音楽を聴く耳を持つ

先日、知り合い方に誘われて生まれて初めてオーケストラのコンサートに行ってきました。

オーケストラといっても市民楽団の方々の演奏会だったのですが、何が驚いたって、自分の耳がオーケストラの演奏に耐えられなかったことに驚きました。

そもそも、耳というのは音を捉える器官でありますから、聞こえてきた音ならば何でも捉えられると信じていたのですけれども、実はそうでもないようなのです。私は普段、CDの音楽しか聞いていません。しかも、それをMP3に変換して聴いています。そんな、デジタルな音楽ばかり聴いている耳にアナログな音を流すとどうなるか?耳が痛いんです。

音は非常にきれいに聞こえるのですが、音だけでなく振動も耳に届いているような気がするのです。その振動を受け取って鼓膜が震えるのが自分でわかり、その鼓膜が震えすぎているのを「痛い」と感じるのです。

良い音楽も、耳が鍛えられていなければ痛みに感じるというのは驚きです。会場では、みんなが同じ音を聞いているのに多くの人は良いと思う音を私は痛みと感じる。音楽を聴くという行為も訓練が必要な行為であるのだなぁと痛感した経験でした。