
[PDF] 産学官連携データ集2015~2016 / https://t.co/xTjZzGHweu
— ropcb08 (@ropcb08) 2016年9月27日
大学等 教員一人当たりの内部使用研究費 pic.twitter.com/3TfncDDShM
— ropcb08 (@ropcb08) 2016年9月27日
ツイートのグラフの元には「平成27年科学技術研究調査」(総務省)の資料を加工したとあるので、そちらを見てみる。すると、大学については大学教員や研究補助者が研究者として列挙されており、かつ、大学教員や研究補助者の給与も研究費に含まれていることがわかる(たぶん、研究室に賃料が発生している場合はその賃料も含まれる)。大学への調査票は以下のとおり。大学もこういうの解答するのは大変そう。
大学の研究者1人当たりの研究費が「平成27年科学技術研究調査」(総務省)と産学官連携データ集2015~2016(PDF)で異なるのが不思議。国立はほぼ2倍の違いになっている。
平成27年科学技術研究調査 (p. 42, 表40) | 産学官連携データ集2015~2016(p.49, 大学等 教員一人当たりの内部使用研究費) | |
国立 | 1,142万円 | 2,229万円 |
公立 | 1,111万円 | 1,657万円 |
私立 | 1,426万円 | 1,787万円 |
文部科学省:第8期研究費部会(第8回) 配付資料の資料3-1 「個人研究費等の実態に関するアンケート」について(調査結果の概要)(PDF)にある「(H27年度の)年間の個人研究費は、 約 6割が 50 万円未満、 約 8割が 100 万円未満 となっている。」という調査結果と教授の給与1,000万円、准教授の給与800万円ぐらいと考えたとき、平成27年科学技術研究調査の方が妥当な値なのではないかと感じる。