研究に関するマネージメントの責任は研究室主宰者に属する

卒業研究・修士研究時の悪循環を防ごう:アオバさんのコメントの以下の強調部分について。

今晩は、理系大学の4年です。

私自身は鬱ではないんですが、同じ研究対象で研究している友人が鬱になりました。私自身も卒論が行き詰っている時に、相手をするのがあまりにもしんどいので、読みづらい文章で申し訳ありませんが、愚痴らせてください。

私たちのゼミでは、調査地が海外なので3年の5月に卒論内容を決定するシステムになっています。学部生は、どんなに頑張っても調査に行けるのは2回。私は、3年の時に二か国に調査に行き、一方で新しい研究をすることにしたので4年次に一度調査を行いました。友人は、本来二回調査に行けるはずのところを先輩との人間関係がうまくいかず(どっちもどっち、なかば自業自得の理由なんですが)途中で教授に泣きついて4年から調査地を変え、私と同じ研究をしています。

ここまでならまぁそんなこともあるか、と思えるんですが、友人の新しい研究がうまくいっておらず、ついに「卒論止めてくる」って言って卒論を止めてしまいました。元々、ちょっとしたこと(本人には大事?)で軽い鬱になるタイプらしいんですが、中間発表の準備期間もその後の本論発表のための解析作業もまったくせず、ゼミ室にも来てませんでした。そして、本論まで3週間を切った今週初めにいきなりやめると言われてしまいました。卒論止めて内定に影響が有るか無いかはちゃんと就職課に聞けるのに、共同研究している私には(私だけでなく、ほかのゼミ生にも教授にも)事前に一言もありませんでした。

さらに問題なのは、国からお金をもらっていたという事です。教授も、院生も、同期もみんな怒って(呆れて?)います。同期には共同研究なんだからやめないように説得しろと言われ、教授には二人分の論文を書けと言われます。しょうがないのは分かってます。一人しかいないから、私がやらないといけないことも。でも、教授には学会誌に予約したからレベルの高いものを書けとせっつかれ、つらいです。友人は、迷惑かけるけどごめん、とだけ言ってました。一応解析は手伝ってくれてますが、それなら自分で論文書いてほしいです。むしろ迷惑だってわかっているのなら、はじめから止めないでほしい。

おまけに、教授とコミュニケーションがとりにくい雰囲気があるため、相談もできません。そもそも、私まで弱音を吐いたら本気で怒られそうです。教授は外国人の方なので、日本語がわりと雑(乱暴な…)な方なんですが、そのせいもあって余計に話しにくいです。

私自身は、卒論なんて鬱になるほど悩むものじゃないと思ってますし、就職先も研究内容とは全く異なる職種なのであまり気にしてませんが、お金のこと、教授のこと、横で「手伝ってるじゃん」って言える友人のことを考えると、つらいです。

私も止めれるものなら、卒論止めたいなぁ!!

愚痴ばかり書いて申し訳ありませんが、少し楽になりました。ありがとうございました!!

卒業研究・修士研究時の悪循環を防ごう:アオバさんのコメント

アオバさんが研究を止めてしまった人の分まで働く必要はありません。「教授たちがかわいそうだな」と思ったり「せっかくなのでこの内容を仕上げて卒業したいな」と思うときに、やれる範囲でやれば十分だと思います。国からお金をもらって研究しているのは教授であり、仮に旅費やアルバイト料がでていたとしても、それは教授と旅費やアルバイト料分働かなかった学生との間の問題であり、同じテーマでやっていた人の問題ではありません(少なくとも卒論生にとっては)。

この理屈は当然教授もわかっています。なので、アオバさんにいろいろ言ってくるのは単なる八つ当たりです。あくまでもアオバさんのやれる範囲で対応してあげてください。そして、教授や先輩たちに勇気をもって「つらい」ということをアサーティブに述べましょう。「つらい」ということを伝えることによって、アオバさんまで卒業研究を止めてしまうという可能性を相手に想起させることができます。

嫌な話、今は教授はアオバさんの限界を探っているところですから、アオバさんの心が折れない境界線を早めに相手にアナウンスするのが良いと思います。