峰なゆかさんのロリコンの定義

峰なゆかさんの以下のツイートがはてなブックマークですごく盛り上がっている→はてなブックマークコメントTogetter:峰なゆかさんのロリコンの定義

https://twitter.com/minenayuka/status/461904548638900224:twitter

いろいろな因縁話の上で盛り上がっているのだと思うけど、理由の一つに「ロリコン」という言葉の拡大定義があるのだと思う。

造語を使うときには注意しようというエントリーなのに「自作用語」という造語を使っているというオチがついている論文において自作用語を使うときに注意すべきことで書いた以下の心得。これのルール3に反している。

  • ルール1:必ず定義してから自作用語造語を用いる(定義なしでは使わない)
  • ルール2:自分が述べたい概念や事象を表す言葉が既にあるのならば、それを使い、新たに定義しない
  • ルール3:既に別の概念や事象を表す言葉はできる限り避ける
  • ルール4:自分が伝えたい概念や事象を用語から簡単にイメージできるようにする
  • ルール5:カタカナ表記はさける

広辞苑第5版ではロリコンは以下のように説明されている。「(ロリータ‐コンプレックスの略) 性的対象として少女・幼女を愛すること。ナボコフの小説の女主人公の名に由来」一方、峰さんの定義は、「年齢にかかわりなく、女性の弱さ、愚かさ、コンプレックス、そして、それらを象徴しているものを自分に都合が良いという理由で好んでいる男性」というもの。辞書的な「ロリコン」は峰さんの「ロリコン」の一部分になっている。

たぶん、峰さんは「女性の弱さ、愚かさ、コンプレックス、そして、それらを象徴しているものを自分に都合が良いという理由で好んでいる男性」が好きでなく、日本人男性の8割がそのような男性であると認識している。そして、「女性の弱さ、愚かさ、コンプレックス、そして、それらを象徴しているものを自分に都合が良いという理由で好んでいる男性」の典型的な表れとして「ロリコン(男性)」があると考えている。で、「女性の弱さ、愚かさ、コンプレックス、そして、それらを象徴しているものを自分に都合が良いという理由で好んでいる男性」を一言で表す用語として「ロリコン」を使っているのだと思う。これは、インスタントカップ麺全体のことを日清が出しているインスタントカップ麺の商品名「カップヌードル」と呼ぶのと同じ。

なので、「ロリコン」の拡大定義を外した主張、「私は、日本人男性の8割が女性の弱さ、愚かさ、コンプレックス、そして、それらを象徴しているものを自分に都合が良いという理由で好んでいると思っています。」という主張について大いに議論すればよいと思う。「女性の弱さ、愚かさ、コンプレックス、そして、それらを象徴しているものを自分に都合が良いという理由で好んでいる男はキライ」という主張は個人の主観なので、お互いの立ち位置が違うということが分かった時点で「そうですね。議論におつきあいいただきありがとうございました」で終わればよいと思う。

追記:拡大解釈ではないとのこと

https://twitter.com/minenayuka/status/463546707087605762:twitter