- 13:20 自分の論文の校正をする前に、「R. Lewis et al: 科学者・技術者のための英語論文の書き方」を読んで、英語論文の知識を増やすことにする。
- 13:22 p.3 最初の科学雑誌(technical journal)が刊行されたのは、なんとわずか340年前のことであった。(注:書くことで一番古く残っている記録は約6000年前の粘土板)
- 13:24 pp. 3-4 現在用いられているIMRAD方式がAmerican Nathinal Standards Institute (ANSI)により標準書式として正式に採用されたのは、わずか30年ほど前の1972年のことである。
- 13:27 p. 4 1945年1年間に、新たに観光された科学雑誌は数えるほどであったのに、1955年には150誌、1965年には300誌も創刊された。しかし、1971年に400誌近い科学雑誌が創刊されたのを最高として少しずつ減り始め、1988年に新しく刊行された雑誌は100誌に過ぎなかった
- 13:29 p.5 読者の時間は限られているので、すべての雑誌に目を通すことはできず、読める雑誌も限られている。したがって、よく読まれる雑誌に掲載してもらい、多くの読者に読んでもらうためには、よい科学論文をかかなければならないのである。
- 13:31 p. 5 科学論文は、人類の広がりゆく知識の最先端の新しい情報を伝える。そして、その情報は、事実に基づいて実証されたもので、再現性のあるものである。しかも企業や国家が莫大な資金をかけて得た重要な情報である。
- 13:32 (承前) これらの情報は、それが掲載されている科学雑誌や、さまざまな抄録サービスを通して世界中どこででも得ることができる。また、次世代の人々が容易にアクセスでき、いつもりようすることができるようになっている。
- 13:34 p.8 (論文執筆における)logicは、私たちが書く単語(word)、文(sentence)、段落(paragraph)、節(section)により表される思考や推論である。
- 13:36 p. 8 (論文執筆における) organizationは、文、段落、節の構造を指す。良い文章構造と悪い文章構造というように、それぞれによいものと、悪いものがある。organizationは、明瞭で、簡潔で、かつわかりやすい科学論文を書くために大変重要である。
- 13:38 p. 8 (論文執筆における) grammerには、基本的文法と科学論文特有の文法がある。基本的文法とは、監視をいつ、どれを使うかなどということである。特別な文法とは、in order toを使わず簡単にtoですますことのできるわけや、very uniqueとは書かない理由など
- 13:40 p. 5の図より、良い論文の5つの要素とは、計画と執筆(Planning & Writing)、論理(logic)、構成(organization)、文法(grammar)、図表(visual)である。
- 13:45 p. 8 Planning a Paperより 1)著者、2)仮タイトル、3)論文の種類 4)媒体名(雑誌名など)5) 予定ページ数 6) 締切り 7) 想定読者 8) 論文の使用目的(報告、お知らせ、宣伝など) 10) 論文の主たるポイント 11) 読者に伝えること
- 13:48 p. 12 よい科学論文を書くことは、上手な英語を書くことから始まるものではなく、論文がもつべき論理と必要とする構成をしっかりと理解することから始まるのである。英語論文を書く際の英語の間違いは、恒星の段階で容易に修正できる程度の些細な問題である。
- 13:51 p. 14 論文をいきなり書こうとすることは、とても大変な作業であり、一度に全部を書くことは、ほとんど夢裏といってよい。これに対して、論文の背景について1段落か2段落分を赫子とは、簡単な仕事といえる。つまり、outlineは細分化することによて論文を書きやすくするのに役立つ
- 13:53 p.14 paragraphも、sectionの場合と同様、英語を母国語とする書き手でも、うまく書けないことが多い。この場合も、英語がよいか悪いかと言うことが問題なのではなく、paragraphの論理と構成を書き手がよく理解していないことが問題なのである。
- 13:54 p. 14 paragraphは、introduction(出だしの文章)、body(本論)、end(結びの文章)の三つの部分からなることを覚えておこう。各paragraphは、一つの話題(topic)を説明するために組み立てられた単位であることも覚えておこう。
- 13:55 p.14 1つのparagraphでは1つの話題だけを説明することが大事である。
- 13:57 p. 14 まず、取り上げる話題をparagraphの出だしの文章で説明する。この文章は、paraguraphの概要がわかるようなもので、かつ、そのparagraphの話題について明確な考えを示すものが良い。
- 13:58 p.15 (paragraphの出だしの文章に)別の話題を混ぜたり、sectionレベルの話題を入れたりすることは、その段落の話題に関係があっても、避けたほうがよい。
- 13:59 p. 16 (paragraphの本論は、さまざまな形式があるので)、要はparagraphの話題をできるかぎりわかりやすく説明する構成になっていれば一番良いのである。
- 14:00 よく書けたparagraphは長すぎたり、2、3行で終わったりするということはないはずなので、paragraphが良く書けているかの目安として、paragraphの長さを見てみるのも良い見直しほうであるとのこと。
- 14:15 p. 20 タイトルでの大文字の使い方。重要な単語の一文字目は大文字にする。重要でない単語は冠詞、前置詞、接続詞。ただし、不定詞のtoは大文字にする。また、ハイフンでつないだ単語でも重要なものはすべて大文字で書く(X-rayは例外とのこと)。
- 14:17 p. 23 謝辞の例 The authors thank Professor Hirokazu Yamamoto of XYZ University for providing authentic samples of compound ABC.
- 14:20 p. 25 経験の浅い書き手の中には、Introductionの中に研究方法や結果、さらに結論も書かなければならないことを知らない人や、違和感を覚える人もいるようだ。しかし、パランスのよいIntroductionを書くためには、これらのデータも入れる必要がある。
- 14:22 p. 27の図より、Introductionの構成と記載順序。 1) 研究目的(objective) 2) 研究の背景(background) 3) 研究方法(methodology) 4) 主要な結果(key results) 主要な発見、結論
- 14:25 p. 30 Methodsは、既に行われたことを記述するsectionなので、動詞は過去形を使う。
- 14:30 p. 31のコラムより 理論研究や解析方法の研究の場合は(Methodsに相当する節の)それぞれの研究に適したタイトルの呼び方があるはずです。
- 18:59 素直な人が礼儀正しい人とは限らない。礼儀はプロトコルなので、学ばなければ身につけられない。大人に対して素直な人は、理由ぬきでも教えられれば礼儀を学ぶ。自分に対して素直な人は教えられてもその方が得あるいは気分が良いのでない限り礼儀を学ぼうとしない。
- 19:01 礼儀正しいというのはプロトコルをどれくらい守るかの話であるので、その人がどういう人なのかをそれほど明確にしない。せいぜい、「プロトコルなんて守らなくても良い」と考えているかどうかがわかるだけ。
- 19:10 徴兵制は、60歳以上70歳以下を徴兵の対象とし、定年退職と年金受給開始のギャップによる収入不安の対策とする。また、あわせて、健康管理を一括に行うことで健康保険料の抑制を狙う。また、団塊の世代は反政府活動に勤しんだものも多いことから特に愛国者教育をほどこすものとする
- 19:13 本徴兵制度は、60歳以上を強制的に軍に徴発することにより、会社や組織のトップ人事を強制的に行う効果もある。平均寿命を鑑みて、兵役の期間を60歳〜80歳まで延長し、孤独死を防ごうという案もでたが、今回は見送られた。
- 19:31 p. 40 文献で示された結果や、確立された理論を中心にDiscussionを書いて、自分が得た結果がそれらといかに一致しているかを示そうとする著者があまりにも多い
- 19:32 p. 40 (承前) これらの著者は、本質的にはすでに文献で示されている結果や理論などに基づいて論文を書いているにしか過ぎず、科学を発展させるために役立つ新しい結果を自分の研究から導き出そうという気持ちをもっていない。このような論文は価値がないに等しい。
- 19:34 p. 40 研究から得られた結果が研究目的の理解や解明にいかに役立つかを示すことこそが、Discussionで示すことである。だから文献にある結果の陰陽は、自分の研究結果を補足する必要があるときだけにして、それが議論の中心にならないよう注意することが大切である。
- 19:36 p. 41 Discussionでにおける時制の使い方をまとめると、基本的には過去形を使う方が望ましく、実験結果が疑問の余地のない事実であっても過去形で書いた方が無難であるが、その事実の正当性を強調したい場合には現在形を使っても構わないということになる。
- 19:40 p. 55 AbstractにはInformative abstractとDescriptive abstractの二つがある。前者は論文の縮小版。後者は、研究目的や研究方法には触れるが結果や結論に関する話題はほとんどいれないもの。
- 19:40 p. 55 科学論文のAbstractは、Informative abstractとする。
- 19:42 p. 56 AbstractとSummary(最終章)の違い。Summaryは、論文を読み終えた人が読むのが前提。Abstractは論文を読む前に読むことが前提。
- 19:44 p. 62 一つの文の単語数が20〜25を越えたならば、本当にわかりやすい文になっているかどうかを疑った方が良い。
- 19:45 p. 62の図11-1 sentenceの単語数と理解度。単語数が15を超える辺りから理解度が落ち始め20を超えるとかなり疑わしくなる。
- 19:48 p. 63 文中で不必要な単語を取り除き、文の骨格を抜き出してみると構文上の間違いがわかりやすい。(注:補足説明的な修飾語、修飾語句を取り除く)
- 19:49 (承前) New materials are usually designed on computers that can be engineered to be as solid as steel and yet as light as cushion.
- 19:50 (承前)骨格: Materials are designed on computer that are as solid as steel and light. こうするとへんてこなことがわかる。
- 19:53 p. 65 量は10g, 500mlというように一つのまとまりと考え、動詞も単数形にすることが多い。ただし、10gを1gずつに分けて加えるような場合には動詞を複数形にする。
- 19:54 p. 65 過去時制で書いた場合は、単純にそのような結果が得られたという場合と、過去にはそうであったがいまは誤りとされているちおう場合の二通りがある。
- 19:54 p.65 現在時制ので書いたばあは、過去、現在、未来を通じ、そのことが普遍的な真理であることを意味する。
- 19:57 p. 67 行為者を強調したい時や、文がわかりやすくなるときだけ能動態を使えばよい。〜中略〜 個人名や行為をした人を強調したい場合や、文をわかりやすくしたいときには能動態をつかう。
- 19:59 pp. 67 - 68 主語が不要な文あるいは、Weなどの主語があまり重要でない場合は、受動態を使った方がすっきりとする。
- 19:59 pp. 67 -68 何を強調したいかによって能動態と受動態を使い分ける。
- 20:03 p. 72 数字で文章を書き始めてはいけない。どうしても数字で始めたいときには単語で書く。たとえば、 500g of the sampleではなく、Five hundred grams of the sampleと書く。でも、一番良いのは The sample (500g) 〜
- 20:08 p. 72 itを使う場合は、itが文章中の何を受けるのかがはっきりわかるように書くことが大事である。
- 20:11 p. 75 and/or は読者が複数の可能性を検討した上で筆者の意図を読み取らなくてはいけないので使わない方がよい。
- 20:13 p. 74 proposeは、”ある考えを良く検討してみようと提案する”という意味なので、実際にしたことや今進展中のことに大して使うのは不適当。多くの場合はdeveop(ed)のように仕事が完了したことが具体的にわかる言葉に置き換えた方がよい。
- 20:17 p. 75 シンプルな言葉づかいをするために、短く言える場合はできる限り短い単語を使う。同じ意味の簡単な単語があるならば、そちらをつかう。類語重複をなくす。絶対的な意味を持つ単語を修飾しない。
- 20:19 p. 75 余分な単語がついた例。括弧部が余分な単語。 check (into)、later (on), climb (up), link (up), close (down), open (up), dvide (up), seal (off), end (up)
- 20:20 p. 75 長すぎるので短縮すべきフレーズ。 accounted for by the fact that → due to, caused by, because. a great deal of → much. it is clear that → clearly
- 20:21 (承前) by means of → by. notwithstanding the fact that → although. there is little doubt that → doubtless, no doubt
- 20:23 p. 75 最近はこっちを使おうというフレーズの例。 utilize → use. perform → do. carry out → do. prior to → before. sufficient → enough. plethora → too much, excess
- 20:25 p. 76 絶対的な意味をもち修飾できない語の例。 dead(死んだ)、obvious(明らかな)、perfect(完全な)、permanent(不変の)、safe(安全な)、vertical(垂直な)、horizontal(水平な)、flat(平らな)
- 20:27 p. 79 the は特定の言葉に対する読者の注意を喚起し、その理解を助けるために使われる。この働きを考えずに使ってしまうと、the のあとの言葉は重要な意味をもつと思って読んでいる読者を混乱させてしまう。
- 20:29 冠詞の話は、「大西泰斗、ポール・マクベイ:英単語イメージハンドブック」の名詞のイメージの方がわかりやすいように思う。
- 20:31 p. 82 英語圏の人が科学論文を書くときには、不定詞句よりも動名詞句を使うことが多い。動名詞句のほうが明確で直接的な印象を与える。不定詞句を使うと、文学的あるいは詩的な感じの文章になる。
- 20:40 p. 83 かなり長い複合名詞を使う場合、読者は一度読めばそのいみするところや重要性をりかいしてくれるはずであるから、それ以降の文では、少しずつ短いかたちに買えながら使うと良い。 (感想:そういわれても、塩梅がわかりません)
- 20:41 p. 85 句読点のまえにはスペースはとらず、後に1文字分あけるようにする。句読点には、ピリオド、コンマ、コロン、セミコロン、疑問符、感嘆符がある。
- 20:42 p.85 引用符の中や括弧のあとに句読点を使う場合には、スペースをとらず続けて書く。
- 20:44 p. 85 文末にピリオドを服務省略語がくる場合は、重複して書くことはせず、ピリオド一つつけるだけでよい。ただし、疑問符や感嘆符の場合は、省略記号のピリオドと並べてつける。たとえば、 〜etc.?のようにする。
- 20:46 p. 85 各形容詞が独立して同等に単語をしゅうしょくしている場合、コンマをつかう。例: The reaction produced shiny, multifaceted crystals.
- 20:50 p. 88 コロンの使い方には二つある。一つは、コロンに続く項目を紹介する場合。二つめは各項目を区分けする働きである。
- 20:52 p. 88 コロンに続く項目を紹介する場合の悪い例。 The three key factors are: temperature, concentration, and time. コロンの前後は独立しているのでコロンを一塊の句や節として文章中で使ってはいけない。
- 20:52 p. 88 コロンに続く項目を紹介する場合の良い例。 The three key factors are as follows: temperature, concentration, and time.
- 20:53 p. 88 コロンによって各項目を区分けする働きの例。 5:30 P.M. 時と分を区分けしている。
- 20:54 p. 89 セミコロンの区分け力はコロンとピリオドの中間の強さ。
- 20:56 p. 92 ハイフンとダッシュの違いは、ダッシュの方が長い。専用記号で表すばあいとハイフン二個で表す場合がある。科学論文ではダッシュはあまり使われない。
- 20:58 p. 93 科学論文では、アポストロフィーを使った文字の省略は本文中では使わず、完全な綴りで書いた方が良い。
- 21:00 p. 93 略語の複数形を表すときアポストロフィーを使う。ただし、最近は誤解を招かない場合には省略するようになっている。
- 21:04 p. 94 引用符と句読点の話。コンマとピリオドはふつう引用符の中に書く。ただし、引用符の中が1文字か数字の場合は外に書く。疑問符、感嘆符、ダッシュはそれらが引用部の一部でないかぎり、引用符の外に書く。セミコロンとコロンは引用符の外に書く。
- 21:06 p. 96 略語をあまり使わないこと。多ければ多いほど。読者は混乱する。まずは、itやthe〜を用いて置き換えられないかどうかを考える。
- 21:07 p. 96 タイトルに略語をつかわない方がよい。またAbstractでも略語を使わない。
- 21:08 p. 97 略語をつかうときには、先にフルスペルで書き、その後ろのカッコで略語を書く。
- 21:08 p. 97 文章の最初に略語を使わない。 〜 Fig. 3…というのはよいが、Fig. 3 〜はダメ。 Figure 3 〜とする。
- 21:10 p. 97 記号を文の最初にしてはいけない。βなどの記号で文を始めてはいけない。どうしても使いたいならば、 The Greek letter β was used to symbolize 〜などと書く。(感想:本当に?今でも?)
- 21:12 p. 97 略語に冠詞をつけるとき、略語の発音に応じてa と an を使い分ける。
- 21:13 p. 98 etc. は and so forthの意味なので、複数の項目を列挙するとき、etc. の前にもコンマをつける。すなわち 〜A, B, etc. とする
- 21:15 p. 97 et al. の前が一つだけならばカンマ不要。Smith et al. 2つ以上ならば、カンマが必要。 Smith, Jones, et al.
- 21:17 p. 99 i.e. と e.g. は括弧をともなう場合しか使えない。文中にコンマでつなぐ場合は ,that is, や , for example, を使う。(コメント:私がこれまで読んだ論文はこのルールは守られていないことが多かった)
- 21:17 今日はここまで。
- 21:22 ありがとうございます。 @am0214 おつかれさまでした!!
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