牙を向く瞬間

ボクシングの亀田選手に対するマスコミの接し方がWBAタイトルマッチの前後でがらっと変わった。一部の週刊誌やコラムニストはタイトルマッチ前から批判的な態度であったが、残りは概ね好意的、あるいは煽る感じだった。だけど、タイトルマッチ直後から、一転してTBSを除いて一気に批判的な態度一色に。まさしく、二階にあげて梯子を外すを体現する態度の変え方。タイトルマッチ後に叩こうと決めていたとしか思えない。

視聴者が反感を持つのを承知して煽って煽りまくって、視聴者の反感が頂点に達し、かつ亀田選手が失敗をした瞬間に叩く。視聴者が「よくぞ、俺の気持ちを代弁してくれた。」「こんな風に思っているのは俺だけじゃなかったんだ。」とテレビや新聞を見て安心できる状況を用意する。老獪だ。システムとしてのマッチポンプの完成度の高さを目の当りにした気分だ。