再・裁判は「科学的」「技術的」正しさを確定する場ではない

裁判で争っていることと、裁判に(実質的に)勝ったことから~が言えると主張していることがリンクするかどうかを確認しないといけない。

朝日新聞:ウェッジを信州大教授提訴 子宮頸がんワクチン記事巡りおよび日本経済新聞:子宮頸がんワクチン記事で月刊誌提訴 信州大教授「名誉毀損」は以前にみた構図のような気がする。弁護士どっとこむ:子宮頸がんワクチン研究者「実験捏造」と書かれ、ウェッジを提訴によると捏造ではない理由は以下の点とのこと。

記事では、池田教授が今年3月に発表した副作用の原因を探る研究で、池田教授が自説に都合が良いデータのみを選んだと報じた。現在、池田教授が所属する信州大が調査委を立ち上げ、不正がなかったかを調査している。

これに対し、池田教授側は、3月の発表は研究班の代表として、ほかの所属メンバーの研究成果を公表しただけだと主張。プロジェクトの研究者はそれぞれ独立しており、自身は問題となった研究への関与や指示をしたことはなかったとしている。

弁護士どっとこむ:子宮頸がんワクチン研究者「実験捏造」と書かれ、ウェッジを提訴より。強調はnext49)

この主張が認められてウェッジの記事が主張する「子宮頸がんワクチン薬害研究班に捏造行為が発覚」ということが否定されたとしても、子宮頸がんワクチン薬害研究班が主張することが正しいとはならないと思う。子宮頸がんワクチン薬害研究班が主張することが正しいのか正しくないのかは、主張自体について検討されるべき。[

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