Y日記 - アジアの中の日本を読んでいて思い出しました。
矢原さんも述べていらっしゃいますが、8月15日にNHKでやっていた「日本のこれから」での町村外務大臣が仰っていた日本の学校で
近現代史を行わない理由はすごくわかりやすく正直だったと思います。
思い出しで要点を書いてみると
- 近現代史を教える際には教える側の思想・信条が生徒に伝わってしまう
- 日教組の先生方は、マルクス・レーニン主義である
- マルクス・レーニン主義に基づき近現代史を教えられるのは困る
- このため、近現代史は教科書にはあるものの、授業では触れないようにするという風潮ができた
ということです。わかりやすく、率直な発言であり、そうであろうなと思います。
私なりに付け加えるならば、
- 日本の入学・学力試験においては、評価の定まった事柄しか試験問題の題材にはしてはいけないという基本ルールがある
- 近現代史についてはまだ評価が定まっていない
- よって、近現代史を入学・学力試験の範囲にいれられない
- 一方で、中学校や普通高校における授業は入学試験のための準備である
- このため、試験と関係のない近現代史を教える重要性は低くなる
ということがあるだろうと思います。
NHKの「これからの日本」で韓国人の方が「日本人の若者は歴史を知らなさ過ぎる」と仰っていましたが、これは、日本が国策として近現代史をわざと教えてこなかった成果だろうと思います。まあ、この韓国の方が何を指して「歴史」といっているのかにもよるとは思いますが。
議論には、共通の言葉が必要なので、共通の言葉を持たない相手とはどんなにがんばっても議論はできません。共通の言葉をもつためにも近現代史を中学校か高校の一時期にきっちりとやるべきだと思います。