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リンク 武田英明:祝ニコニコ学会立ち上げ〜<私家版>ニコニコ研究宣言

研究

Researchmapのブログがはてなブックアークにひっかかるようになってなんかうれしい。別に関係者じゃないけど。

私なりの解釈

  1. 研究者は研究する人であり職業ではない
  2. 職業研究者は専門分野の知識や技術について訓練されている
  3. 職業研究者は研究対象を「自分の外」に求めがちである
  4. 現在勃興中の分野や動きは、外にいる人では何が起こっているのかすらわからない
  5. ニコニコ動画などのUser-Generated Contents (UGC)などは、まさに外からでは何がおこっているかすらわからない分野である
  6. なので中に入ってみないといけないが、職業研究者はそれをやりたがらない(やっても評価される環境にいない)
  7. でも、UGCは社会において重要な役割を果たしつつある
  8. だから、中に入って頑張れない職業研究者ではない研究者が輝けるはず
  9. 職業研究者も負けずにがんばれ。

柔らか科学・工学の極致である計算機科学でもそうなのかというのが感想。

私が計算機科学というか知識工学の分野が好きなのはチューリングテストにあるように「人間がコンピューターを『〜』と認識したら、それは『〜』を実現したと考えていいんじゃない?」という非常にアレな思想が認められているから。人間をダマせばいいとうのがとっても素敵。人間が「遅い」と感じない範囲でネットワークやレスポンスの遅延を許すとか、人間が聞き分けられない/見分けられないから生音/生画像でなくサンプリングしたデジタルなものにしちゃうとか。

人間がどう認識するのかが肝なので、場合によっては人間の認識を変えちゃえば良い。これをプライヴァシーについて大規模にやっているのがGoogleだと思っている。研究対象をじっくりと観察してその性質を明らかにするという姿勢からすると、中に入って変わっちゃうというのはうんざりするところだし、怖いところでもある。

ソフトウェア工学やを突き詰めると「人間は知的作業をどうやって行うのか」に行きついちゃうし、これからのWebアプリケーション(≠Webのインフラストラクチャ)を突き詰めると「我々の社会はどう構成されるのか」になっちゃう。情報セキュリティ工学は技術の方面と心理学の方向にわかれちゃうだろうし。

計算機のスペックがあがり、従来計算対象としてきたものは多くの人がいろいろな成果を出し始めたので、これからは「従来は計算対象としなかったもの」が興味の対象になっていく。すなわち、人文学の分野が計算対象になる。面白いね。