物語を考えずに博士課程で研究しているとどうなるか

はてなブックマーク: 原著論文と調査論文と学位論文の違い - 発声練習

2008年07月03日 yukitanuki それぞれの原著論文が微妙に離れた内容で学位論文でまとめようとするとタイトルが大風呂敷になる件/原著論文提出のみのところはどうなってるんだろ。

なるほど、こういうときに「お前は俺か」と言うんだね。「それぞれの原著論文が微妙に離れた内容で学位論文でまとめようとするとタイトルが大風呂敷になる件」、はい、私の博士論文です。

先輩と同期に助言し、後輩を指導し、指導教員の下請けをし、研究室から外へ出される論文の9割をチェックしていた結果、研究室で遂行している研究テーマすべてにからんでいたので、共著で名前が入っている論文を博士論文に含めようとしたら、もう何がなんだかわからなくなった。あれを強引に一つの物語りに仕上げたのは我ながら「豪腕」だったと言わざるをえない。

日本においては課程博士の方は、博士取得までに年限が決められているので博士論文の物語をあらかじめ考慮した上で研究を進めていくべき。そうでないと、編集作業で悶絶する。

この物語を作るときの手助けとなるのが指導教員なので、指導教員と気があう人はお昼を一緒に食べたり、酒を一緒に飲んだり、タバコを一緒に吸ったりして気軽に相談できる雰囲気作りを心がけましょう。

追記

nishizuru 「タイトルが大風呂敷」大抵みんなそうかと。

そういえばそうですね。博論のタイトルのありがち版は「〜に関する研究」ですものね(参考:国立国会図書館 NDL-OPACで検索対象を博士論文、タイトルを「〜に関する研究」としてみてください109,124件ヒットします)。ただ、この「〜」の部分が広くなっちゃうんですよ。そして、審査会でつっこまれるんです。

yocchan731 博論にはシナリオが重要.マジで重要.「共著で名前が入っている論文を博士論文に含めようとしたら」>自分がファーストのだけにすれば良かったんじゃ・・・

だって、せっかく指導やら実装やら実験やらで頑張ったんですもの…。