読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

仲卸が消えていく話

メモ

ウラゲツ☆ブログ: 備忘録(19) にある太洋社「自主廃業に向けた説明会」、書店と出版社から質問相次ぐについての話を読んで、以前にTBSラジオ Session-22のポッドキャストで配信されていた2015年12月22日(火)山田清機「東京湾岸畸人伝」Session袋とじの話を思い出した。そこで紹介されていたのが築地のマグロ仲卸の方の話。

仲卸というのが零細企業(主に個人商店や個人飲食店)と産地をつなぐ流通システムにおけるバッファとなっており、仲卸がなくなると今のようには零細企業が立ち行かなくなる可能性がある。私は商売をやっていないし、流通の話も知らないので、上記のポッドキャスト聞くまでそういう話を知らなかった。

以前読んだフェンスを外す人は、常に考慮していなくてはいけない話だよなぁと実感。もちろん、経済的に経営が成り立たないというのは意味があるわけあのだけど、これまで成り立っていたという事実も意味があることなので、ちゃんと、全体的に検討しなければいけないという話。合成の誤謬とかあるわけだし。

関連過去エントリー

使用ツールの設計が悪いか使い方が悪いかのどちらか

発声練習

告知している媒体がイベント告知用ツールならば、ツールの設計が悪い。告知している媒体がイベント告知用ツールでないならば使い方が悪い。

ちなみにFacebookのイベントツールは設計が悪いと思う。招待されているのに行けないならば、人情として「ごめんなさい。今回は参加できません」って書くでしょ。上記の問題を防ぐためには、参加する人のコメントだけ表にでて、参加しない人のコメントは主催者だけが閲覧できるようにすれば良いと思う。

詐欺メール:【重要】電信データ機構より大切なお知らせ【重要】

こんな文面の詐欺メールが届いていた。文中にある「届出番号 都75981103」で検索すると結構手広く送っている様子。

【重要】マイナンバーに関わる大切なお知らせの為、必ず最後までお読み頂けます様お願い申し上げます。
個人情報保護法に基づき、第三者による貴方様の氏名・住所・電話番号・マイナンバー等の閲覧を防ぐ為、本電子文書へは非公開と致します。


【本人限定:内容証明電子承認文書】
貴方様がご使用されております電気通信端末機器及びインターネットプロバイダを通じ、会員登録状態となっている従量課金制有料サイトの登録確認についてご通知致しました。

この度、貴方様が会員登録されている下記サイト運営事業者(以下、原告)より、民事訴訟に関する当組合との最終手続きが完了されました事を併せてご報告致します。


≪記≫
[原告]株式会社YCU(届出番号_都75981103_は)
[サイト概要]懸賞、副業、一般ニュース、芸能ニュース、アニメ、ゲーム、動画レンタル、通信販売、電子書籍、投資、ギャンブル、占い、アダルト動画、出会い掲示板、投稿掲示板、オークション、旅行宿泊、リゾートホテル宿泊会員権   以上


原告の訴訟提起としては、
?現金100万円相当の懸賞報酬受取権放置
?会員登録料金の未払い
?長期延滞料金の未払い
?会員継続または退会の放置
?アカウント不正放置によるサーバー障害、
以上5点が挙げられております。

当組合は、訴訟前に双方の事実確認が義務付けられておりますので、貴方様に瑕疵責任の有無を確認する必要があります。

◆瑕疵責任が有る場合・・・・原告の主張通り訴訟手続き
◆瑕疵責任が無い場合・・・・原告の主張を取り下げ訴訟停止

貴方様に瑕疵責任が無く、何らかの理由で現在に至る場合、当組合より原告へ本件の事情説明を致します。

本電子文書を確認されましたら、営業時間内に当組合へご一報頂けます様お願い申し上げます。
※本電子文書は第三者機関の開封確認機能が設定されております。


尚、本電子文書に対する回答が無い場合は、原告の訴訟提起に従い管轄裁判所にて公判が開始されます。
公判日程は裁判所より貴方様の現住所または本籍地または勤務地宛へ、書留郵便が送付されます。
※裁判を欠席されますと原告の主張通りの判決が下され、執行官立会いのもと、給与、財産(動産・不動産・有価証券)等の差し押さえを含めた強制執行となります。

近年、パソコン・スマートフォン・携帯電話等の電子通信機器の急速な発展により、誤操作トラブル、未成年者の決済トラブル、契約者以外への貸与トラブル、契約トラブルが頻発しております。利用者様の知識不足がトラブルの原因となるケースが相次いでおりますので、インターネット等を利用される場合はよく内容を理解した上でご利用下さい。


マイナンバーに関する注意】
民事訴訟及び刑事訴訟の被告人(訴えられた側)となられた方は、訴訟履歴がマイナンバーへ登録されます。
訴訟履歴がマイナンバーへ登録されますと今後一切記録を消すことが出来なくなります。


〜〜お問い合せ先〜〜
【電信データ機構】
・対応部署:民事紛争課
・紛争番号:G083946D ※左記紛争番号をお電話にてお伝え下さい。
・部署直通番号:03-6633-8652
・営業時間:10:00〜19:00 ※土日祝は対応出来ません。

メールのヘッダーをみてみると192.249.72.190より送られており、このIPはGMO CLOUD AMERICA INC.が管理しているみたい。アメリカの会社が管理しているネットワークからマイナンバーの話は送らないだろう。

Return-Path: info@my-numbers.top
Received: from ********* (LHLO *********)
(*********) by ********* with LMTP; Mon, 8 Feb 2016 04:03:38 +0900 (JST)
Received: from ********* (********* [*********])
by ********* (*********) with ESMTP id *********
for <*********>; Mon, 8 Feb 2016 04:03:38 +0900 (JST)
Received-SPF: pass (mf-ofc-ucb046: domain designate client-ip as permitted sender) client-ip=192.249.72.190; envelope-from=; helo=my-numbers.top;
Authentication-Results: mf-ofc-ucb046; spf=pass smtp.mailfrom=info@my-numbers.top
Received: from my-numbers.top (unknown [192.249.72.190])
by ********* (*********) with ESMTP id *********
for <*********>; Mon, 8 Feb 2016 04:03:37 +0900 (JST)
Subject: =?ISO-2022-JP?B?gXmPZJd2gXqTZJBNg2aBW4Nei0CNXILmguiR5ZDYgsiCqJJtgueCuYF5j2SXdoF6?=
From: *********
To: *********
Message-ID: *********
Content-Type: text/plain; charset="SHIFT_JIS"
Content-Transfer-Encoding: 7bit
MIME-Version: 1.0
Date: Mon, 8 Feb 2016 04:03:38 +0900 (JST)

「届出番号 都75981103」で検索したらいろいろと報告事例がある。いくつかは、「このメールを受け取って心配の場合はこちらに連絡」という商売につなげていて、「うーん」と思わせる状況になっている。こういう詐欺メールを受けって心配な場合はお近くの消費者生活センターに問い合わせるのが一番無難だと思う。

マイナンバー制度開始時の混乱を狙って詐欺メールが多発している様子。

「届出番号 都75981103」での検索結果

以上、ご参考まで。

「ちゃんと頑張りなさい!」「頑張っているんですけど」「言い訳するな」の回避法

メモ

現在取り組んでいる対象への理解度や経験が異なると、その人が把握している、目的を達成する or とりあえず現状を進めるために行うために行う作業や行動が異なる。そうすると以下のような悪循環が起こる。

  • 教員:(このままだと順調に卒業研究が終わらないな。はっぱかけよう)「ちゃんと頑張りなさい!」
  • 学生:(先生の言う通りだ。がんばろう)「はい、がんばります。」
  • 学生:(ええっと、でも何やれば良いのかな、とりあえずGoogleで検索して…)
  • 〜 数週間後 〜
  • 教員:(あれから時間たったから、アレとアレと…と。10個ぐらい作業が終わっているかな?)
  • 教員:「どれくらい作業進んだ?」
  • 学生:「〜について調べたのですが、特にあてはまるものがなかったので、とりあえず**しています。」
  • 教員:(まだ、スタートラインにも立っていない!やばい!)「もっと、頑張らないとダメだよ」
  • 学生:(あれ?私はまずい状態なの?)「はい、がんばります。」
  • 学生:(ええっと、でも何やれば良いのかな、とりあえずGoogleで検索して…)
  • 〜 数週間後 〜
  • 教員:(あれから時間たったから、さすがに、アレとアレと…と。5個ぐらい作業が終わっているかな?)
  • 教員:「どれくらい作業進んだ?」
  • 学生:「あれから、〜について調べたのですが、やはり見つからなかったので、とりあえず**しています。」
  • 教員:(うわっ!やばいやばい!)「ちょっと、進みが遅過ぎると思うなぁ。もっと、頑張らないとダメじゃない?」
  • 学生:(ええっ?結構時間使っているのに)「一応、頑張っているんですけど」
  • 教員:(ちょっと、がつんと言って危機感持たせよう)「言い訳するな」
  • 学生:(あかん、この人に何言っても無駄だ)「はい、分かりました」

理解度や経験が少ないのでやるべき作業や行動がわからず、また、全体の量も見積もれないので、どの作業にどれくらい時間を注げば良いのかも分からない。分かっている方からすると、「まだ、あんなことに時間使って!」とか「いつまで、アレをやらんのだろう?」と心配&焦りで頭が熱くなる。

初心者の方は理解度や経験が少ないのでやるべき作業や行動がわからない状態であるということを理解し、かつ、熟練者は初心者だったことを忘れているので、こちらから要請しないと適切な支援は来ないということも理解して、質問/泣き言/途中経過を熟練者に頻繁に見せ、支援を受け取るようにした方が良い。

熟練者は、初心者が理解度や経験が少ないのでやるべき作業や行動がわからない状態であるのだから、初心者に期待している作業の全体像を可能なかぎり見せるか、最初の数歩を具体的に指示し、頻繁にその途中経過について尋ねるようにした方が良い。

はてなブックマークホッテントリーになっている以下のエントリーは、上記の「初心者に期待している作業の全体像を可能なかぎり見せる」という戦略がハマっている例だと思う。もちろん、「親」になったのは夫と妻の両方が同じタイミングなのに、夫が初心者で妻が熟練者というのはどういうことじゃ!という怒りもあろうけど。

サイレントベビーは和製英語

メモ

【朗報】赤ちゃんの夜泣き、解決法が見つかると、それのネタ元の赤ちゃんの夜泣きは日本だけ!? 実はこうすれば良かったを読んで、「なぜに出典があいまいなの?」と思ったのでGoogle先生にお尋ねした。そうしたら、謎用語「サイレントベビー」というものに出会った。ちなみに大本はNHKスペシャル ママたちが非常事態!? 〜最新科学で迫るニッポンの子育て〜っぽい。

話戻って、どのエントリーも「サイレントベビー」という用語の出典について説明がない。にも関わらずX個の特徴とか言い始めている。

英語の"silent babies"で検索すると日本初の記事が検索上位でヒットする。1992年の記事で記者は Chieko Kurikiさんとあるので日本の方だと思う。

内容は、日本では"Silent Baby"と呼ぶ感情を表さない赤ちゃんが報告されているという内容。原因は母親とのアイコンタクトが非常に少ないからと書いている。この記事に書きぶりだと、silete baby という用語は英語圏にはなかったっぽい。

"サイレントベビー 小児科"で検索したところ以下のエントリーが見つかった。

上記のエントリーによると柳澤慧さんという方が「サイレントベビー」という用語を提唱し始めた様子。別のエントリーに良いまとめがあったので引用。

平成2(1990)年、日本の小児科医、柳沢慧による『いま赤ちゃんが危ない―サイレント・ベビーからの警告』が刊行されました。

著者の柳沢先生は、にぎやかなことが常識だった小児科の待合室が急に静かになったことに違和感を覚え、静かであまり泣かず、表情に乏しい赤ちゃんを「サイレント・ベビー」と名付け、問題提起しました。

当時マスコミが大きく取り上げたため、「サイレント・ベビー」という言葉が国内で広まりました。
むかしはね! いまはね! どうする? 子育てギャップより)

小児科の人たちの中には上記の「サイレントベビー」という用語を肯定的に使っている人もいる様子。

この「サイレントベビー」という病名だか病態だか状況だかは論文としてちゃんと報告されているんだろうか?ほぼほぼ、ニセ科学だと思うのだけど。

話変わって、元の【朗報】赤ちゃんの夜泣き、解決法が見つかるにある放置するという話はフランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密で紹介されている方法でフランスでは一般的らしい。

その一方で、平成26(2014)年以降はフランス式という子育て法がブームになっています。

その元になっているのが、『フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密』です。
一例をあげると、

  • 親子の部屋は別室にするけれど、常時ベビーモニターで観察する。
  • 寝ている赤ちゃんが泣き出したら、すぐに抱き上げたりあやしたりせずに観察して、5〜10分待つ など。

このフランス式子育てはブームになって間もないので、これが果たして最適な育児法かどうか、十分検証する時間が必要です。
むかしはね! いまはね! どうする? 子育てギャップより)

個人的にはこちらの方が信用できる。理由は上記の著者はアメリカ人でフランスで子育てを行う際にフランス式の夜泣き対処法にであった。その際にこの著者はフランス出身の小児科医(アメリカで開業)や論文を調べて、その妥当性を裏付けようとしている。著者が読んだ論文は以下の論文とのこと。Google Schalorによるとこの論文は400回近く参照されている。self-soothingというのが自分で寝付ける能力を表す用語らしい。

上記書籍の放置に関する該当部分

「ちょっと待つ」を解明して、勢いづいた私は、赤ちゃんと睡眠についての科学的文献を調べることにした。大半は、英語で出版された刊行物だ。その結果は衝撃的だった。英米人の親は「赤ちゃん睡眠戦争」をしているにも関わらず、英米人の睡眠研究者はそうではなかった。子どもを眠らせるための最良の方法について、研究者たちの意見はほとんど一致している。まるでフランス人のようなことを推奨しているのだ。

睡眠研究者はフランス人の親と同じく、ごく早い時期から赤ちゃんに眠り方を教えるために親が積極的に関わるべきだとしている。健康的な赤ちゃんなら、生後わずか数週間で、「泣かせっぱなし」にしなくても朝まで眠ることがを教えられるという。

睡眠についての論文を大量に集めて理論分析したレポート(next49注上記の論文)によると、結論として、非常に大切なのは「親の教育/予防」だ。たとえば、妊婦や新生児の親に睡眠の科学的な仕組みを教えて、睡眠の基本的なルールを学ばせること。親は赤ちゃんの誕生直後もしくは生後数週間から、ルールに従うべきだという。

では「ルール」とは何か?〜中略〜 夜には、赤ちゃんを眠らせるために抱きしめたりゆすったりあやしたりをしないでください 〜中略〜 赤ちゃんに、昼間と夜の違いを学ばせるためだ。〜中略〜 騒いでいる赤ちゃんを抱きあげる前に、ちょっと待って、本当に起きたのかを確認せよ 〜後略〜。
(「フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密」 pp. 65 - 66より)