他人の考えを勝手に想定して諦めちゃダメ!

ある期限までに、書類やレポート、論文、実験結果の報告を提出することを約束したのにも関わらず、期限までに提出できないときはどうするべきか?

私は、期限までに提出できないということが分かった時点で、期限までに完全なものを提出できないことを十分に謝罪をした上で、完成度(未完成部分)を報告し、どうしたら良いかを相談するというのがベストな行動だと思う。

特にその提出の有無が、あなたの卒業や進路、出世を左右してしまうのであるならば、あなたは相手の心情や考えを勝手に想定して、勝手に諦めるべきではない。その諦めはカッコイイものではない。単なる思考停止だ。

視点をちょっと変えてみよう。「期限までに提出できるかできないかによって、誰か他人が迷惑することはないだろうか?」と。あなたにとって重要だと思える未完成部分が別の人の観点からすれば、ちょっと修正すればすぐにどうにでもなる部分かも知れない。そして、既に完成している部分こそがその期限までにどうしても必要な内容かも知れない。提出を受ける側はその書類やレポートがどうしても必要で、ゼロであるくらいならば未完成のものであっても良いと思うかもしれない(当然、あなたの評価は下がるがそれはしょうがない)。

芸術系の提出物を除いて、提出物の価値は提出を受けるほうが決めるのであって、あなたが決めるのではない。なので、まずは素直に現状を相談して、その上で指示や助言を求めるのが良い。提出を拒否されたら、そのとき初めて提出を諦めたら良い。

なお、期限までに提出できないということが分かった時点で行動を開始し、言い訳や責任転嫁をするのではなく期限までに完全なものを提出できないことを十分に謝罪をした上で、泣き落としやごまかしをするのではなく、正直に完成度(未完成部分)を報告し、相手を脅迫するのではなく真摯にどうしたら良いかを相談するということにご注意いただきたい。

学生のみなさまの相談が教員ににべもなくはねつけられる理由の一つとして、「期限ぎりぎり、もしくは、期限後に相談に来て、言い訳や責任転嫁(先生の説明が悪かったなど)をダラダラと述べた上で、どのくらいまで仕上げたのかを説明することなく『私、内定もらっているからこの講義落としたらすごく困るんです。』とか暗黙に『私を落第させたら、大学の信用問題に関わるぞ、オラァ!』という脅迫をしてくる」というのがある。こういう風にこられると、思わず教員の中の野生野性が目覚めてしまう。

追記

はてなブックマークで以下のコメントをいただいた。

  • K-Ono そういう報告があった時点で教員は「ハイまた来年」と切るべきではないのか。だって一方的な契約破棄でしょ。

今回のエントリーの主旨は、「相手に受理してもらえるかどうかに関わず相談したほうが良い」というものです。教員側が提出物を受理するかどうかはケースバイケースだと思います。ですので、問答無用で「ハイまた来年」と切るときもあると思います。