世間では不摂生の結果とされている2型糖尿病ですら原因の8割は遺伝的背景です。食事と節制の万能性を煽れば煽るほど、当事者にとっては不運としか捉えようのない病気の原因があたかも不摂生の結果である、という誤った自責の念や周囲のスティグマを助長することを自覚すべきだ。
— 杉本 幸太郎 (@sugikota) 2020年6月30日
上のスレッドで紹介されているPDFファイル「遺伝のはなし21 糖尿病」は以下のページにリンクされている。
www.jfpa.or.jp
スレッド途中にでてくる遺伝的背景による差別に関する話。
r.nikkei.com
わが国の生命保険会社は、現在のところ、保険加入申込の際に遺伝子検査の受診や、過去の検査結果の提示を求めてはいない。しかしながら、遺伝子検査が臨床医学における一般的な検査になれば、人びとの保険購入行動に変化が生じるかもしれない。そのような購入行動の変化は、個人のリスクに応じた保険料率設定により成り立つ民間保険制度に重大な影響を及ぼす可能性がある。危険選択は任意加入の保険市場において逆選択を防ぐのに不可欠なものであるが、一方で、遺伝子差別に対する不安や遺伝子情報の誤用に関する懸念も存在する。危険選択において、高リスク者の謝絶や高い保険料率設定のために遺伝子情報を利用することは、果してクリームスキミングや差別とみなされるだろうか。