- 2017年03月15日: 徳島市観光協会職員 市長に賠償求め提訴|徳島ニュース|徳島新聞
- 2017年03月16日: 観光協会長が徳島市長告発 「阿波踊り」の主催者怒らせ辞職迫られたか - 産経WEST
- 2017年03月16日: 徳島市長を告訴・告発 市観光協会長「辞職迫られた」|徳島ニュース|徳島新聞
- 2017年04月28日: 損賠訴訟:職員の前科指摘、市長が争う姿勢 徳島市、口頭弁論 /徳島 - 毎日新聞
- 2017年06月03日: この夏、「阿波おどり」に中止の危機(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
- 2017年06月16日: 阿波踊り:累積赤字4億3600万円 徳島市「収支改善、主催者に要請」 /徳島 - 毎日新聞
- 2017年08月01日: 阿波おどり「4億円超の大赤字」に地元の不満が噴出!(小川 匡則) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
- 2017年08月21日: 「徳島の宝なのに…」阿波おどり赤字4億円超、赤字累積しない仕組みを - 産経WEST
- 2017年10月06日: 巨額赤字で右往左往…阿波おどりが招いた市長告訴の行方|日刊ゲンダイDIGITAL
- 2017年11月21日: 徳島市阿波踊りの赤字原因解明へ 市、観光協の調査開始|徳島ニュース|徳島新聞
- 2017年11月22日: 阿波踊り:赤字解消へ 徳島市と弁護士らが観光協会を調査 - 毎日新聞
- 2017年12月02日: 告訴:徳島市観光協会、徳島新聞社長らを 阿波おどり会館、特別背任の容疑で /徳島 - 毎日新聞
- 2017年12月25日: 職権乱用:告発の遠藤・徳島市長、地検が不起訴に /徳島 - 毎日新聞
- 2018年01月19日: 阿波おどり、通年の観光資源目指す :日本経済新聞
- 2018年03月02日: 阿波おどり 共に踊らず 累積赤字、徳島市と観光協対立 :日本経済新聞
- 2018年03月05日: 阿波おどり「開催危機」の深層を観光協会幹部が激白(小川 匡則) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)
- 2018年03月06日: 阿波おどり事業特別会計の累積赤字の解消策等に関する調査報告書:徳島市公式ウェブサイト
- 2018年03月27日: News Up 祭りの危機!阿波おどりに何が | NHKニュース
- 2018年05月14日: 阿波おどり混乱、徳島市主導で決着へ :日本経済新聞:混乱の経緯の画像あり。スタートは2017年3月より。
- 2018年06月30日: 阿波おどり 収入増へ苦心 「総踊り」中止に反発強く :日本経済新聞
- 2018年08月08日: 開催目前!阿波おどり・踊り手たちが怒りの「ボイコット宣言」(小川 匡則) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)
- 2018年08月10日: 混乱のまま本番へ、阿波おどり12日開幕 前売り券 半分売れ残り :日本経済新聞
- 2018年08月14日: 「踊る阿呆」が市長に勝った…阿波おどり「圧倒の現場レポート」(小川 匡則) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
- 2018年08月15日: 阿波踊りの"総踊り"、徳島市の「中止」要請に反発して強行 "弾圧の歴史"から紐解く
- 2018年08月16日: 阿波踊り:どうして対立印象づける悪循環に陥ったのか - 毎日新聞
2020年日本夏時間導入可否問題から妄想する太陽系移住時代に対応したソフトウェアの時刻対応
ほぼ、タイトルで言いたいことは尽きている。
メモ:日本に「サマータイム」を導入すると懸念される事柄にまとめているとおり、2020年の東京オリンピックに向けて日本標準時間(JST)を2時間早める日本夏時間の導入が検討されている。それにともない、主にICT業界から「コンピュータの時刻の対応どうすんだよ!」と大批判が上がっている。
で、以下のエントリー。Unix・Linuxで使われているTime Zone Databaseを書き換えることで日本夏時間を実現してみますよという内容。非常にきれいに対応できている。
qiita.com
じゃあ、今回の日本夏時間の導入はこんな風に簡単にできるのかというところなのだけど、そういうわけにはいかない。その理由は上記エントリの後半部分にあるとおり。
で、ここから妄想。太陽系内の惑星や惑星の衛星にて水の存在が確認されている。
www.bbc.com
そして、「火星の人」の映画がヒットした。
- 作者: アンディ・ウィアー,小野田和子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (37件) を見る
現実世界でも火星でジャガイモを育てられるか実験が行われている。
www.afpbb.com
十数年後から数十年後に太陽系内に人類が移住する時代が来るかもしれない。太陽系移住時代には地球とデータ通信をする場面は必ずある。そんなときはUCTをベースにして月時間や火星時間を計算できないといけない。火星移住初期は火星標準時間は1つでも構わないと思うが、移住基地が増えるに従い火星の中で複数の標準時間が作られる時代が来る。
現在、ソフトウェアを作成するときに国際化(internationalization, i18n)を考えなければいけないように、こういう時代に向けて時刻を扱ういろいろなアプリの現地時間をOSのTime zoneに合わせて修正できるようにしておく必要があるのではないかなと妄想した。おわり。
追記:宇宙船や国際宇宙ステーションのオペレーティングシステム
Unix・Linux系なのだろうなぁと思っていたけどそうでもないみたい。
- flight computer - Which operating systems is the International Space Station running? - Space Exploration Stack Exchange
- https://www.quora.com/What-are-computers-used-for-on-the-ISS
国際宇宙ステーションは大きくわけて3種類のコンピュータがあるとのこと。
- 国際宇宙ステーション自体を制御するコンピュータ:
- 国際宇宙ステーションのロシア区画の生命維持装置などを制御するコンピュータは the Data Management System - Russia (DMS-R)といい、それのOSはVxWorks
- アメリカ区画の生命維持装置などを制御する50台を超えるコンピュータをつなげたシステムをMultiplexer / Demultiplexerという。OSはThe USOS multiplexer/demultiplexers。このOSはプログラミング言語Adaで書かれているとのこと。
- 上のコンピュータにアクセスするためのコンピュータ
- ロシア側はRussian Laptopsと呼ぶコンピュータ。Linuxベース
- US側はPortable Computer System(PCS)と呼ぶコンピュータ。Linuxベース
- その他、国際宇宙ステーション自体を制御するコンピュータには接続されないコンピュータ(普段使いのコンピュータ)
- Station Support Computers(SSC)と呼ばれる。Windowsベース。
以下の記事はPCSがLinuxベースになったという記事っぽい。
以下の記事はISSで使われるOSがWindowsからLinuxベースになったといわれているが、それはPCSについてでSSCについてはWindowsベースのままだよ。なぜなら、世界中でWindowsが使われている理由と同じで、普段使っているOSがWindowsだからという記事。
カフェパウゼで法学を 対話でみつける<学び方>
ブログカフェパウゼをあなたとの運営者ぱうぜさんこと横田明美さんの著書をご恵贈いただいた。
法学部の大学生ならば大学での学び方(特に高校との違い)を実感し、どう対処するのかを学ぶ基準を作るために大変役に立つと思う(仮に全面的に賛成しなくてもたたき台として役に立つ)。人文学や社会科学系の大学生にとってもいろいろと役に立つことがあると思う。その他の理工医農系の学生だと中盤(2年生まで)は役に建つけれども、3年生以降は法学カスタマイズなのでちょっとつらいかも。
大学院生および大学教員にとっては法学系だけでなくても役に立つと思う。自分が学んできた自分野の学び方、文章の書き方がある程度の一般性を持つということを確認できるので。
光栄にも pp. 292--293およびあとがきで当ブログの名前を挙げていただだいていることもあって、第I部(1年生)および第II部(2年生)で紹介されている多くの考え方や技法は、私にとってはなじみ深いものであった。なので、ほぼ全面的に賛同する。第III部(3年生)からは法学およびぱうぜゼミに特化されている内容になるので興味深く読んだ。
第III部および第IV部を読んで、ずっと思っていた素朴な疑問「法学部卒業して、弁護士にならない人はいったいどういう職に?」に答えをもらった気分。日本は大学生1年生から専門分野にわけることが多いので、他分野に進んだ時に大学時代がどう役にたつ可能性があるのかを教員も意識した方がよいよなぁと思った。また、 pp. 268--269のColumn 9で紹介されていた法学部と経済学部のコラボ講義は非常に興味深かった。
他、第I部(1年生)および第II部(2年生)の感想ツイート
#カフェパウゼで法学を をご恵贈頂いた。
— next49 (@next49) July 21, 2018
9ページの判例について、結論を覚えるだけでなく先人の思考を追体験するようにすべしというのは、理工系なら実験、数学なら証明にあたるのだと思う。 #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
ただ、整理されて体系的に学習者に提供されるし、講義時間や本のスペースは無限にあるわけでないので覚えるべき知識のように提示されてしまう #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
結論だけを覚えるというのはわかりやすい物語に回収するということ。史学系の方々が死ぬほど気をつけているポイント。何回叱られたか #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
第2章。未来の自分のために質問をメモして、まとめとく。追加で言うなら講義での疑問点は人生で大事なものでないのでメモしなければ忘れるという点。疑問があったことすら忘れるのが人間 #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
ラインみたいにスタンプをノートに押せるとメモの難易度下がるのに。死ぬほど分からんスタンプを押しまくる講義 #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
32ページでGTDの紹介。GTDは多くの人が身につけて置くと切羽詰まった時の逆転のきっかけになるよね #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
二毛作よりは一石二鳥かな #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
やることが多すぎて終わらない気がするときは人を頼るのも手。特に考える系はアウトプットするのがショートカット #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
レポートは課している教員も何型のレポートなのか明示的に把握していない場合があるのでアレ #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
92ページ。言葉が分かるとより適切な情報を検索できる。私はGoogoleで適当に入力引っかかったWikipediaのページ、それの英語版、キーワード探す、それの日本語ページを繰り返す。大体言い方わかったら文献探す #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
121ページの末弘先生の言葉は法学部出身者を一般企業に採用する重要な動機になるよね #カフェパウゼで法学を
— next49 (@next49) July 21, 2018
追記
最後の方にいつも聞いているSessin 22で取り上げていた特集 【音声配信】特集「災害から生活を再建するために知っておきたい法律の知識とは?」岡本正×荻上チキ2018年7月19日(木)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」平日22時〜)でお話しされていた岡本正弁護士が紹介されていて「いろいろつながるなぁ」と思い、面白かった。
メモ:日本に「サマータイム」を導入すると懸念される事柄
過去の経緯
日本は終戦直後に深刻な電力不足に見舞われ、連合国軍総司令部(GHQ)の指示で昭和23年にサマータイムが実施された。だが労働時間が伸びた上、「疲れる」などの反発が国民から上がり27年に廃止された。
安倍晋三首相は、2020年東京五輪・パラリンピックの酷暑対策として、サマータイムの検討を与党自民党に指示した。夏の一定期間、時刻を1~2時間程度前倒しすることで、暑い時間帯の競技を避けることをねらう。だがIT業界や政府の事情に詳しい楠正憲氏は「サマータイムは70年前にも導入され大失敗している。デジタル化により悪影響はさらに深刻化するだろう。導入は見送るべきだ」と指摘する――。
1952年(昭和二十七年)。吉田茂内閣のもとで、「夏時刻法を廃止する法律」が公布、施行された。その議論の背景を、当時の国会議事録から抜粋して紹介しようと思う。
— 荻上チキ (@torakare) 2018年8月15日
ハードウェアの問題
- サマータイムで日本中の電波時計がゴミになる(かも)という話 | mzsm.me
- 夏時間導入における電算システムの対応 - 映画は中劇
- 坂村健の目:サマータイムという怪談 - 毎日新聞
- サマータイム導入が難しい理由、迫られる「2度訪れる同時刻」への対応 - BCN+R
追記(2018年9月2日)
省エネ
サマータイムの導入を想定し、すべての人々が生活時間を1時間前倒しすると、14時の電力需要が抑えられる一方、帰宅によって16時に家庭での電力需要が増加し、業務と住宅を合計した最大電力需要は引き上げられる可能性があることが判明。逆に1時間後ろ倒しした場合は、15時にわずかに電力需要が増加しますが夕方には減少するため、他の対策と組み合わせれば有効な手段となる可能性があります。
海外の状況
- 欧州委員会、夏時間廃止の是非を検討へ | ロイター(2018年2月)
[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州議会は8日、フィンランドの提案を受け、欧州委員会に夏時間廃止の是非を検討するよう求める動議を採択した。
欧州連合(EU)の法律では、1990年代から、3月最後の日曜日に時計を1時間進め、10月最後の日曜日に元に戻す夏時間を採用するよう定めている。
EUで最も北方に位置するフィンランドは1月、7万人を超える嘆願署名が集まったとして、夏時間廃止を提案した。
夏時間反対派は、特に子供や老人で、長期的な健康問題を生むとしている。また、時間の変更によって睡眠が阻害され、仕事の生産性に影響するとの調査もある。
一方賛成派は、冬季に朝の日光が増え、夏季には午後の日が伸びるため、交通事故が減りエネルギー節約につながると主張している。
欧州議会でも様々な意見が飛び交った。
欧州議会が17年10月にまとめたリポートは、夏時間が体内時計に及ぼす影響が従来考えられていたよりも深刻な可能性があると指摘した。注意不足から事故を招いたり、心臓発作のリスクを高めるなどの健康被害につながるとの研究成果を紹介している。エネルギー消費をめぐっては、電気製品の普及で日照時間とは関係なく使われる電気製品が増え、夏時間の効果はごくわずかだとの批判の声も出ている。
追記(2018年9月2日)
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は31日、サマータイム(夏時間)の廃止を提案する方針を決めた。欧州では夏時間を巡って、夜間の省エネルギー効果などが乏しいうえに、健康面への悪影響から廃止論が強まっている。7月から8月中旬にかけて欧州委が実施したパブリックコメント(意見公募)では84%が廃止を支持。これを受けて、廃止法案を欧州議会と加盟国に提案する準備に入った。
夏に時計を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度について、欧州連合(EU)の行政機能を担う欧州委員会は31日、欧州議会と欧州理事会に廃止を提案すると発表した。域内の市民を対象にした調査で、廃止支持が圧倒的多数だったためだ。約5億人が暮らすEUの判断は、制度の検討が始められた日本の議論にも影響を与えそうだ。
孔子はさすがだね「過ちて改めざる、是を過ちという」
過去に行った差別的発言が発掘されて現在の仕事やポジションを失うという話が結構続いている。
www.sponichi.co.jp
確かにそういう発言はして良いものではないが謝罪して、改めているならば受け入れるというのもあって良いと思う。孔子曰く、「過ちて改めざる、是を過ちという」。
その良い事例があったのでメモ。
エントリーの発端
以下のツイート読んで、そんな人がいるのかと調べてみたら感動的なまでの勉強ぶりだった。
かつて「宝塚市にゲイが来てエイズが増えたらどうするんだ(大意)」みたいなことを言って大批判された大河内議員が、そのあと反省して勉強会とか参加しまくって、今では自民党のLGBT関係で先頭に立つ感じになってんだけど、その人が今年議員やめて稲田の公設秘書になってる https://t.co/fkg3BJmUvT https://t.co/g9wQKhq6BU
— 星降る能町みね子 (@nmcmnc) July 25, 2018
大河内氏が稲田議員秘書になる際のエントリー
議員辞職のご報告 ~ 感謝と御礼 | 大河内茂太オフィシャルサイト
この度の議員辞職の理由は以下の通りです。
LGBT関連の失言を切っ掛けに、二年前、自民党政務調査会性的指向・性自認に関する特命委員会にオブザーバー参加させていただいて以来、自分の声が直接国政に反映されていくダイナミズムに触れ、日本におけるLGBT理解増進の1ページを紡ぐ瞬間に立ち会えることに喜びを感じ、やりがいをもって取り組んで参りました。
しかしながら、未だ自民党内でのLGBTへの理解は十分に進まず、理解増進法の実現は難航しています。
このような状況において、自分自身が主体となって国政で力を尽くしたい、たとえ今は議員秘書という間接的な立場ではあっても、なんとしても国政に携わりたいと強く思うに至りました。
これからお仕えする稲田朋美衆議院議員は上記性的指向・性自認に関する特命委員会を立ち上げてくださったご縁とご恩のある方です。
上記のLGBT関連の失言(2015年6月)
大河内氏の発言への非難
emajapan.org
レズビアンやゲイなどの性的少数者(LGBT)の支援施策を検討している兵庫県宝塚市議会で、自民党の大河内茂太議員が6月24日に本会議において、「(支援条例が制定され)宝塚に同性愛者が集まり、HIV(エイズウイルス)感染の中心になったらどうするのか、という議論が市民から出る」と発言したのに対し、別の議員が「不適切」と取り消しを求め、議事が中断したと報道されています。
EMA日本は、こうした性的少数者への無知と誤解に基づく差別的発言を強く非難します。
発言についての謝罪および取り消し
私から申し出た質問内容の一部取消が、本日(29日)の本会議で正式に確定しました。取り消したのは、HIVの感染経路に関する本年4月8日付の朝日新聞の記事を紹介している部分、及び報道されているように「条令ができた場合、『同性愛者が集まり、HIV感染の中心になったらどうするんだ』という議論も市民から起こると思う」という趣旨の発言部分です。
先日の議会運営委員会終了後、マスメディアを通して正式に謝罪いたしましたが、ここでも改めて謝意を表します。
心からお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
平成27年6月29日 大河内茂太
その後の大河内氏の取り組み(本人のブログより)
- 2015年7月:謝罪はしたけど認識は変わっていない感じ
- 2015年9月:第一回LGBT勉強会(同性婚に慎重な立場からのLGBT支援勉強会)を開催
- 2015年9月:、および性的マイノリティ関連のレクチャーを複数受ける
- 2015年10月:ゲイタウン訪問、ゲイコミュニティにおいけるHIV予防啓発活動の勉強
- 2015年11月:第二回LGBT勉強会(保守の立場から学ぶLGBT勉強会)開催
- 2015年11月:ブラジルでのエイズ当事者運動の第一人者であるジョゼ・アラウージョ・リマ・フィーリョ氏の講演会聴講
- 2016年02月:自民党「性的指向・性自認に関する特命委員会」で講演
- 2016年03月:宝塚市のLGBTパートナーシップ制度への懸念表明。2015年7月のエントリーと比べるとかなり違う認識を持っているように読める。
- 2016年4月:「性的少数者・特命委員会を終えての所感」
- 2016年05月:発達障害支援に関する活動の報告。2015年12月の市議会でも発達障害支援について質問した旨が2016年1月のエントリーに書いてある。
- 2016年06月:レインボーパレードに稲田朋美氏と参加したことの報告。これに到った裏側はこちらとこちらにある。繁内幸治氏の反省から学んだ大河内氏失言対応から生まれた結果。まさに多様性の重要さが分かる事例。
- 2016年07月:能町さんの記事の紹介。
- 2016年09月:FinS Japan Pride Award 2016での繁内幸治氏の受賞スピーチの紹介
- 2016年10月:カラフル連絡網勉強会・交流会の報告
- 2016年11月:朝日新聞の記事の紹介
- 2017年07月:レインボーパレード参加の報告
- 2017年09月:公益財団法人「人権教育啓発推進センター」でLGBT関連図書と取組みの充実を申し入れ
- 2017年12月:「女性問題と性的マイノリティ」をテーマとしたシンポジウムへの参加報告
- 2018年02月:「HIV・エイズの現状」についての勉強会の報告
大河内氏の保守向け(主に自民党支持者向け)のLGBTに関する説明
人口の5%前後がLGBTの当事者というわけで、ご家族を含めてどなたの周りにも隠れた当事者が何人かはいる計算です。LGBTの課題解消には与党自民党の理解が必須ですが、未だに誤解が解消されていない状況です。
誤解の第一は「LGBTが趣味や嗜好の問題だ」というものです。LGBTは生得的なもので、後天的な趣味や嗜好ではありません。
第二にLGBTへの理解が進んでも、(そのことを原因としては)「少子化」は進みません。また万が一、同性婚が認められたと仮定しても、(そのことを原因としては)「少子化」は進みません。なぜなら、(バイセクシュアルを除いて)LG(B)Tが子供を産む可能性は「そもそも」ほぼないからです。同性婚を制度化している欧米の統計でも実証されています。
第三にLGBTは現に存在する「実在」であり、思想的・観念的に性差を否定する左派的「ジェンダーフリー」とは異なります。この点、保守派の一部がシャルル・フーリエからマルクス・エンゲルス・レーニンに至る家族解体思想を警戒するのは理解できますが、LGBTの問題を一括して共産主義的策謀と考えるのは間違いです。むしろ一部の革 新勢力がLGBTを利用していることこそを警戒すべきだと思います。
第四に自民党が施策の主体である限り「同性婚」や「過度な支援」には否定的です。
私は保守派の仲間向けには「LGBTの皆さんも等しく天皇陛下の大御宝である」ことを訴えて理解を求めています。
(「LGBT自民足踏み」~最近の新聞記事からより)
繁内幸治氏の取り組み
そんな中、去年(2015年)の4月に宝塚市議会議員の大河内茂太さんが、議会で不適切な発言をしたことを覚えてらっしゃいますか?
実はその前の年(2014年)にも、自民党の兵庫県議会議員がひどい発言をしたことがあったんです。
その時、私はたまたま神戸を留守にしていました。その間に、当該県議に対して当事者始めいろいろな方からの非難が集中してしまい、県議本人が心を閉ざしてしまうという最悪の事態になってしまいました。私が神戸に戻ってから県議ご本人に電話をかけても、
「そんなこと言っても、どうせあんたも他の人と一緒やろ、もうええわ!」
と切られてしまったんです。
これは自民党に行かないとどうしようもないと思って、初めて自民党兵庫県連の幹事長にお会いして、
「できるだけソフトランディングさせたいんで、幹事長からご本人に説明して欲しい」
とお願いしたんです。そしたら幹事長も「わかった」ということで電話してくれたにも関わらず、ご本人は、「もういい」と言って幹事長の話すら聞こうとしなかったんですね。
攻撃した人たちは、思いが強すぎて結局、県議ご本人を追いやってしまったわけです。
議員は次の選挙で落選してしまいました。おそらくご本人の中では憎しみが残っているだろうと思われます。
私は、地元に根ざしたNGOは、地域に対して責任があると考えているので、この件は今でも宿題だと捉えています。憎しみの連鎖や固定化が起きないようにしたいのです。彼もLGBTのことでは対応が極めてまずかったけれども、他の部分ではいいところもあるようにも思っています。
で、先の大河内さんの発言があった後、当日の夕方、大阪の旧知の弁護士から連絡をもらったんです。「今日、宝塚の市議会で自民党の議員が問題発言をしている。明日の神戸新聞の朝刊に載るようだ。去年の県議のようにならないよう早く動いて欲しい」と。
神戸新聞朝刊の主要な記事は、日付の変わる0時にインターネットで先行して流れますので、「それを確認したら大河内さんに連絡します」と、知人の弁護士には伝えました。
で、0時にニュースがアップされたのを確認してから、面識のない大河内議員にfacebook経由で連絡させてもらったら、すぐにご返信頂いたので、私の考えを丁寧に説明したんです。
「私は神戸のNGOの代表です。今後あなたに対する当事者団体等から様々な非難が起こるでしょうが、私は決してあなただけを一方的に非難しない。今回の発言の真意を聞かせていただき、これからどういう風に解決していけるのか一緒に考えたい」
とお伝えしました。すると2日後には、BASE KOBEの事務所に大河内議員がいらしてくれたんです。
お会いしたら分かりますよ、大河内さんが差別主義者じゃないことは。
初対面で約3時間お話しして分かったのは、大河内さんの発言は誤った一方的な情報を基にした不適切なものであって、根底に差別意識はないだろう、ということでした。
それならば、彼を差別主義者として当事者団体等が追い込んでしまうのは誤りであって、地元の当事者団体の代表でもある私がこの人と向き合って、彼が抱えているモヤモヤとしたものをきちんと勉強してもらうことで整理してもらい、願わくば理解者になってほしいと考えたのです。
それから彼に対してはずーっとレクチャーし続けたんです。面談や電話を合わせて1000時間くらいでしょうか。交わしたメールも膨大な数です。お忙しい中で、本当によくお付き合いいただけたと思いますよ。
(自民党の性的指向・性自認に関する特命委員会の真実を直撃。 その1「なぜ自民党が特命委員会を立ち上げたのか?」 | Letibee Lifeより)