後期からの休学届は9月末締め切りです

「レールを敷かれた人生なんてまっぴらだ!でも、親には『大学だけは出ておけ』と言われるし。失敗した時の保険はかけておきたいし。」と悩んでいるみなさんに朗報!ほとんどの大学には休学という制度があります。ほとんどの国公立大学の場合は休学中は学費無料です。一部の私立大学では休学中の学費は数十パーセントオフとなっています。

多くの大学では1回の申請で1年間休学を行うことができ、休学継続届を出すともう1年休学できます(これを悪用すると大学に学費を納入せずに延々と学生の身分を保持できるため、連続休学期間と通算休学期間に上限を設けている大学がほとんどです)。

いろいろ悩んでいるうちに10月を迎え、講義が始まっても、結局講義に出ない。日本の大学のほとんどは履修ごとにお金をはらう従量課金式でなく、学費払っている間は講義受け放題の定額式です。講義にでなくても学費を払わなければいけません。

また、大学には在学年限というものがあり、基本的には標準年限の2倍までしか在学できません。大学生(学部生)の標準年限は4年間ですので、最大で8年間しか学籍を保持することはできません。しかし、休学期間中は在学期間に含まれません。以上のことから、どうせ、講義に出ないと決めているならば休学しない手はありません。

では、休学はいつでもできるのか?といえば、そんなことはありません。多くの大学では、学期が始まってしまったら、その学期から休学を始めることはできません(一部の大学では月単位で休学申請可のところもあります)。

後期(10月開始)から休学する場合は、9月末までに休学届を大学に提出する必要があります。平均寿命が70歳を超え、転職が当たり前の昨今、1~2年の寄り道しても、40歳になるころには何の影響も与えなくなっていると思います。なので、1~2年講義に出なくても問題ないと思いますが、大学卒業する道も残しておくならば、ぜひ、休学制度を活用してください。

なぜ、こんなエントリーを書いたか

  1. 所属学科で毎年2~4名くらいこれからがんばっても在籍期限の関係で卒業は不可能、なので、退学するという学生がでています。そういう学生のほとんどが休学制度を使っていませんでした。もし、彼ら/彼女らが、大学に来ない期間は休学としているならば、やる気が戻ってきてから卒業という可能性がありました。
  2. 4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。 - いしだの話を読んで、 Amzon.co.jp: 仕事は楽しいかね?を思い出した。いわく、何度も挑戦を繰り返せる環境を構築することが挑戦を成功させるために重要な点とのこと。
  3. 背水の陣が好きな日本人というところかな - 発声練習

双極性障害とうつ病は治療法が異なる

以下の話が本当ならばセカンドオピニオンを「まともな」病院で聞くのが良いのではないだろうか。たとえば、日本うつ病学会の 双極性障害(躁うつ病)とつきあうためにの「8.双極性障害の診断・治療に専門的に取り組んでいる医師の見つけ方」での例に従えば専門医・指導医・研修施設検索|公益社団法人 日本精神神経学会とか日本うつ病学会の双極性障害委員会の委員とフェローのリストとかを使うとよいのではとある。

そう、私は現在、双極性障害の治療薬としてレクサプロを飲んでいます。

レクサプロはSSRIで、セロトニンを増加させる役目があるわけです。

それでうつを改善しようってな算段ですが……うつを治すのにセロトニンが関係ないなんて言い出したら、私の考えは完全に見当違いですよね?
うつにセロトニンが効くというのは嘘だった? | 双極性男子のあたまのなかより)

双極性障害とはどういう病気か。

双極性障害とは
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。
~後略~

みんなのメンタルヘルス:双極性障害(躁うつ病)より)

双極性障害の薬物治療について。赤色強調部分はnext49による。

治療法:薬物療法
双極性障害には、気分安定薬と呼ばれる薬が有効です。日本で用いられている気分安定薬には、リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンがあります。
~中略~

このうち、最も基本的な薬はリチウムです。リチウムには、躁状態とうつ状態を改善する効果、躁状態・うつ状態を予防する効果、自殺を予防する効果があります。
しかし、リチウムは副作用が強く、使い方が難しい薬でもあります。リチウムを飲む時は、血中濃度を測りながら使わなければいけません。リチウムを服用してすぐの濃度は不安定なので、通常は、前の夜に服用した翌朝など、血中濃度が落ち着いた時間に採血して、血中濃度を調べます。有効な血中濃度は0.4mMから1.2mMくらいの間で、これを超えると副作用が出やすくなります。
~中略~

また、まだはっきりしたことはわからないのですが、双極性障害の方が抗うつ薬を飲むと、アクティベーションシンドロームと呼ばれる、かえって焦燥感などが強まって悪化してしまう状態が起きやすいのではないか、と疑われています。うつ状態で病院に行った時に、過去の躁状態について話をしそこなった場合という場合は、医師がこうした可能性について注意を払うことができません。うつ病として治療を受けているけれど、過去に躁状態や軽躁状態があったかもしれないと思う人は、必ず医師に伝えてください。とくに「うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んだけれど、症状が悪化した」という人は、双極性障害である可能性も考えて、医師に報告し、よく相談してください。精神科の治療は、副作用との戦いです。精神疾患には有効な治療が多くあるのですが、どれも副作用があるものばかりです。とくに双極性障害の治療薬であるリチウムの副作用は、けっして軽いものではありません。

しかし副作用のない薬はなく、双極性障害の治療薬は限られています。「副作用が出たから、この薬は合わない」とやめてしまうと、せっかく回復できる可能性があるのに、これをみすみす失っていることになってしまいます。薬には副作用があることを前提として、自分の病気のコントロールのために、どのように副作用と折り合いをつけながら治療していこうか、という姿勢で臨むことが大切です。
みんなのメンタルヘルス:双極性障害(躁うつ病)より)

一方でうつ病の薬物療法

抗うつ薬療法が好ましいと思われる状態の場合、最近はいわゆるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を用いられることが多いです。
SSRIは副作用が少ないと思われがちですが、頭痛、下痢、嘔気などはよくみられます。また服薬開始には、セロトニン症候群、減量や中止時には退薬症候群といって、かえって不安感やイライラ感が強くなったようにみえることもあります。

「SSRIが発売されて、精神医学を専門としない医師にもうつ病治療が可能になった」かのような話を耳にすることがありますが、それほど簡単に使える薬ではありません。SSRIやSNRI(セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という分類で薬物治療の方針が示されることもありますが、薬剤ごとに副作用や薬物相互作用の差が小さくありません。個々の薬剤について、論文や添付文書を読んで適切に使う必要があります。まずはきちんと決められた通りに服用することが大切です。
みんなのメンタルヘルス:うつ病より)

以上、たまたま最近双極性障害について調べたので。

関連

二重国籍で利益相反になる職業でなければそのままで良いのではないか

ちょうど、TBSラジオ Session 22で聞いたばかりの特集で興味津々。
tsunapon.hatenablog.com

Session 22の特集TBSラジオクラウドで聞ける。シノドスで文字起こし版も読める。
www.tbsradio.jp

synodos.jp

外交官や国会議員、大臣、事務次官クラスの人は、国家間のやりとりに対応する機会があり、国籍を多重に持つことで利益相反が起こりそうなので、日本国籍だけにしてもらった方が安心なような気がするけれども、他の職業の人は多重国籍のままでよいんじゃなかろうか。多重国籍者は、バックグラウンドに国外につながる何かを持っているわけなので、そういう人が社会にたくさんいた方が情報の流通や多様性において有益なように思う。

実験は仮説検証のために行う

id:panda124さんからコメントいただいた。

初めまして。
私は今B4で電気電子の実験系の研究室にいます。
実験が先生と一緒に行うもので月に何回かしかできません。
実験がない間は、本や論文を読んだりしています。
研究は自分で問いを立てることが大事だと教えてもらいました。
自分で実験の結果から、問いを立てて仮説を作るのが研究なのでしょうか。

仮説を立てる過程で、独りよがりなものになってしまったり、ピントがぼけたものでも自信をもって説明し先生と議論を交わしても良いのでしょうか。

自分が受け身型すぎるのかもしれません。

id:panda124さんのコメントより)

私は実験系の研究をほとんどやっていないのですが、一般的に実験は仮説検証のために行うものです。ですので、先生に質問したり、本を読んだりしながら、今、行っている実験は何の仮説(条件)を明らかにするために行っているのかを理解した方が良いです。

アイデアカード面白い

友達に教えてもらったアイデアカードが面白い。
www.ideacard.jp

何かを考えるときにゼロから考えるのは難しいけど、考える方向を絞ってあげると考えやすい。このため、トリガーリストとか、質問リストなどが重宝される。

上記のアイデアリストは、考えのきっかけ(トリガー)となる質問を生成するうまい仕組み。しかも、質問を「目的」「着眼点」「変更方針」に分割し、これらの要素をランダムに組み合わさせることによって、へんてこな質問が混じることも許し、発想の飛躍が起こるようにしている。

面白い。