Ohnoblog 2:「偉い男」ほど厄介なことになるの以下のくだり
全体的に女性も男性も、ゆっくり話を聞いてくれる人を求めているように思います。一旦話しだすと、それはそれはよくお話になる人が結構います。自分の半生について、時々質問もされつつ興味をもって肯定的な態度で聞いてもらうというのは、孤独な老人にとって精神的に非常に良い効果があるのではないかと、実習で感じました。
しかしそうしたことも、介護スタッフが少ない現場ではなかなか難しいことだと思います。
これを読んで、以前、フィールドワークとして上記のようなことを行いたいというお話をしている人がいたのを思い出した。本を書くような人や本に書かれるような人ではない、一般の人がどういう風に生きてきたのかというものをインタビューし、記録しておくことで次の世代の人文学的研究の資料としたいとおっしゃっていたように記憶している。インタビューした内容を資料として利用できるようにまとめるという練習&実際の資料収集の一環として、インタービューをする分野の学部〜博士までの人たちに授業でこういう課題を出したら、インタビューされる方はそれなりにうれしいし、インタビューする方も単位&技術を磨けるしでWin-Winにならないだろうかと思う。
でも、実際にやろうとするといろいろとトラブルになるんだろうなぁ。
- 単位希望者に対してインタビュー対象を定期的に確保できない or インタビュー対象に対して単位希望者を定期的に確保できない
- インタビューする側、される側の双方の特性によってトラブル(喧嘩など)が発生する
- 収集した談話を資料として公開するのに本人もしくは家族の承諾が必要となる
- 編集の技量によって資料の価値が変わる
- 資料の質を担保するための仕組みと人員が足りない