水鉄砲の原理:何故、あなたは先生に会う度にガミガミ言われるのか?

ジョジョの奇妙な冒険第二部のファンの方はもう理由はお分かりですね?

「水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶ!」ということだ!
わかったかスカタン

ということです。

詳細説明

あなたの性格がそれほどアレなものでなく、指導教員もアレでないとします。でも、あなたが指導教員と顔をあわせるたびに、「ちょうど、よかった。あの話だけどガミガミガミガミ…」とやられてしまう。という状況に陥っているのであれば、原因は多分、あなたと指導教員が会う機会が少ないからです。

指導教員はその職業柄、定期的に学生に伝えなければならないことというのがあります。伝えなければならないことは自分が指導する全ての学生に平等に伝えられなければならないため、あなたに伝える分を誰かに振り替えるということができません。

また、どんなにあなたが優秀な学生であったとしても、海千山千の古強者である指導教員の目から見れば、必ずどこかにいたらなぬ点があります(当然です。そうでなければ、あなたが指導教員になっているべきですから)。その場合、研究者としての性格、指導教員としての責務、そして年配の人間が抗いがたい若者を教え導きたいという欲求から、指導教員はあなたのいたらぬ点をどうにか直してあげようと助言、指導をすることになります。

すなわち、あなたの行動がどうであれ、指導教員にはあなたに伝えたいことがある一定量存在するのです。

さて、この一定量存在する伝えたいことをあなたに伝えるわけですが、ここで「水鉄砲の原理」が登場します。もう一度復習しましょう。

「水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶ!」ということだ!
わかったかスカタン

水鉄砲の水を「指導教員があなたに伝えたいこと」とし、水鉄砲の穴をあなたと指導教員が接する時間(会う回数)としましょう。あなたと指導教員が接する時間が長ければ長いほど、指導教員があなたに伝えたいことは比較的弱い勢いであなたにほとばしります。

一方で、指導教員とあなたの接する時間が短いと、次にあなたに会えるのはいつになるのかわからないので、指導教員はあなたに伝えるべきことを短時間ですべて伝えようと試みます。その結果として、激しい勢いで指導教員からの指導や助言があなたに飛んでいくのです。

ソフトウェア工学の分野における不朽の名作「デッドライン」曰く

プレッシャーをかけられても思考は速くならない

という定理がありますので、あなたは指導教員の言っていることをほとんど理解できません。当たり前です。本来ならば一週間かけてちょっとずつ、あなたに伝えるべき内容を脅威の数倍速で再生するのですから。

その結果として、あなたの行動や発表は改善されず、指導教員があなたに伝えたいと思うことの量は倍増します。しかし、あなたは、指導教員に会うとガミガミやられるので、出来る限り指導教員に会わないように心がけます。あなたが、指導教員と会う機会を減らしたのに、指導教員があなたに伝えたいことはむしろ増えていく。そして、あなたと指導教員が運命の出会いを果たしたとき、そこにはほとばしる情熱が溢れます。すると、あなたは、これに懲りてより指導教員と会わないようにします。すると、指導教員の…。

はい、本ブログでおなじみの「悪循環」がこうしてスタートします。このエントリーの状態に行き着くわけです。

緩和方法

この「あなたが指導教員に会う度にガミガミ言われる」という問題は、あなたが卒業するか、退学するかしなければ解決されません。なので、この問題に対しては解決ではなく、緩和を図るべきです。

どうすれば、緩和するか。くどいですが重要なのでもう一度。

「水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶ!」ということだ!
わかったかスカタン

さらにもう一度。

「水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶ!」ということだ!
わかったかスカタン

もう、お分かりですね。あなたと指導教員が接する機会を増やしたら良いのです。現代社会は、技術の進歩により直接会わなくても、電話、メール、チャット、メッセ、SNS、掲示板などでもコミュニケーションをとれます。あなたと指導教員にとって、使いやすい手段で指導教員と接する機会を増やしましょう。

裏秘伝

中学校や高校のときに、遊びに行くたびに親に「どこに行くんだ?誰と一緒に行くんだ?」と毎回尋ねられた経験はないでしょうか?多くの人は「うるさいなぁ。どこに行こうが、誰と行こうが私の勝手だろう?」と反発すると思いますが、真に干渉を受けたくなければ、適当な場所と適当な人間を毎回自分から教えれば良いのです。

本当に干渉されたくない、うるさく言われたくない場合は、こちらから適当な情報を進んで提供することで実現できます。多くの人間は、定期的に報告してもらっているという事実に安心をし、報告の内容を確かめたりしないものです。

ですので、あなたが真の一匹狼で独力で狩りをできないならば、死んだ方がマシだとおもっているならば、指導教員や先輩に適当な情報をつかませておきましょう。そうすれば、あなたは真の自由を得ることができます。ただし、何かトラブルが起こり、あなたが適当な情報をつかませていたことがばれたときには、アレをアレしてください。