「黙っているしかないじゃん」をどうにかしたい

価値の判断基準が自分の外にある人間は表現者になれないへのエントリー大学院の教授がクソだと言われる一つの理由でおっしゃっていることは良く分かります。卒論に関する考え方もほぼ賛成です。研究の背景や位置づけ、重要性説明は十数回しております。まあ、別に研究の背景や位置づけなどは百回説明してもかまわないのですが、今年も去年もおととしも、卒論指導で一番困ったのはこの部分なのです。

だから、自分の主張をとりあえず述べて、相手の反論が正しいと思えてから自分は間違っていたと考えれば良いんだよ。

とか言われても、もうなんというか絶対間違える自信がある訳ですよ。「精神的な背骨が育っていないから」ではなくて、自分の意見を言わないのはそもそも研究の目的が理解できてないから。間違うのがわかってて、それを論破されるのがもうほぼ確実に予想出来てるのに、わざわざ自分からフルボッコされるようなこと言うわけないじゃん。もう黙ってるしかないじゃん。

「黙っているしかないじゃん」をどうにかしたいと思い、今年度は配属時から繰り返し繰り返し「研究に正解はないのだから」「間違ったことを言っても、あとでごめんなさいすればOK」「何でも質問して良いよ」ということを伝え続けたのだけど、黙っちゃったんです。で、万策尽きて今年もああいう敗北宣言を書くに至るわけなのです。どうしたもんでしょうね。

なお、お前の言い方が悪いだろうという話は既に指摘されており鋭意改善中です。

私の卒論に対する考え方はこちらにまとめてあります。