[発声練習] 調査報告書は外部に公開するべき

によれば、調査委員会は既に報告を済ませている様子。でも、大阪大学のWebサイトからでは、その調査報告書の概要すら載せていない。

調査報告書を公開しない理由については、

  • 個人情報が大量に載っている
  • 研究の機密に関わる部分が載っている
  • 調査内容に間違いがあった場合に、既に公開された報告書が拡散してしまっているため、そのすべてを修正することができないかもしれない
  • 内部の話を外に出したくない

が考えられると思う。

調査を精密にすればするほど、「いつ、どこで、誰が、何を」をきっちりと記述しなければならなくなるので、個人情報と研究の機密はたっぷりと載ってしまう。また、この調査はこの問題に関わる人々の人生設計をくるわせる可能性を持っているので、調査内容に間違いがあった場合には確実に修正し、間違いがひろまりつづけるのを防ぐ必要がある。なので、上で考えてみた理由の上3つはわからなくもない。

しかし、トラブルが発生したときにそれへの対処自体が新たな評価の指標になるのがこのごろの流れだと思う。その点でいえば、トラブルへの対処の過程を公表しないのは評価の指標を自ら捨てているに等しい。調査報告書の配布に際し、守秘義務を締結させ、特定多数に報告書を公開するしくみを整えたほうがよいのではないかと思う。

見ようと思えば、比較的簡単に(自分の身元を明かすとと、守秘義務を結ぶことで)見ることができるのと、まったく見ることができない(あるいは、非常に難しい)のとでは、実際に報告書を読まないということは同じでも評価はまったく違うと思う。