読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

第4回ニコニコ学会βシンポジウムin超会議 1日目午後参加記

第4回ニコニコ学会βシンポジウムin超会議の27日(1日目)午後のセッションを見に行ってきた。幕張メッセはInteropなどでたまにいくけど、Interopに負けず劣らない熱気だった。参加者が若い分すごかったかもニコニコ超会議2恐るべし。普段、そんなに人ごみの中をあるかないので、人が多すぎて神経ピリピリになっちゃうぐらい人おおかった。

本当は、午前の部から見たかったのだけど、寝坊したのとこのエントリー書いていたのと、あと、電車乗り間違えたので遅刻して13:10ぐらいに海浜幕張駅に到着。この時間だと入場自体は並ぶことなく入ることができた。当日券の購入は5〜15分待ちぐらいの行列だった。

第4回ニコニコ学会βシンポジウム会場

講演部分とポスターセッション部分、物品販売部分の3つから構成。

講演部分は座席が100席弱。出入り自由のオープンスペース立ち見もできる。音響的には周りで歌ってみたり、踊ってみたり、演説してみたりしているのでセッションを録音するのはしなんの技。講演者がマイクを使ってくれないと聞こえないぐらい。

ポスターセッションがあるのを知らず、行ってびっくりした。率直な感想「本当の学会 or 展示会みたい」。

物品販売コーナーは登壇者の書籍やグッズを販売していた。私はむしブロ+クマムシグッズのクマムシ手ぬぐい(1,260円)砂漠のリアルムシキングのご本孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生(2,100円。前田博士のサイン付き)を購入した。クマムシぬいぐるみ(大)がすっごくほしかったけど、30半ばのおっさんが幕張メッセからぬいぐるみ抱えて帰ることを想像すると攻められなかった。

3rd session 13:45〜 「研究してみたマッドネス 妄想の部」

立ち見で見学。席は満席、立ち見も最終的には80〜100人いたのではないかと。よって、180〜200人ぐらい現地でみていたように思う。

形式は10人の発表者+スポンサー枠4名が5分ずつプレゼンテーション。最後に投票でベストなんちゃら(失念した)を決めるという構成。

発表者の名前も内容もネット上にないのでうろ覚えで列挙すると以下の10テーマが紹介された(名前がはっきりしているいないはそのときメモをとっていたかどうかの違いです)。

個人的にこのセッションのMVPは栗原さん。しょっぱなからすごいツールDDMixer2.5Dをぶちかましてくれた。1人で9人分踊ってみた動画は気持ち悪いけど面白い。この発表で「本当にマッドネスだ!」と驚いた次第。個人的には栗原さんを最後に持ってきた方が盛り上がりがよかったように思う。

また、おぐすんさんの視線に合わせて音がなるという話も面白かった。ポスターセッションで「『さわれる』思想」というのを発表されていたくとのさんと合わせて、拡張現実を使って本来は知覚できないもの知覚する、知覚の仕方を変える(聴覚→視覚、視覚→触覚など)ということができるようになったのだなぁと実感した。私もアイデアはあるけど技術力と集中力がないので実現できていなかった。自分を反省するとともに、実現したお二人を尊敬。

小山さんは2012年度未踏IT人材発掘・育成事業:「こだわり」を簡単に実現できるアニメーション作成システムの成果を持ってきていたみたい。物理演算によって本物と同じような映像を作れるようになってきたCGにおいて「アニメ」の特徴であるデフォルメを自然にできるようにしているという点は素晴らしい。

あとは、OpenPoolさんの発想と実現をとても面白く感じた。拡張現実の面白い利用法だと思う。

総じて、面白いセッションだった。

3rd sessionの進め方

ニコニコ動画は映像配信が入っているせいか、時間管理について良く検討されており、人員もちゃんと割り振って非常に洗練した形でセッションを進めていた。

  • 発表者間の準備時間を短縮するために、上手と下手に演台を用意し、片方が発表している間にもう片方が準備するという体制をとっていた(その分、ちゃんと画面切り替え装置&オペレータの配置が必要だがちゃんとそれを用意していた)
  • とはいえ、準備中の場つなぎのために司会を用意し、準備に手間取った場合もディレクタの指示で場をつないでいた
  • 時間制限オーバー防止のため銅鑼を用意(ただし、ちゃんと銅鑼を打って静止できていなかった。たぶん、5分で無理やり銅鑼打った方が面白かった)

素人が勢いで構成したセッションでなく、ちゃんとプロや玄人が時間をかけて準備していたセッションだった。素晴らしい。

4th session 15:30〜 「むしむし生放送〜昆虫大学サテライト」

正直、虫は苦手なのでどうしようか迷ったのだけど、私のTwitterのTLやはてなブックマークのマイホッテントリーにたびたび登場するクマムシさんとバッタ博士を一度みておきたく、拝聴した。結果、大正解。最高に面白かった。このセッションも非常に準備されており、とても気持ちよく、かつ、楽しく発表を聴くことができた。このセッションは座る席を確保できたという点も個人的に大きかった。

セッションは2部構成。前半は好蟻性生物特集。後半はエクストリーム生物特集。

セッション前半は丸山宗利さんと小松貴さんの発表。このセッションまでまったく存じ上げなかったけど丸山宗利さんと小松貴さんの発表もすごく面白く興味深かった。「好蟻性生物」という存在は今回生まれて初めて知った。そして、それを専門に研究している人がいるということも生まれて初めて知った。本当に世界は広い。丸山さんは「好蟻性生物」とは何かというところから、いろいろな好蟻性生物の説明を綺麗な写真つきで紹介してくださり、小松さんはアリを自分自身に住まわせる「アリ植物」を「好蟻性生物」の一種として紹介してくださった。普通にNHK教育のクオリティ。動画をつけたらディスカバリーチャンネルいける。研究費獲得がてら、夏休みに1か月くらい全国の小学校を有料講演で回ってもOKなんじゃないかと思う。余談ながら小松さんの真面目そうなキャラとは裏腹の好蟻性生物の萌えキャラ化は驚かされた。

セッション後半は、前野ウルド浩太郎さんと堀川大樹さんの発表。前野ウルド浩太郎さんは深夜アニメの主人公になって大丈夫なキャラの立ち具合。略称「俺バッタ」になるラノベを誰か書いて、それを原作にアニメ化すると良い。発表もプロフェッショナル仕事の流儀なのか、「〜魔王とほにゃほにゃ」というアニメなのかわからない高度に融合された一品でライブで見れて良かった。そして、さらっと「この5日の調査で論文が2本かけた」というすごい発言が。この発表を聴いてファンになった。

前野ワールド終了後に「だから、この順番嫌だったんだ」とぼやきつつ、堀川さんの発表開始。開始、数秒でクマムシワールド展開したのは見事だった。途中までは「なるほどなるほど」と楽しく聞いているうちに「次のステップは人間のクマムシ化」というあたりから話はへんな方向へドライブ。ラストは日清とのコラボをイメージさせて終了するというカオスな発表だった。こちらもこの発表を聴いてファンになった。

正直、好蟻性生物も、バッタも、クマムシもすぐに金にならない(バッタ害の防止は別だけど日本からすれば遠い異国の話)。でも、こういう研究をちゃんとしている人たちがいて、ちゃんと情報発信してくれているというのは本当にすごいことだと思う。このセッションを企画し、Ready For!「むしむし生放送〜昆虫大学サテライト」登壇博士たちの旅費とかを集めます!で登壇者の渡航費を集め、実際にセッションを実施した方々もすごい。

資金援助という気持ちも込めて、クマムシ手ぬぐいとバッタ本を購入した。好蟻性生物図鑑はごめんなさい、ちょっと虫が怖いので。

ポスターセッション

面白い試みだったし、発表されている内容も面白かった。以下の二つは特に面白かった。

  • 国別のAppStoreランキングを調べてみた
  • 「『さわれる』思想」

いくつかのポスターは説明がないとわからないものだったので、発表者の方が近くにいなかったのは残念だった。

リアルコメントは面白いアイデアだったけど、お金に余裕があるならばパンフレットとセットにして学会会場の入り口で配布した方がよかったかも。あと、ポスターの出来にかなり差があったので、一応のレギュレーションを決めてい置いた方がもう少し統一感があるものになったのではないかと思う。また、ポスター発表の人気投票などもできたら面白いかも。

おわりに

一度ぐらいニコニコ学会を現地で見てみるかと思い行ってみたけど、行ってみたかいがあった。本当に寝坊しなければよかった。