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大学院生はみんなResearchmapに登録しよう

追記(2010/3/16)

Twitter上にハッシュタグ作りました。質問や相談などにどうぞ。


あと、コミュニティを作ってもらいました。

  • 大学院生友の会 追記(2011年10月23日):全然盛り上げられていません。すみません。

まとめ

  • 大学院生は以下の理由でみんなResearchmapに登録しよう
    • 自分が何かトラブルに直面したときに相談するためのチャンネルをもう一本確保する。
    • 自分の業績ややっていることをアピールするための履歴書ページを用意する。
    • 他の大学院生の履歴書ページを見て刺激を受ける。
    • 大学を離れた後でも「研究者としての自分」につながるチャンネルを一本用意する。
  • 大学院生や研究者の力を集める必要があるときの基盤としてResearchmapを使いたい

なぜ、大学院生はResearchmapに登録すべきなのか?

まず最初に大学院生=修士課程学生+博士課程学生であるとお断りしておく。世代別大学経験者、修士課程進学者のいる割合で大雑把に計算してみたとおり、修士課程に在籍している人は同年代の5%くらい。博士課程に在籍している人は同年代の1%未満ぐらい。大学にいると周りはみんな大学院生だから感じないかもしれないけど、すっごくマイノリティだ。さらに文系だともっと周囲に大学院生がいなくなる。

また、日本の大学院教育の特徴としては、ほとんどの大学では研究が重視され、また、研究の基礎的能力の習得がコースワーク(講義・演習)でなく教員と学生あるいは研究室と学生で行われている。この結果として、教員と学生の相性や研究室の構成員同士の相性が大学院での学びに大きく影響を及ぼしやすい。

上述の結果として、大学院生活で何か困ったことが起こったときに周囲に相談する人がいないという事態が発生しやすく、家族や友人、彼氏/彼女に相談しようとしても、相談される側「何が相談されているのかわからない」あるいは「何をアドバイスして良いのかわからない」という状態になってしまいやすい。とっても簡単に言うと、大学院生はちょっとしたことでどん詰まりになりやすい環境にいる

これを解消するための方法は?日本中に散らばっている大学院生を一箇所に集めて相談できるようにすれば良い。日本中の修士課程の学生がつながる対象となるならばその数は10万人ぐらい。博士課程の学生でも2万人ぐらいいるはず。

Researchmapに登録することによって得られると期待される派生効果

  • 自分の業績ややっていることをアピールするための履歴書ページを簡単に用意できる。
  • 大学を離れてしまうと「研究者としての自分」への連絡窓口が指導教員だけになってしまうが、Researchmapでページを用意しておけば、直接自分につながる窓口が持てる。
  • 学位取得や各種推薦の際に自分の業績に対して不当な扱いを受けたときに、自分の業績をちゃんとアピールする場を大学の外部に用意できる

たくさん大学院生が使うようになったらより素晴らしいことが。

  • 自分と同じ分野の大学院生のがんばりを見て、発奮できる。
  • 奨学金返還免除や日本学術振興会特別研究員へ申請したいとき、他の大学院生はどれぐらい働いているのかを知り、相場観を養える
  • 論文の投稿先や外部資金の取得先を学べる。

2009年末の事業仕分けで分かったとおり、大学院生にとって不利な事柄に対してすぐに議論でき、ある程度の人数を背景に声を上げられる仕組みが必要不可欠。Researchmapに多くの大学院生が登録すれば、その最初の議論の場として利用することができる。

Researchmapって何?

Researchmapは国立情報学研究所が開発&提供しているサービスである。

これは、同じく国立情報学研究所が開発しているNetCommonsをベースに作られている研究者向けコンテンツマネージメントシステムで、自分の履歴書ページやブログを簡単に用意でき、また研究者同士の交流を支援するツール(掲示板、メッセージ機能、電子ファイルの共有など)を提供している。

どういうページが作れるかは、Researchmapプロジェクトのリーダーである新井紀子さんのページをどうぞ。

Researchmapにはどうやって登録すれば良いの?

FAQを読む限り3つの方法がある。

  1. 自分の科研費番号で登録する
  2. 既に登録されている研究者に招待してもらう
  3. Researchmapへの登録を申請する

ほとんどの大学院生は2番目の「既に登録されている研究者に招待してもらう」のが手っ取り早い。あなたの指導教員は、科研費番号を持っているはずなので、指導教員に頼むのが一番早い(ほとんどの場合、先生にResearchmapの存在を教え、Researchmapへの登録をお願いすることになると思う。)登録には、大学が発行しているメールアドレスが必要なので準備しておくこと(「xxx@〜ac.jp」というアドレスが必要。詳しくはこちらを参照。登録できるメールアドレスのドメイン

教員に頼めない場合、教員がめんどくさがってやってくれない場合は、3番目の方法「Researchmapへの登録を申請する」で登録しよう。Researchmapのトップページメニューにある「新規登録について」から申請できる。職名欄では修士課程について触れられていないがかたつむりは電子図書館の夢をみるかのmin2-flyさんは修士の学生時代からResearchmapに登録しているのでOKなはず。FAQにも「大学院に所属し、現に研究活動に参加している学生」と書いてあるし。大学が発行しているメールアドレスを使うのを忘れないこと。

あとは、Twitterやブログ経由でResearchmapに登録している方に招待を頼むというのも一つの手。私はネット上は匿名で行動しているのでnext49宛てのご希望に添えないけど、私の実名を知っている方はそちらの方から依頼していただければ招待させていただく。

登録したら何を書くべき?

職業研究者は、自分の名前を売ることも職業のうちなので名前や経歴を当たり前のように公開するわけだけど、大学院生は立場が弱いということもあり、すべての情報のオープンは怖いかもしれない。基本は、論文を公開したら公開せざるをえない情報は履歴書ページでも公開するべき。

  1. 氏名・所属・部署(専攻)
  2. 研究分野:他の大学院生とつながるためにこれは必須
  3. 受賞
  4. 研究キーワード:他の大学院生とつながるためにこれは必須
  5. 業績(論文、学外発表、書籍など):常にこれを自分で認識しておくのは良いこと

大「脳」洋航海記とある昆虫研究者のメモのように自分が読んだ論文をブログで公開なんかしていると、Researchmapのあなたのページを訪れた人にいろいろとアピールできるかも。実名でブログをやることになるので最初の方の注意は役にたたないけど学生がはてなダイアリーを使うときに気をつけるべきことで注意している点も注意して欲しい。

ボスや研究室の他の人がResearchmapにページを作ることを良く思っていなかったら?

トラブルを避けるためにとりあえずやめたほうが良い。そして、そのボスや研究室は「そういう閉鎖的な環境である」と認識し、できる限り早くその研究室を離れるべき。短期的にはともかく、長期的にみれば、情報公開しない研究者集団は必ず腐るのでそこにいてはいけない(研究者の使命は世界に研究成果を報告し続けることにあることから考えて欲しい)。

自分が他の大学院生を招待するときには?

強制しないように気をつける。注意点としてはFAQから抜粋。

Researchmapは基本的に日本に在住(滞在中を含む)の研究者、海外の日本人研究者のためのサービスです。研究者に関する明確な規定はありませんが、Researchmapでは以下のような方々をサービスの対象としています。

  • 大学等(高専・専門学校を含む)の高等教育機関で研究あるいは教育に従事している、または退職後も研究を継続されている方
  • 大学等(高専・専門学校を含む)の高等教育機関で共同研究に参加されている方
  • 大学院に所属し、現に研究活動に参加している学生
  • 企業の研究部門で研究に従事している方
  • 政府機関の研究部門で研究に従事している方
  • 研究活動に現に参加しており、研究支援を行っている方

上記以外の方で、ぜひ研究者としてResearchmapに招待したい場合には、問い合わせフォームを通じてお問い合わせください。(ただし、ご希望に沿いかねる場合もありますので、予めご了承ください。)

Researchmapは研究者のためのサービスです。Researchmapでは、招待された方が研究者かどうかを判断する有効な手段がないため、招待できる研究者のドメインホワイトリストで管理しています。ホワイトリストは、こちらで公開しています。招待しようと思っている研究者が所属している機関のドメインがリストにないときには、ドメイン登録の依頼をしてください。当該ドメインが研究機関のドメインかを検討し、研究機関であることがわかり次第リストに追加します。
フリーメール等を普段お使いの研究者の方でも、科研費番号をお持ちであれば、(招待はできませんが)新規登録することができますので、そちらのサービスもご利用ください。

登録できるメールアドレスのドメイン

招待したい研究者が所属する機関のドメインがac.jp,go.jp,co.jp以外の場合、以下の登録フォームを使ってResearchmapまでお知らせください。こちらでドメインの確認を行った後、ホワイトリストに登録します。

おわりに

大学院生同士の連帯や若手科学者の連帯、異分野間の研究者・大学院生同士の交流が気になる方は、とりあえずResearchmapに自分のページを作ろう。作るだけでも全然OK。気軽にね。