現在落語論

2015年12月21日(月)立川吉笑「現在落語論」Session袋とじを聞いて買った本
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落語は鈴本演芸場に2,3回聴きにいっただけなのでほとんど知らない。この本を読んで立川志の輔さんと立川談笑さんの落語を聴いてみたくなった。

この本の面白いところは「落語」という表現手法の特徴を分析している点。ただ、2015年12月21日(月)立川吉笑「現在落語論」Session袋とじで語っていた内容でほぼカバーされていた印象。

「落語」という表現手法の特徴として「場面の想像を聞き手にゆだねるので場面転換が容易であり、微入り細に入り説明する必要がない」というのがあった。小説が漫画や映画・ドラマに勝るときがある理由もこれなんだろうなぁと読んでいて感じた。場面の想像を聞き手にゆだねるからこそ、話し手の情報提供によって、あっというまに混乱してしまうので、落語家は話がうまいのだろう。また、本の中でも小説と落語の比較があり、小説にあって落語にない(なくてもよい)ものは「話のつじつま」というのは確かにそのとおりだと思った。