数日前に以下の対談記事を読んで「すごい大学生がいるなぁ」素直に感心していたので残念至極。
何があったのか
衆議院が解散した今日、Twitter上で安部総理、政府・メディア関係者に向けて「#どうして解散するんですか?」というメッセージが届けられている。発信元はこちらのサイト(運営者は不明)。http://why-kaisan.com/
「#どうして解散するんですか?」、「しつもんです」に続く声に共鳴した人たちが、「わかんない!」というボタンを押すと、連動しているTwitterで、安倍総理、政府・メディア関係者のアカウントが自動挿入され、発信される仕組みだ。ワンクリックで解散に対する疑問の声を届けることができる。
冒頭にある数字は、ツイートした人のフォロワーの数に応じてスロットのように増え続けていく仕組みになっており、20日の夕方にローンチされてから、1日も経たないうちにその数字は約100万件を超えた。Twitter上で、100万件の「#どうして解散するんですか?」の声が届けられたことになる。
上の仕組みだけなら「あんまりよろしくないな」という感想なのだけど、どうやら小学校4年生がこういうサイトを始めたという設定だったらしい。昨日のTwitterのタイムラインでやけに「小4が云々」みたいな発言があったのはこれだったらしい。
- Togetter:【顛末追記】小4『どうして解散するの?サイトつくったからおしえて』民主くん『天才少年現る!』→仕込みっぽすぎて炎上 ➡結果NPO運営でした
- NetGeek:【速報】自称小学4年生が作った安倍政権批判サイトはTehuとNPO法人「僕らの一歩が日本を変える」が仕掛けたステマだった
- Togetter:#どうして解散するんですか を巡るタイムライン
現在はネタ晴らしをしている。
残念に思う理由
- 「子供」という批判し辛い立場を利用したこと
- 謝罪文にあるように「当時の僕だったらこの問題に疑問を持ち、どうして?なんで?解散するの?と聞いていたと思うようになりました。」と先に述べて、小学4年生の立場から疑問を呈してみたいと思いますと明言すればよかったのに、子供であると騙ったこと
- 上記より「
姑息卑怯」なイメージがついてしまったこと - あと、「誠実でない」というイメージも
- 最初に挙げたコラムで常見氏が言っていた以下の件をきっちり再現してしまったこと
常見 うん、ネット界隈的には、家入さんを応援した方が「かっこいい」という雰囲気はあったよね。ただ、ちゃんと家入さんもインターネッ党もこれまでの取り組みを真摯に顧みて敬虔な反省を持ち、自己批判をした方がいいと思うよ。
私、若者はもっと怒るべきだと思うのだよね。まあ、家入一真さんがダメだから若者がダメだという話にはならないけど、あたかも若者の味方みたいに演じて、でも、結局若者は適当だという印象しか残らなかったでしょ。支持した奴もバカに見えるわけだから。まあ、会うつもりも世話になるつもりもないから、どうでもいいのだけど。
( 「家入一真」とは、いったい何だったのかより)
Javascript時代の偽装のむずかしさ
今回のネット上の検証で「なるほど」と思ったのはJavascriptのコードを見て、いろいろと考察があった点。従来のサーバサイドスクリプトならば、コードの入手はできないのでコードから意図を探ることはできなかったけど今回はJavascriptのコードが手に入るので変な仕掛けしているとすぐにそれがわかってしまうこと。処理速度の関係でブラウザ側にいろいろと処理をさせるのが主流だけどこういう面もあるのだなぁと思った。
追記:「姑息」は卑怯の意味じゃない
はてなブックマークコメントでご指摘いただいた。意味を間違えて使っていました。ご指摘ありがとうございます。
- 「姑息」の意味、間違えられてますよ。その場しのぎ(tentative)の意味で、卑怯な、という意味はありません。姑息手術を受けた人はみんな卑怯なんですかね?