メモ:先進認証(OAuth認証)に対応しているメーラー

Microsoft 365メールが先進認証(Webでのログイン+SMS or 電話番号でのパスコード発行)を行っているので、パソコンで使っているメーラーも先進認証対応が必要になった。WebのOutlookでいいじゃないという話もあるけど、過去のメールを見返すことも多いので、ローカルにメールがないと非常に不安。

島根大学総合情報処理センターが対応メーラーをまとめてくれている。長年使っていたShlypheedは先進認証未対応なので、とうとう乗り換えのとき。
www.g-ipc.shimane-u.ac.jp

リンク:くわばたりえ くすくす子育てママトーク ゲスト:石井志昂

YouTubeのおすすめで出てきたので視聴したのだけど大変勉強になった。あと、研究室に来ない学生が切羽詰まって相談してきたときの対応を変えないとなぁと自戒した。

どの年代に不登校が多いのかという話。
youtu.be

学校行きたくないといわれた時の対応の話。
youtu.be

不登校になった子供はその後どうなのという話。
youtu.be

10代の自殺を減らすにはという話。
youtu.be


参考

○ 進路の状況を見ると、

前回の調査と比較して、不登校経験者の高校進学率が大幅に増加(85.1%←65.3%)するとともに、高校中退率も大幅に下がっており(14.0%←37.9%)、不登校経験に関わらず、勉強が続けられるようになっている状況を見ることができる。
さらに、大学・短大・高専への就学している割合も大幅に向上(22.8%←8.5%)している一方、就学も就業もしていない割合は減少(18.1%←22.8%)している。

JPKIに基づく本人実在保証された匿名認証基盤の必要性

こちらのはてな匿名ダイアリーの記事に賛成。

anond.hatelabo.jp

利用のイメージとしては、Appleが行っているApple IDによる認証、GoogleがやっているGoogleアカウントに基づく認証、TwitterがやっているTwitterアカウントに基づく認証と同じ。上の記事で書いてあるOAuthというやつがこれらの話。

JPKIとはなにか?

公的個人認証サービス(JPKI: Japanese Public Key Infrastructure)は、マイナンバーカードのICチップに記録された「署名用電子証明書」や「利用者証明用電子証明書」を利用して、他人によるなりすましやデータの改ざんを防ぐために用いられる本人確認の手段です。

JPKI ~ 1分でわかるキーワード - ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース

Apple、Google、Twitterがやっていることと何が違うのかというと

  1. 住民票に基づき、当該人が実在していることが保証されている。
  2. 他国との関係や海外企業の経営状態に依存しない。
  3. (認証システムの設計によるが)大量の複数アカウントを許可しない(せいぜい、一桁個)。

なぜ、これが必要であると思うのかというと、より簡単でかつ即時更新可能な民意の可視化の仕組みが必要だと考えているため。以下のエントリーの余談として書いた。

next49.hatenadiary.jp

市民(国民+外国人在住者)がどういう事柄について困っていたり、意見を持っていたり、要望していたりするのかが施政者(政治家や行政官)に見えないので、大多数の市民が望まない政策を実施してしまうということはあると思う。それを可視化する手法として署名が一つの方法であるのだけど、従来の署名は署名を集めるコストが著しく高いので、署名を集められるぐらいの組織力がある市民しか利用できない(一方でコストが高いからこそ偽造できないだろうとみなされていて、それを逆手にとったのが愛知県知事リコール署名の事件)。

ネット署名は低コストでできるため、組織力がない市民、たとえば中学生であったとしても署名を集めることができる。一方で今回の事例のように成りすましの問題があったり、水増しの問題があったりする。ネット署名の大手Change.orgでも成りすまし問題には対応できていない。

本人確認ができて、かつ、低コストでネット署名を実施できるインフラは市民の困りごと・要望の可視化のためにどうしても必要。ある程度、実現できそうな枠組みでいえばマイナンバーカードに組み込まれている公的個人認証基盤の流用か、カードにもう一枚チップを追加して民間向けサービスで使える個人認証基盤を使えれば、本人認証付きパブコメや本人確認ができるネット署名が実現できるようになる。

「改善案」

NFT、eKYC、OIDC4IDAなどご教示ありがとうございます。勉強になります。

広く一般にある程度信頼できるネット署名とするにはTwitterやFacebookなどのSNSのアカウントと連携させるというのが、現時点でのある程度有望な解決策かなと思います。5~6年後ぐらいには国が公的個人認証基盤をベースにOpenIDとかNFTとかで本人確認できる仕組みができていると、電子アンケートやネット署名の有用性があがり、それらを判断の材料の一部として証拠に基づく政策の実行とかができるようになると思います。公的個人認証基盤ベースの本人確認の仕組みもできたら、それにともない法も整備されるんじゃないかと。

  • ton-boo OpenIDとか使ってなんかいい感じの仕組み作れないかな。OPの方でなりすまし捨て垢作られる問題までは防げないけど、第三者が過去の活動実績とか見られるようになったりである程度の抑止力にならんかしら
  • chintaro3 今のフリーなインターネットとは別に、本人確認を厳格にしたネットワークをまるっと別に作りなおすとかしないとダメなんじゃないかな
  • hotelsekininsya NFT(よく知らん)みたいな仕組みで「間違いなく本人!」特定出来ないのかね? 成りすましとかそーゆーのを根絶出来ればいいのにね。
  • yuuAn 署名プラットフォーム側で本人確認の仕組みを用意して、本人確認された署名が何筆、されてないのが何筆でしたって形で提出したら、受け取った側がそれぞれに重みをかけて、どれくらい思いのこもった署名集なのかを判
  • Iridium 本人確認サービスを作って自動的に確認がいくようにしよう。技術的には特に難しいことはない。規格を考えるのがちょっと面倒くらい
  • memoryalpha 本人確認(KYC)付きOpenIDプロバイダーとかOIDC4IDAみたいな旬のテクノロジーの話題にまで持っていければ楽しくなりそうなんだが、この憂鬱タイトルよ(´・ω・`)
  • nakakzs 例えば行政的署名であれば、その効力が発揮するかどうかの精査を経る(で、名古屋みたいなのを防止する)が、ネット署名はそのプロセスがまるまる抜けているのに同一化されているのが問題。
  • thesecret3 インターネット全体で個人の組織への所属の認証・在籍確認の仕組みは作れば良さそう。パスポートとか手帳を偽造できなくするより、毎回各国のデータベース参照したほうが良さそう。
  • medihen せっかくのネット署名なのに、名前と肩書だけというのがよくわからん。署名者のSNSアカウント情報もつければ、大量の詐称・なりすましに対するけん制になるのでは。署名者による発信との連携も用意になるし。
  • zakusun 署名は公開される覚悟でするものだと思っていたが。私的な契約ではないのだから。ネットだろうが手書きだろうが虚偽の署名は可能でしょ。本質的な問題はそこではない。マイナンバーと電子署名でやったら?
  • maketexlsr 個人認証にはプラットフォームが対応してeKYC使うのはどう?とか言われてるよ https://anond.hatelabo.jp/20220120103605
  • Dryad 本人確認された電子署名付きでないと受け取れない、となると、それこそ思想の自由を侵害しそう(あるアイデンティティに紐付いた署名からその人の思想信条を明らかにできてしまう)だし、難しいところだ。
  • xxix29 ネット署名は元から実署名よりなりすまし・水増しが容易なので信頼性が低いものなので、あとはどう扱うかの話かな。実署名は直接請求の場合は違法署名運動の罰則があったり、信頼性を保とうとはしている。
  • Sei アメリカで生じてる投票のための条件を厳しくする法案がらみみたい|マイノリティにとっての声の上げやすさというのは、やっぱり担保されていて欲しい|他の方も書いてる様に落とし所は確かにOAuth認証辺りなんだろう
  • satomi_hanten OAuthでもなんでも良いのでネットならネットなりの認証があるでしょ、という話で良いのでは。FBでもTwitterでも紐付けて「のみ」署名可能にすればよい。雑にメ欄とか2chじゃないねんから。
  • knosa クラウドファンディングで「もしこの意見が認められたら集まったお金を対象に寄付します」という形にして署名数ではなく集まったお金の数をバロメーターにしよう
  • hucklehack 匿名ならともかく、オープン大学のレター教授が賛同!って書いてても確認不要なのか?問題が判明した以上はせめて「確認が取れていない人は一時的に名前を隠します」とかすべきじゃ?一般的にそんなもんなのか?
  • differential 「署名したことをWebサイトで掲出したいのですが」と連絡すべきでしょそりゃ…/悪い私はサイト掲出をOKもらった時期(いつお願いしていつ許諾が来たか)を見ると色の濃淡とか示し合わせ度などが分かって面白いのに
  • s5r Twitter Login とか Facebook Login を実装して、そのアカウント名を表示すればいいのでは。なりすましや複数アカウントは各サービス内でのスパムアカウント問題という整理ができる。
  • kagerouttepaso Twitterのアカウント認証入れればいいだけじゃないの?例のオープンレターの件ではTwitterをやっていない方はいないようですし。
  • tettekete37564 マイナンバーに絡めて SSL/TLS の仕組みと公開暗号化技術の仕組みを組み合わせれば信頼できる(シグネチャという意味での)署名は可能で、それを実現するのは国の役割でこれは三権独立と同等の独立性が必要となる
  • daruyanagi マイナンバーカードなんかでピッとして、匿名性を保ちつつ存在すること・重複ではないことだけ証明できる仕組みがあればいいな ( ˘ω˘ )エライヒト、ヨロシク
  • zakinco このあたりをスマートコントラクトや周辺技術でなんとかできるって話なんじゃなかったかなあ。とりあえずは各自のSNSに賛同の意を書いて通知、自動集計して表示、なんて簡単にできそうだけどなあ。
  • NOV1975 チートが横行したら仕組みに疑義が生まれるのは仕方がない。最終的に行政レベルの話(それこそ住民投票とか、行政に限らんけど罷免要求とか)に持っていくんなら匿名非匿名関わらず公的個人認証が落としどころかと
  • ueno_neco コストをかけてでも積極的に信用性を高める時期なのでは。署名時に二段階認証でパスしたもののみ署名一筆とカウントとか、これから改善できる余地はあるように思う。コストについても募金を募る意義ある事と思う。
  • peppers_white ・・・投機目的よりこういうのこそNFTなどの偽造が難しい署名が有効なのでは?
  • smatsubara 無理ではないよね。githubにリポジトリ作って署名付きcommitのみにすればアカウントとの同一性は担保できる。アカウントが本人のものかはmailかtwitterアカ載せとくとかかな、EV証明書発行するCAみたいなのは大袈裟すぎる。
  • kaerudayo まぁそういうものだよね。オープンに署名集めるなら、なんらかの本人特定できる共通システム、ネット上のIDみたいなの、作ったらいいかもと思った。
  • addwisteria 記載の通りJPKIの利用が低コストでインフラが整っているネット署名の基盤だろうなと。今回の件と発起人の対応はネット署名活動による請願を受けた側が「このような事例もあった」とされる先行事例になるよなと。
  • udukishin これメタバースで一部の企業が推してるNFTが使えるんでないのかな?
  • hdampty7 ようやく分かったようですね。つまり、ネットで本人確認が簡単にできる仕組みを政府が導入すべきなんですよ。これさえできれば色んなことがネット上で簡単にできるようになるですよ。社会変わりますよ。

2022年分確定申告メモ

2021年の確定申告を以下の通りしくじったので、2022年の確定申告は忘れないうちにやろうと思い、さきほど(ほぼ)終わらせた。

全般的にスムースに申告できたのだけど、いくつか舌打ちポイントがあった。

前提

  • 2021年に確定申告をしているので、税務署から確定申告のお知らせが来ている(整理番号が発行されている)。
  • 私はマイナンバーカード&ICカードリーダーを所持している。

事前準備:MS Edgeへのマイナポータルアプリのインストール

国税庁 確定申告書等作成コーナーから申告書を作成する。
www.keisan.nta.go.jp

私は普段使っているブラウザはFirefoxだが、これは対象外のブラウザなので、Microsoft Edgeを使った。その際にはマイナポータルと連携させる手順が必要なので、まず、マイナポータルでログインできる環境を用意した。具体的にはマイナポータルアプリをインストール(私はすでにインストール済みなのでアップグレード)する必要がある。
myna.go.jp

最初の舌打ちポイントは「どこからマイナポータルアプリをダウンロードできるのかがわかりづらい」という点。マイナポータルのトップページにリンクがない。ログイン途中でマイナポータルアプリのインストールが必要というメッセージがでて、リンクをクリックするとFirefoxでそのページを開いてしまう。インストールしたいのはEdgeなのでいらついた。

良くある質問からたどっていくと当該ページが見つかる。
faq.myna.go.jp

事前準備:マイナポータルで確定申告の事前準備

令和4年分の確定申告から、医療費とか年金とかの記録をマイナポータル経由でe-TaXへ引き渡すことができるようになった。とりあえず便利そうなので連携することにした。この手続きはマイナポータルのログインが必要となる。

連携手続きをすると、e-TaXの申告書作成ページまで移動できる。なお、マイナポータルとe-TaXはシステムが違うので、何度かマイナンバーを用いたログインが必要なるので注意。

申告書の作成

画面の指示通りに入力していく。私は給与所得のみだったので年末調整済みの源泉徴収票と未調整の源泉徴収票を入力するだけでよかった。あとは、いくつか寄付をしたので、寄付控除も入力していく。

必要に応じて、適宜、途中データを保存しておくことを推奨する。私は入力途中で寄付の領収書を探している間にタイムアウトしてしまったので、保存データを利用して申告書の作成を再開した。

申告書はおおよそスムースにつくれるのだが、ページ全体のユーザインターフェースが統一されておらず、誤操作を誘発しやすくなっている。具体的には次の操作へ進ませるものとしてボタン、リンク、本文中のアイコン(画像とリンクがくっつているもの)の3種類あり、視認性が悪かった。たとえば「次へ進む」がボタンで表示されていたり、リンクで表示されていたりしていた。

次の統一ルールで使い分けてほしいと思った。

  • 申告書作成の正当な操作について→ボタンで表示
  • 補足説明や他サイトが開くとき → リンクで表示
  • ICカードでのログインなどアイコンがあった方がわかりやすいとき → ボタンとアイコンで表示

納税

申告書作成終了後の画面で、納税方法一覧が表示される。私はインタネットバンキングからの納税を実施した。大変便利だった。

追加書類の提出

寄付控除を申告したため、寄付の領収書を税務署に持ち込むか、郵送する必要があるとのこと。「令和4年分の申告書等送信票(兼送付書)」というPDFが発行されたのだけど、全部で6ページあり、どこまでが送付書なのかわからない。たぶん、1枚目だけなのだと思うけど。システム的に面倒だったのだと思うけど、分けてほしいところ。

おわりに

納税までWebブラウザ上で終了できたのは大変便利。あとは、忘れずに追加書類を郵送したい。

「権威勾配」と「権力勾配」どっちが正しいの?

まとめ

最初は「権威勾配 authority guradient」が使われていたけれども、少なくとも医療分野(health care)では、いつのことからか「権力勾配 power gradient」もほぼ同等の意味で使われている。

本文

以下の記事読んで「えっ、『権力勾配』ってアカデミック・ハラスメントとかパワー・ハラスメントの文脈で使われる用語をマジョリティvsマイノリティに拡張しただけなんでは?」と思い、Googleで権力勾配を検索したところ、「権威勾配」が正しい語という記事がひっかかった。

note.com

togetter.com

権威勾配の英語はauthority gradientとのこと。
cpass-net.jp

権威勾配とは

一般に、職場でのポジションが自分より高い人ほど(課長より部長、部長より社長など)、話したり、意見を伝えるときに緊張すると思います。これは「権威」と呼ばれる目に見えない力が影響しているためです。

「権威」は、地位、資格、実績や経験、知名度、人間性など様々な要因から生じるもので、客観的に測定できるわけではありません。あくまで他者が認める主観的、社会的な力です。しかしながら、国や社会、業界や学会、企業や団体、職場やチームまで、あらゆる組織の人間関係に存在します。この力は「他者の行動を左右する」ことができるため、組織の運営において最も重要、かつ扱いに注意が必要な力と言えます。

「権威勾配(Authority Gradient)」とは、この権威の強さを「相手との角度」で表したものです。権威の強さは、必ずしもポジションや年齢で決まるわけではありませんが、わかりやすいように本稿では権威が強い人をリーダー、それに従う人をメンバーとしてご説明します。

権威勾配という言葉は航空業界発祥とのこと。それが医療(医者と患者)、職場(上司と部下)、教育・指導(教師役と生徒役)にも適用されている。
bizgate.nikkei.co.jp

航空業界でよく用いられる用語として、権威勾配というものがあります。運航に強い権限を持つ機長が、副操縦士や客室乗務員、整備士などの意見を聞かない結果、事故やトラブルにつながることのないよう、クルー内の適度な上下関係を求める概念ですが、一般にも当てはまります。トップとトップ以外との権威勾配が急すぎると、粉飾そして破綻という、大事故が発生します。

www.westjr.co.jp

① 権威勾配:
チームで行動する時、効率よく仕事を進める上ではリーダー(上司)を置くことが一般的です。この時リーダーと他のメンバーとの間の力関係を「権威勾配」と呼びます。権威勾配が緩すぎるとチームの統率が取れなくなり、またきつすぎると一方的な命令ばかりになって他のメンバーから重要な指摘も意見も出せなくなってしまいます。

wezz-y.com

指導やレッスンの場で生じる権威勾配

——まず、表現の現場で行われているハラスメントにはどのような特徴がありますか。

荻上チキさん(以下、荻上):全体的なことですと、指導的な関係性から権威勾配が生じる点です。表現の現場では、自身の内面をさらけ出すことが善とされていて、指導者がその表現を評価しますが、評価の客観的指標が共有されているわけではなく、時には指導者の癖や勘で変わります。


最初のリンク先や以下のWebサイトからすると「権力勾配」という用語はフェミニズムと関連づけられている(とアンチフェミニズムの人たちが認識している)様子。
seesaawiki.jp


「権力勾配」という用語がいつからネットで使われているのかをGoogleトレンドで調べると最初期(Googleトレンドの最初期)から使われているみたい。
Googleトレンド:権力勾配(2004年1月~12月)

ただ、権力勾配に対応する英語 power gradient で検索すると、医療分野(health care)では2003年時点でAuthority Gradient と Power Gradientはほぼ同じ意味で使われていた様子。
H ENRI R. M ANASSE, JR: Not too perfect: Hard lessons and small victories in patient safety, Am J Health-Syst Pharm. 2003; 60:780-7

Another type of organizational communication flaw is the authority or power gradient, which is a barrier to communication that arises from a difference in rank or title. The worst airplane disaster in history—prior to September 11, 2001—was a collision of two airliners at the airport on the island of Tenerife that killed 585 people. ...

(また、組織的なコミュニケーションの欠陥として、階級や肩書きの違いから生じるコミュニケーションの障壁である「権威・権力勾配」があります。2001年9月11日以前に起きた史上最悪の航空機事故は、テネリフェ島の空港で起きた2機の旅客機の衝突事故であり、585人が死亡した。 ...)


Googleニュースで権威勾配と権力勾配の両方を検索すると、どっちも使われている様子。たとえば、以下は権力勾配が使われている記事。
mainichi.jp

社会は個人の集合体だから、社会を変えるというのは人間一人一人が変わることでもあるわけです。社会問題に直面した時、自分が考え、変わろうとすること自体に問題はありません。ただ、強調すべきは、アンフェアな形で一部の個人だけに変わることを強いる現状の社会に対する批判です。権力勾配の中でアンフェアな形で変わることを強いられている人がいないか。そこには常にアンテナを立てなくてはなりません。

【教室マルトリートメント】 なぜ学校で起こるのか | 教育新聞

学校は特殊な環境

──不適切な対応を幅広く「教室マルトリートメント」と定義しています。そうした行為はなぜ生まれるのでしょうか。

 背景は複雑だと思います。学校は特殊な事情をたくさん抱えた組織だからです。「教員と子ども」「管理職と一般教員」などの関係性がある上に、一般教員の中にも主幹教諭や主任教諭などがいます。こうしたさまざまな権力の勾配関係がある中で、子どもは入学した初日から、教員は異動・新規採用で着任した当初から、学校生活が進められます。

news.yahoo.co.jp

なぜなら、診療科長つまり教授に調査を依頼したところで、そもそも教授の意向(あるいは黙認)で無給医を使っているわけですから、その権力勾配の中では「自分は無給医だ」などとは到底主張できないでしょう。

以下は権威勾配の例。上の朝日の記事で権力勾配という用語を使っている熊谷さんがこちらは権威勾配を使っている。
www.todaishimbun.org

当事者の意見が制度設計に反映される、当事者研究が盛んに行われるなど(図4)東大のバリアフリーは「現状世界で類を見ないくらいに充実した水準にある」と言うが、熊谷准教授はさらに多くの学生がこの問題に関心を持ってほしいと考える。「多数派の側にいると、自らの優位性に気付かないこともあります。現にある不平等さや権威勾配を見逃した中立性は、不公正を再生産させてしまうという認識が必要です」

mainichi.jp

かといって、何でも副操縦士の言う通りにするのも問題です。そこには機長と副操縦士間のきちんとした「権威勾配」が必要です。安全の最終責任を負っているのは機長です。副操縦士が何か指摘しても、機長が行う操作がより安全であれば、それを実行するのが機長の責任であり、副操縦士に対しては何故そのようにするのかをきちんと説明しなければなりません。