生態学の「性的嫌がらせ」はいつから使われている?

大学ジャーナル:繁殖行動上の「性的嫌がらせ」が自然界の生物多様性を維持する 京都大学で、生態学の「性的嫌がらせ」というのは今回初めて知った。

セクシャルハラスメント
雌の生存や繁殖に悪影響を与える雄の性的な行動のこと。昆虫類の一度の交尾で生涯に産む卵を受精するのに十分な量の精子を得ることができるため、雌が積極的に何度も交尾をしようとすることは稀です。一方、雄は交尾の回数に比例して子孫の数が増加するため、隙あれば出会った雌に交尾を試みます。その結果、雄が雌に対して一方的に交尾を試みる行動がしばしば観察されます。このような雄の行動は、雌の産卵行動やエサ取りを妨害することが知られており、動物行動学や生態学の分野では、“セクシャルハラスメント”と呼ばれます。このようなハラスメントは、生物の形態や行動の雌雄差の進化を考える上で、非常に重要な要因であることが知られ、近年注目されています。
多様性の進化の副産物より)

Google Scholarの期間指定検索で「"sexual harassment" Ecology」で検索。

  • 1994年:A cost of sexual harassment in the guppy, Poecilia reticulata

rspb.royalsocietypublishing.org

  • 1977年:Sexual harassment among captive patas monkeys

link.springer.com


とりあえず1970年代には生態学で使われていた様子。ja.wikipediaによるとセクシャルハラスメント(社会)の用語が使われ始めたのはは以下の通り。

「セクシャルハラスメント」は1970年代初めにアメリカの女性雑誌『Ms』の編集主幹でラディカル・フェミニストのグロリア・スタイネムらが作り出した造語とされる(裁判所による法律との整理は、1845年代から始まっていると主張する学者もいる[12])。

セクシャルハラスメント - Wikipediaより)

なので、だいたい同じくらいに使われ始めている印象。