大気中に放射性物質が放出されつづけているの?

以下のふたつのページをみて「今の放射性物質放出の大半は汚染水経由なのだから煽りすぎだろ!」と思っていたけど、まだ大気中に放射性物質が放出されつづけている様子。

以下の記事によれば、まだ大気中に毎時10億ベクレルでているらしい。

政府と東京電力は19日、福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表の最初の3か月(ステップ1)がほぼ達成できたとして、次の段階に移行する新工程表を発表した。

一部の作業を断念するなど、当初の工程表からの変更があるが、最終目標の「冷温停止状態」を目指す来年1月中旬までの日程は変更しない。同時に発表された政府の被災者支援の工程表には、住民避難の解除時期は明記されず、細野原発相が記者会見で、一部の避難指示の解除を来月にも判断する考えを示すにとどまった。

東電によると、原発から大気への放射性物質の放出は現在も続いており、敷地内で採取した大気中の放射性物質をもとにした推定放出量は、毎時10億ベクレル。3月15日時点の放出量の200万分の1に下がり、敷地境界での年間被曝(ひばく)線量に換算すると1・7ミリ・シーベルトとなる。

今後、来年1月までの最長半年間を想定した新工程表(ステップ2)では、この線量を年間1ミリ・シーベルト以下に抑えることを目指す。汚染水を処理し原子炉の冷却水に再利用する「循環注水冷却」を継続し、原子炉が安定的に停止する冷温停止状態を達成する。

政府・東電統合対策室は、冷温停止の条件として、〈1〉圧力容器(原子炉)底部が100度以下〈2〉格納容器からの放出量を管理し放射線量を大幅に抑制する――との見解を初めて設定した。

毎時10億ベクレルとはすごい量だ。ただ、福島県の面積が13,782.75平方キロメートル、高さ1mぐらいまでに均等に放射性物質がひろまるとすると、1立方メートルあたり0.1ベクレルとなる。10立方メートル当たり放射性物質が1個1秒あたりに放射線がでる回数が1回という割合。24時間で24回。(コメント欄参照)福島の県境を越えて広まるとすれば、もっと割合は低くなる。放出量もすごいけどそれが広まる空間はもっと広いので、離れれば離れるほど影響は少ないという感じかな。実際は均等には広まらないけど。

心配な人は雨に濡れないように注意したら良いと思う。

追記

oikunさん、klonさんにご教示いただいた。ベクレルの意味を間違えていた。
修正したのだけど今の表現でもたぶん正確でないと思う。