未成年が収入を保護者と独立に得る手立てとその管理についてのメモ

専門家じゃない人の単なるメモ。

読売Online:ドローン少年の収入とネットライブ配信によると

  • ニコニコ生放送:「運営側が認めた生主は公式チャンネルを開設でき、そこで課金(月額・都度)し、手数料を除いた上で収入を得ることができる。15歳の少年も配信していたが、チャンネルは開設できていないので、ニコ生での収入はなかっただろう。」
  • ツイキャス(TwitCasting:株式会社モイ):「ユーザーがとても多く、中高校生にも人気がある。ただし配信者が収入を得るしくみはない。」
  • アフリカTV(afreeca tv:株式会社アフリカTV):「他社と異なり、視聴者からの「投げ銭」で、配信者が収入を得ることができる。〜中略〜 アフリカTVでは、リスナー(視聴者)が気に入った配信者に「投げ銭」をすることができる。投げ銭とは、視聴者がお金を配信者に送ること。つまり配信者が、お金を稼げるのだ。実際には、リスナーはアイテム(星風船)をクレジットカードなどで買って配信者に送り、配信者は貯(た)まった星風船をAmazonギフトカード・iTunesカードに交換できるというしくみだ。」
  • 金融口座:「ウェブサイトには〜中略〜、銀行の口座番号が公開されている。」

銀行口座の開設と引き出し制限

未成年が銀行口座を開設するためには保護者の同意が必要なのが一般的らしい。

未成年者名義で作った口座を保護者が解約することはできるみたいだけど、場合によってはいろいろと手続きがあるみたい。特に今回の例のような15歳以上だと本人の不利益になるような場合には手続きがいりそう。ただ、成年後見人制度で口座の管理手続きがあるので、当然、未成年にも同じことができるはず。

追記:ゆうちょ銀行

Twitterで教えていただいたがゆうちょ銀行は未成年でも本人確認書類と印鑑があれば口座を作れるらしい。ネットで子供と大人が直接やりとりできる時代にちょっとまずかろうと思う。せめて、中学生までは保護者の同意が必要として欲しいところ。

Amazonのアカウント

建前上は20歳未満は保護者の承諾の下でのみ利用を許すということ。よって、Amazon.co.jpに連絡すればアカウントの停止はできるのではないかと思うけど、そう簡単にもいかないだろうというのは世間知。

アカウント

アマゾンサービスをご利用になる場合、お客様のアカウントとパスワードの機密性を維持し、コンピュータへのアクセスを制限する責任は、お客様にあります。また、ご自分のアカウントとパスワードを使って行われるすべてのことに対する責任を認めることに同意するものとします。Amazon.co.jp は子供向けのアマゾンサービスも販売していますが、販売する相手は成人(20歳以上)のお客様に限られます。20歳未満のお客様は、親権者または後見人が承諾する場合に限り、アマゾンサービスをご利用になれます。
Amazon.co.jp:Amazon.co.jp 利用規約より)

ニコニコ生放送の年齢制限

年齢制限は現在のところしていない。ニコニコ生放送 ガイドライン(PDF)の「IV.運営会社の考え方と対応」より転載。

(2)年齢制限について
ニコニコ生放送では、生放送の配信や視聴について、年齢による制限を行っていません。全ての方にサービスを楽しんでいただきたいと考えています。

そのため、わいせつ映像や児童ポルノなどの違法情報はもちろんですが、18歳未満の方には不適切であるとされる情報(青少年有害情報)が放送された場合、運営会社はその生放送の停止やタイムシフトの削除などの対応を行います。

性的なもの、暴力的なもの、危険行為や違法行為を誘引するものは、青少年有害情報として放送停止やタイムシフトの削除などの対応を行う場合があります。性的行為、性的行為に類似する行為、全裸、着衣であっても表現が露骨なものは、性的なものとして取り扱われます。

ニコニコ動画ニコニコ生放送には「R18カテゴリ」が存在しますが、これはカテゴリ分類のひとつであって、青少年有害情報を投稿、配信する場所ではありません。

ツイキャスの年齢制限

小学生以下はダメとのこと。

第12条 禁止事項
(18)13歳未満の方の本サービスの利用行為 ただし,モイが別途認める場合を除きます。

ご利用規約より

アフリカTVの年齢制限

探せず。たぶん、ニコニコ動画と一緒でないんじゃないかな。

個人的感想

中学校で義務教育期間が終わるので人の性格や望み、環境によっては15歳から収入を得なければならない場合もある。なので、15歳が収入を得る道を一律に塞ぐのは良くないと思う。たとえば、こっちの方に引き寄せられる可能性もある。

一方で、15歳〜20歳までがなんで「未成年」として扱われているのかといえば、まだ社会にでる準備が整っていないと社会的にみなされているからなので、何でも己れの判断で自由にさせて良いというわけでもない。

なので、保護者が「うちの子どうにかせねば」と思ったときにある程度のコストを支払った上で(その行為が子供にとって不利益でなく、本人自身を守るための緊急避難であると第3者に説明させるようにした上で)金融機関の口座を開けなくしたり、Amazon.co.jpSNSアカウントの一時停止や制限を申請できるようにした方が良いと思う。

子供のころからお金稼ぐ経験積むなら中学生ぐらいまでは基本的に対人販売で稼いでほしいところ。ネットを使う場合は親のサポートがあるべき。