【検証 安倍元首相殺害事件】メディアが報じていないファクト 山上被告、自身の報道で「不正確なものも」(楊井人文) - エキスパート - Yahoo!ニュース を読んで、教団に非がないような印象を受けるので、山上氏の生い立ちについて年表形式でまとめてみる。
| 時期 | 山上氏年齢 | 出来事 | 出典 |
| 1979年 | -- | 兄誕生。脳に腫瘍判明 | 東洋経済オンライン |
| 1980年 | 0歳 | 山上氏9月に誕生 | 読売オンライン |
| 1984年 | 4歳 | 父親が自殺 | 読売オンライン |
| 1985年 | 5歳 | 妹誕生。伯父5万円の仕送り開始 | 東洋経済オンライン |
| 1987年 | 7歳 | 兄片目失明 | 朝日新聞デジタル |
| 1991年 | 11歳 | 母親が統一教会に入信 | 読売オンライン |
| 1994年 | 14歳 | 祖父母に母親が献金していることが発覚(父親の生命保険6000万円のうち5000万円)。伯父が仕送り停止。山上氏母親の入信を知る | 読売オンライン、 東洋経済オンライン、朝日新聞デジタル |
| 1995年 | 15歳 | 兄大阪の私立高に入学 | 楊井氏記事 |
| 1996年 | 16歳 | 山上氏奈良県立郡山高に入学 | 楊井氏記事 |
| 1998年 | 18歳 | 母親が祖父の土地を勝手に売却。祖父が包丁持ち出す騒ぎ。祖父死亡。伯父が仕送り再開。兄が母親に暴力を振るい始める | 東洋経済オンライン、朝日新聞デジタル |
| 1999年 | 19歳 | 母親が相続した土地と家を売却、家族で借家へ。山上氏私立大合格も入学せず。 | 読売オンライン、 楊井氏記事 |
| 2000年 | 20歳 | 妹私立高に入学 | 楊井氏記事 |
| 2001年 | 21歳 | 公務員試験向け予備校へ通うも消防士試験不合格(伯父が予備校費75万円提供) | 東洋経済オンライン |
| 2002年 | 22歳 | 母親が破産宣告。山上氏海上自衛隊へ入隊 | 読売オンライン |
| 2004年 | 24歳 | 山上氏母親の破産を知る。兄が伯父へ電話「食べ物が尽きて、何日も食べてない」 | 朝日新聞デジタル、東洋経済オンライン |
| 2005年 | 25歳 | 山上氏自殺未遂&海上自衛隊退職、実家へ。母が韓国に長期滞在。統一教会から月30万円~40万円返金開始(計5000万円) | 読売オンライン、 朝日新聞デジタル、 楊井氏記事 |
| 2005年以降 | -- | 妹私立大に入学 | 朝日新聞デジタル、 楊井氏記事 |
| 2010年 | 30歳 | 山上氏一人暮らし開始(仕送り月13万円) | 朝日新聞デジタル、 楊井氏記事 |
| 2011年 | 31歳 | 山上氏中央大学法学部(通信制)に入学(母保証人) | 朝日新聞デジタル、 楊井氏記事 |
| 2012年 | 32歳 | 中央大学法学部(通信制)除籍 | 朝日新聞デジタル、 楊井氏記事 |
| 2013年 | 33歳 | 統一教会からの返金完了 | 東洋経済オンライン |
| 2014年 | 34歳 | 山上氏への仕送り終了。妹が一人暮らし開始 | 楊井氏記事、東洋経済オンライン |
| 2015年 | 35歳 | 兄自殺。以降、母妹と疎遠に | 朝日新聞デジタル、 読売オンライン |
裁判で明らかになった新事実は楊井氏の記事のとおりかもしれないが、そのまとめ方や既知の事実と合わせると楊井氏の記事が与える印象とはだいぶ異なる。たとえば、祖父が包丁を持ち出したり、子供達に出て行けといったエピソードは子供相手が主たる相手ではなく、母親の方への怒りの発露だったと思われる。勝手に財産処分されたら激昂すると思う。これを虐待と評するのはどうかと思う。
山上が子供時代に、母から食事を与えられないとか、信仰の強制といった「母による虐待」の事実は出てこなかった。
ただ、祖父が包丁を持ち出したり、子供達に出て行けと言ったことはあった(11月19日妹証言、11月20日被告人質問)。こうした祖父の行為が虐待に当たる可能性はある。
( 楊井氏記事より)
中学2年の時、祖父から、母親が入信し、祖父の不動産を無断で売却して教団への献金にしようとしていたことを知らされた、と証言した。
祖父は「いずれは全て財産を持っていってしまうぞ」と脱会を強く勧め、親族を呼んで説得したが、母親は聞かなかったという。山上被告は法廷で「どうしていいか分からないのが、正直なところでした」と述べた。
祖父からは経営する会社を畳みたいから家を出ていくよう言われたといい、「中学生なので自活はできないので、何時間か外を歩いたり、駅のホームで座っていたりということはありました」と証言した。
(朝日新聞デジタル:第30回【詳報】山上被告「生きているべきでなかった」「多額献金なければ」より)
母の献金に反対する祖父は「全財産を持っていかれる」と家族会議で包丁を持ち出したり、母を家から閉め出したり。母が「開けて」と何度も玄関をノックし、被告が中に入れたこともあったという。
被告「祖父は『誰が開けたのか』と。黙っていたが、何もかもが嫌になりました」
(朝日新聞デジタル:第32回母の入信知り「人生観」一変、夢は「石ころ」 山上被告が語った半生より)
山上氏が飲まず食わずの貧困に陥っていたというイメージは間違っているという主旨だろうけど、何かなぁと感じる。
参考
- 朝日新聞デジタル:母の入信、家族の死、生活苦…山上被告の生い立ちと安倍氏銃撃事件:山上氏の生い立ちの年表あり
- 東洋経済ONLINE:山上容疑者を凶行に駆り立てた一族の「壮絶歴史」 「何日も食べてない」兄妹の窮状を知り自殺未遂:山上氏の伯父へのインタビュー(2022年の記事)
- 東洋経済ONLINE:統一教会からの「返金終了」が山上家貧窮の決定打 兄の自死が再起を図る徹也の希望を打ち砕いた:山上氏の伯父へのインタビュー続き
余談
産経新聞は元号つかって日付を説明するのね。
www.sankei.com
