本当の不安を明確に言語化すべき

自分から行動ができないでご指名いただいたので。

良い点

  • 何かに不安を感じてそれを言語化している
  • 短い文をつらねて、小気味よく展開し、ラストを詩的にまとめて美しく仕上げている

あまり良くない点

  • タイトル「自分から行動ができない」と文中から読み取れる自分に対する不満/不安な点が一致していない
  • 自己卑下表現が、社会で働いている人をちょびっとバカにしている。曰く「僕は自分から何もできない、与えられたことは絶対やる。しかしそれ以上の事は一切できない。おそらく社会にでたら僕に価値はないと思う」与えられたことをちゃんとこなすことの難しさを分かっていない。

提案

  • もっと、思いが向くままに書き連ねて本当の不安を明確にしてみたらどうか?
  • 「自分から〜という性質をもつ行動を起こすことができない」の〜部分をよく考えてみたら良いと思う。

明確化手法の一例(GTDの収集を利用して)

  1. A4用紙6枚と筆記用具を用意する。自分が行うべきこと、したいこと、実際に行っている/行ったことを列挙する。
  2. 1枚目の上部に「自分が行うべきこと」とタイトルを書く
  3. 「〜の観点」から自分が行うべきであると思うことを、抽象度、まとまり、重複を気にせず、羅列する(30分〜2時間ぐらい)
  4. 2枚目の上部に「自分がしたいこと」とタイトルを書く
  5. できれば、理由付きで自分がしたいことを羅列する。行うべきこととの違いは、外からの(未来の自分を含む)要請か、自分の内部からの衝動かの違い。明確に区別する必要はない。(30分〜2時間ぐらい)
  6. 3枚目の上部に「実際に行っている/行ったこと」とタイトルに書く
  7. 今現在行っていること、自分がこれまで行ってきたことをとりあえず列挙する。1枚目、2枚目とかぶってもよい。
  8. 1〜3枚目を綺麗に清書する。その際に、抽象度を整えたり、重複しているものを削ったり、グルーピングする
  9. 「自分が行うべきこと」「自分がしたいこと」「実際に行っていること/行ったこと」を比較し、現在の自分を分析してみる。

分析例

  • 行うべきことを実際に行っており、したいことを行っていないならば、たぶん、あるべき像に縛られ気味なことに不安を覚えている
    • 私の感想:ほとんどの人はこのような行動をとれない。あなたは、かなり非凡な人物。「したいこと」が本当にやりたいのかを検討してみて、特にそれほどでもないならば、良いのでは。本当にやりたいならば、それをやる時間もとれば良いと思う。行うべきこととやりたいことが排他的ならば、そこが本当の問題。
  • したいことを実際に行っており、行うべきことを行っていないならば、欲望に弱い自分に不安を覚えている。
    • 私の感想:いたってノーマル。ほとんどの人がそう。でも、世の中は回っているという不思議。理想が高すぎないかどうかをチェックし、理想が高すぎないならば、弱い自分をどう騙して動かすかを考えるべき。精神力などという不確定要素を信頼しないこと。
  • 行うべきことも、したいことも、実際に行っていないならば、あなたは精神的に調子が良くないか、あるいは、自分を分かっていない。
    • 私の感想:まずは、もう一度、素直な自分になって、行うべきこととしたいことを列挙し直してみるべき。それでも、同じならば、大学のカウンセリングに行ってみるべき。くれぐれも、変な自己啓発セミナーとかに行かないこと。

おわりに

こんなネット上で適当なことを言っている大人の言うことなんて信じないこと。