自分の分野の専門知識を社会に還元する一つの方法として、自分の分野の常識をWikipedia日本語版に追加する企画 WAQWAQプロジェクト:Wikipedia日本語版を充実させる2ヶ月間を10月3日から実施しています(詳しい主旨については何でこの企画をやろうと思ったのか?をご覧ください)。
御用学者Wikiや原発名言などにコミットしたり、はてなブックマークやTwitterでの啓蒙活動も良いですけど、ご自身の「科学コミュニケーション」に関する専門知識をWikipedia日本語版に還元し、科学コミュニケーションに不慣れな各種研究者がすぐに閲覧できるようにしておくというのはいかがでしょう?
良く「〜を読んでもいないくせに発言するな」というブックマークコメントをいただいたりもしますが、そういうお勧めの文献を推奨文献としてWikipedia日本語版にまとめておいてくださいますと、多くの人にとって有用だと思います。
自分の知識を社会に還元でき、かつ、良くない科学コミュニケーションをとる自然科学系の研究者も減らすこともできる一石二鳥のうまい取り組みではないでしょうか?ご参加お待ちしております。
ちなみに英語版WikipediaにはScience, technology and societyという項目はありますが、日本語版Wikipediaには科学技術社会論という項目はありません。サイエンス・コミュニケーションや科学社会学、科学哲学はあります。
以上、かなり嫌味ったらしい言い方で恐縮です。ですが、正直なところ本当にSTSのみなさまや科学コミュニケーションの専門家の方々がWikipediaにご自身の分野の常識を付け加えてくださることを希望します。原発事故の処理はこれからも続きますし、トランスサイエンスの問題は今後も拡大してきます。Web上に誰でもアクセスできる形で、科学コミュニケーションの基礎知識および、より発展した内容へのポインターがあることが、今後の我々の社会において、とても重要であると考えています。