積読であって「エンダーのゲーム」を読み、面白かったのでその続編の「エンダーズ・シャドウ」「シャドウ・オブ・ヘゲモン」「シャドウ・パペッツ」を続けざまに読んだ。面白かった。
「エンダーのゲーム」は1985年の出版。エンダーシリーズの始まり。2013年に映画化されていたときに再販。数年前にAmazonで安売りしていたので購入。一読しただけだと、いろいろと腑に落ちないところがあるけど面白かった(エンダーが1度も負けられないと思い込む動機が分からない。最初の「モニター」の設定はエンダーの兄弟だけ?なんであの3兄弟はあんなに優秀なの?ラストのあの場所はどういうことなの?など)。
エンダーシリーズは、エンダーを主人公とするシリーズと、「エンダーのゲーム」の登場人物の一人であるビーンを主人公とするシリーズに分かれる。こちらは、ビーンを主人公とするシリーズ。このエンダーズ・シャドウはビーンの視点から「エンダーのゲーム」を語りなおす話。私は本編の主人公絶対主義なので、番外編やサイドストーリーの方の主人公が実はすごく優秀で本編主人公を越えた逸材だけど、もろもろの理由で本編主人公を手助けしていましたみたいな話が大変苦手。なので、この本のあらすじを見たときに「これは苦手なやつか?」と思ったのだけど、ちゃんとエンダーとビーンが両立しており、大変楽しめた。また、「エンダーのゲーム」でよくわからなかったエンダーやその仲間たちの振る舞いについて補足が入っているので、だいぶ「エンダーのゲーム」が整理された。作者のつじつま合わせ能力(「エンダーのゲーム」との合わせ)は本当にすごい。
引き続きビーンを主人公とした「エンダーのゲーム」のその後の話。大変楽しい。敵役もきっちり怖くて素晴らしい。エンダー兄のピーターがどんどんかわいくなる。