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信州大調査委の結論「捏造でも不正でもなかったけど研究として失格だった」

発声練習

調査の主題が「捏造や不正はあったか」なので、「捏造や不正はなかった」という見出しなのだろうけど。捏造や不正じゃなかったけど研究として失格だったという調査結果。

予備的な段階の実験結果にもかかわらず、断定的な表現をするなどしたと認定。調査委は、訂正を公表するとともに、科学的証明ができる方法で検証実験をするよう求めた。

朝日新聞:信州大「不正認められず」 子宮頸がんワクチン研究巡りより)

予備的な実験結果を断定的に表現したことなどは問題だったとして、発表内容の修正と再実験結果の公表を求めた。同大は関わった池田教授ら3人を厳重注意とした。

外部から不正通報があったのは、3月に池田教授が厚労省内で発表したマウス実験。ワクチン接種が脳組織に影響を及ぼす可能性を示唆するとの内容だった。調査委による実験では同じ結果は得られなかったが、研究班の実験にデータ捏造(ねつぞう)や改ざんは確認されなかったという。

毎日新聞:子宮頸がんワクチン 研究不正認められず 信州大調査委より)

調査結果によると、実験は各ワクチンをマウス1匹ずつにしか接種しておらず、そのマウスの脳を調べる実験でもなかった。これは予備的な実験だったが、公表段階では証明された結果のように伝えられた。

読売新聞:子宮頸がんワクチンデータ捏造疑惑「科学的議論不足」…信大に研究再実験要求より)

上の調査結果を報じた記事のWeb見出し。読売の見出しが一番内容に即しているように思う。

調査結果を受けた当事者のコメント。ずれていると思う。

池田教授は「捏造も不正もなかったことを実証していただき、安堵(あんど)しました。引き続き子宮頸がんワクチン接種後の副反応に苦しむ女児たちの診療に全力を注ぎたいと思います」とするコメントを発表。

朝日新聞:信州大「不正認められず」 子宮頸がんワクチン研究巡りより)

池田教授は代理人弁護士を通じ「大変安堵(あんど)した。引き続き診療に全力を注ぎたい」とのコメントを出した。

毎日新聞:子宮頸がんワクチン 研究不正認められず 信州大調査委より)

池田教授は、名誉を傷つけられたとして月刊誌の発行元と執筆したジャーナリストに損害賠償などを求める訴訟を起こしており、弁護士を通じ「捏造も不正もなかったことを実証していただき、たいへん 安堵 した」などのコメントを発表したが、反省や謝罪の言葉はなかった。

読売新聞:子宮頸がんワクチンデータ捏造疑惑「科学的議論不足」…信大に研究再実験要求より)

上記3記事のブックマークコメント

関連過去エントリー

追記(2016年11月24日):厚生労働省の見解

www.mhlw.go.jp

この度、信州大学の調査が終了し、以下の内容が公表されました。

  • マウス実験は、各ワクチン1匹のマウスを用いた予備的なものであった。
  • 予備的な実験であったため、結果の公表に際しては特段の配慮がなされるべきであった。
  • 池田氏が発表で用いたスライドには、マウス実験結果を断定的に表現した記述や、自己抗体の沈着、といった不適切な表現が含まれていた。
  • 前述より、マウス実験の結果が科学的に証明されたような情報として社会に広まってしまったことは否定できない。
  • 池田氏に対し、混乱を招いたことについて猛省を求める。

厚生労働省としては、厚生労働科学研究費補助金という国の研究費を用いて科学的観点から安全・安心な国民生活を実現するために、池田班へ研究費を補助しましたが、池田氏の不適切な発表により、国民に対して誤解を招く事態となったことについての池田氏の社会的責任は大きく、大変遺憾に思っております。

また、厚生労働省は、この度の池田班の研究結果では、HPVワクチン接種後に生じた症状がHPVワクチンによって生じたかどうかについては何も証明されていない、と考えております。