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背水の陣が好きな日本人というところかな

発生練習

これは励ましになるのかもしれませんが、けして「今のこの状況に同化しなさい」と諭したのではなく、「周囲が狂っている。あなたは間違っていない」ということを言い聞かせてくれたのです。

以前、先輩が僕にくれてきついけどすごい言葉

お前は、よく「がんばります」って言っているけど、頑張っているかどうかは他人が評価することでお前が評価することじゃないだろ。

これは、自分に厳しい先輩だからこその言葉だったのだけれども、上のエントリーの宋さんの話と絡めれば「がんばります」っていうのは、「あなたに認められるように努力します(我慢します)」ということなんだなぁと思った。

話変わって、塩野七生さんの「ローマ人の物語」でカエサルの言葉を読んだときに衝撃を受けた。正確ではないけれどもだいたい以下のような言葉だったと思う。

兵士は安全に逃げ帰ることのできる場所があることによって、勇敢に戦うことができる。

これは、衝撃的な言葉だった。よく聞く「背水の陣」というのとは真逆の発想。背水の陣は、逃げ道を一切なくすことによって兵士に勇敢に戦わせる方法。私がこれまで生きてきた30年弱の間しょっちゅう耳にした言葉だ。だけれども、背水の陣は、非常の策。普通は、背水の陣をとった側が戦争では負ける。包囲殲滅されやすいからだ。これを逆手にとって、兵士に戦って生き延びるしか道はないとわからせるのが背水の陣。

また、話変わって吉岡平という人が書いた「無責任艦長タイラーシリーズ」にあった言葉。僕はこっそり座右の銘にしている。

私は、自分を追い込まないようにしている。追い込まれれば逃げ道がなくなる。

たしか、こんなような言葉だったと思う。すなわち、常に選択肢を多く確保しつづけるということ。これは、カエサルの言葉に通じる。

勇敢に戦うためには逃げ道が確保されていて、帰れば安全と思われる場所がなければならない。これが通常の策。この通常の策ではどうにもならないときに、一か八かの背水の陣がある。われわれは、常に他人にたいして背水の陣を求めていないだろうか?それが、非常の策であるのにもかかわらず。