結論から言えば、新卒一括採用を止めるしかない。というか、外資が通年採用しているせいで面白いのは外資に行く確率が高くなっていると言うのが私の観察結果。面白い人、個性的な人は新卒採用スケジュールを無視する傾向があるので、結果として外資に流れる。大学の方でも3年次卒業や大学院修士の秋卒業など卒業パターンが4年生の3月末一択ではなくなってきているので、企業も採用スケジュールを通年にせざるを得ないと思う。
- msn産経:授業にならない! 「青田買い」是正を 大学3団体、企業側に要請
- J-Cast:就職後3年で3割離職 大学生「青田買い」のせいなのか
- 大学プロデューサノート:行き詰まっている? 日本の大学生の就職活動
- Where Angels Fear To Send Trackbacks (kasuga sho diary):企業による学生の青田買いが起こるのは誰の責任か!?
- 5号館のつぶやき:大学生の就職活動: 1年生から始めさせてはどうでしょう
- 参考:どうして企業は専門性でなくコミュニケーション能力で学生を採用するのかについて
討論会でおもしろかったのは、ソフトウェア開発者は専門職か?という問いかけのあたり。いろいろな話がでておもしろかったがおもしろかった点をまとめると以下のとおり。
まず、どうして採用時に技術力が求められないのかという点について。IT業界と十把一絡げにまとめているが、人材がもっとも欲しいと思っているのは業務システム・インフラ系システムを開発しているところであり、ここで求められる人材像は業務知識に精通し、かつ、大規模システムをチームワークで作れる人材である。技術力を持っているに越したことはないが、技術力があったとしても業務知識がないと開発に投入できないので、どうしても社内で教育して育てる必要がある。このような業務システムの開発は、西垣さんが引用した現場叩き上げ主義とよくマッチする。入社後にいきなりスター開発者としてバリバリと力を発揮するのは開発しているシステムの観点か難しい。
(IPAX 2008を見に行ってきたより)