大学で教えるべき内容の変更に教員は無頓着という指摘

要約してしまえば、ゆとり教育以前と以後では、高校教育の内容にかなりの差異があり、また大学側もそれに呼応する形で「高校から先送りされたために、新たに大学で教えなくてはならなくなった内容」というものを数多く有している、ということです。
一方、大学側には、高校から先送りされる形で大学で教えなくてはならなくなった分野について、かなり無頓着です。彼らはこの問題を「2006年問題」と呼び、緊急課題として取り組んでおりましたが、末端の教授達は「新た何々を教えなくてはならないのか」「それまでの学生とどの程度の知識差があるのか」ということについて、無知であるか、あるいは無関心である場合が非常に多い。例えば私の場合、私は「ゆとり世代が始まって2年目」に属する者ですが、やはり教授の中には「先送りされた内容」を前提として授業を進めてしまう方や、あるいはその部分を簡単なプリントを配布するだけで終えてしまう方が多く、かつて高校で教えていた程度に濃密な教育というのは、ほとんどされていなかったように記憶しております。

私も高校で何が教えられているのか知らないや。授業中に微調整することが多い(学生に「これって習った?」と聞いて習っていないと言われたら補足説明をする)。覚えておこう。