担当している導入授業で良く見る不安に対する私なりの返答とアドバイスを書きます。
まずは、以下を用意しよう!
重要なことは記録です。自分の記憶力を信じてはいけません。記憶力は夕ご飯何食べるとか、あの子かわいいな/あいつかっこいいなとか有意義な情報に割り振りましょう。次に、情報の検索対象を絞り込むことが重用です。とにかく、まずはあそこを探せば良いという状況を作っておきましょう。
- 計算機関連メモノート&筆記用具(ボールペン1本でOK)
- 知らないコマンドや謎のエラー、概念図など計算機に関することを何でも書いておくノートを1冊用意しましょう。携帯やスマートフォンでもよいのですが、図がかけないことが弱点です。
- カメラ付き携帯電話・スマートフォン
- 謎エラーが出たときの強い味方がこれです。パニックになる前にとりあえず画面に表示されているエラーメッセージを撮ってしまいましょう。そうすれば、後で検索するときや詳しい人(教員含む)に相談するときに役立ちます。もちろん、部外者秘のものを撮影してはいけません。
- Unixコマンド集を一冊用意
- 【改訂新版】 Linuxコマンド ポケットリファレンスみたいなコマンド集の本を一冊買っておきましょう。ネットで検索すればよいのですが、ネットにつなげるまでが大変だったりします。
次のことを認識しよう!
- みんな初めは初心者
- 道具になれるにはたくさん&継続的に使うしかない
- どこを探せば良いのかがわかっているならば、覚えておく必要はない
Tips
- タッチタイピングを早く身につける
- 相談できる友達を数人つくりましょう
- 困った時には友達と相談するのが重用です。なぜか?自分が困っていることを明確に言語化する必要があるからです。ですから、詳しい人を相談相手とする必要性はありません。
- 自分の部屋でならば、くまのぬいぐるみ相手に相談しましょう → ベアプログラミング(テディベア効果)
- Google先生は偉大なお方
- 何かエラーがでたら即Googleがいまどきのやり方だと思います。まずは、エラーメッセージをまるごと検索キーとして使いましょう。
- まずコピペしてGoogle先生に尋ねる
- バージョン、環境を調べる癖をつける
- 検索になれてきたら、次は精度をあげましょう。そのためには使っているツールのバージョンや構築・実行環境の把握が重用です。
- バージョンを表示するための典型的オプション「-v」「-V」「--version」、オンラインマニュアル:man、info。OSのバージョン把握のためのuname。ネットワーク環境チェックのための、hostname、ifconfig、netstatなど。マシンからのエラーメッセージ:dmesgや/var/logs以下のログ。
- インストールおよび設定記録を作る際のバージョン情報の重要性
- 質問下準備マニュアル
- インストールログ、実行ログをWebページにまとめましょう
- 二度あることは三度あるということわざを実感しない週はありません。みなさんは同じミスを十数回繰り返すと思います。そんなときのためにインストールログ、実行ログをつけましょう。そして、できればこのブログのようにそれをWebで公開しましょう。
- コンピュータの設定メモをつくるときに記載すべきこと
たくさん触れるために
- 学校の演習環境を自分のパソコン上に再現する
- Linuxをインストールし、必要なソフトウェアを揃える経験をしておくと急激に知識がアップします。
- まずは、Ubuntuあたりの親切心いっぱいのツールをインストールし、次にDebian GNU/Linuxでどうしたら良いのかわからなくなるのがよいのではないでしょうか。
- 普段使いの言語を1つ用意する
- 授業で使う言語とは別に普段使いの言語を1つ用意し、それを使って日常の細々したプログラムを組んでみるのは良い方法です。
- 特に組むプログラムがないならば、自分の卒業要件判定プログラムを作成すると良いでしょう。履修案内を熟読でき、かつ、そこそこ面倒なプログラム(多くの大学の卒業要件は例外的条件が多い)を組む練習になるでしょう。組みあがったらそれをWebアプリで同じ学科・学年の人が使えるように拡張、次に、全学年に拡張、そして、学部に拡張、全学に拡張してみると良いでしょう。全学年に拡張あたりから吐き気がすること請け合いです。
道具が使えるのは最低条件、求められているのはその先
みんな初心者なんですが、いつまでも初心者でいてはいけません。みなさんはエンドユーザーになるために進学したのではないはずです。ですから、道具は使えて当然。この意識が重用重要です。