「Free Culture」

「Free Culture」ローレンス・レッシグ (著), 山形 浩生 (翻訳), 守岡 桜

昨年のWinny騒動、CDの輸入権コピーコントロールCDなどの事件や出来事に触れるにつれて自分の中でもやもやたまっていたものがすっきりと解明された感じです。しかも、具体的な例とやさしい用語を使って主張を述べてくれるのでわかりやすく面白かったです。

さらには、現行の著作権保護が死蔵される創作物を作り出し、新たな創作物の生成を阻害しているということがよくわかります。

この本の主たる主張は、財産権は神聖なる権利でありますが、あくまでも公共の福祉に反しない限り認められる権利であるということだということだと理解しました。自分の自由や利益を最大にするためには、自分の自由や利益を制限しなければならないという考え方に忠実な主張であると思います。

Winny騒動やコピーコントロールCD、CDの輸入権などに何かしらの意見を持った人は必ず読むべき良書であると思います。