月を売った男

月を売った男

ロバート・A・ハインラインの作品を読み始めたのがいつだかわかりませんが、その作品の中で1番好きな作品がこの「月を売った男」です。

世界有数の金持ちD・D ハリマンが自分の夢をかけて人類を月に送り込む話です。この話の白眉は、資金集めの方法です。初めてこの話を読んだときには、「そんな方法で資金を集めるのか!!」という強い衝撃がありました。「こんな発想を生み出すやつらには金輪際勝てない」と思ったのも覚えています。

この本は、短編集でハインラインの構想する未来史の一部を担っています。この未来史は、最終的にはラザロス・ロングが登場する作品群へと続きます。

この本には、「月を売った男」の後日談である「鎮魂歌」も収録されており、D・D ハリマンのその後を知ることができます。