選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか

この本では、選挙により政策・権力者を選ぶという方法のシステム的欠陥を示している。

第1章から第5章までを使って、何故、投票者は自分自身にとって不利になる愚かな政策に対して投票するのかについて検討し、その理由を「投票者が合理的な判断の下で非合理な信念に対して投票するため」であると結論づけている。

第6章では、「投票者が合理的な判断の下で非合理な信念に対して投票する」というモデルの下でどのようなことが起こるのかを検討し、7章では「投票者が合理的な判断の下で非合理な信念に対して投票する」というモデルの下では政治家はどのように振舞うのかを検討する。8章では、選挙により政策・権力者を選ぶという方法が本質的にうまくいかないのであれば、その代替手段として市場をより活用するべきであると提言し、最終章で今現在我々にできることについて提言している。

以下、続く予定。