Fon って知らなかった

Makuake:周りのWiFiをいつでも利用し放題にするアプリを作成!通信制限からも解放!はてなブックマークコメントに「Fon がいつか見た夢。」というコメントがあり「Fonってなんぞ?」と思って調べてみたら、2005年ころから続いている息の長い活動だったのね。

FONは世界150ヵ国で400万以上の無線LANアクセスポイントを有する、世界最大のグローバルWi-Fiコミュニティである。イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、ロシア、ポルトガルベルギーなど各国の大手通信キャリアやインターネットサービスプロバーダーと業務提携、資本提携を行っている。 

FONコミュニティのメンバーは自宅に設置した専用の無線LANルーターを他のFON コミュニティメンバーにアクセスポイントとして共有することに同意する代わりに、世界中のFONのアクセスポイント(FONスポット)を無料で利用することができる。FONのメンバーが増えれば増えるほど、利用できるFONスポットが増え、様々な場所で気軽に無料でインターネットにアクセスできるようになる。
ja.wikipedia:FON

日本では2007年ぐらいにブームが来ていたらしい。

その前に,まずはFONとは何かについて簡単におさらいをしておこう。FONとは2005年にスペインでサービスが始まり,日本でも2006年12月に本格展開を開始した公衆無線LANサービスである。他の公衆無線LANサービスと大きく違う点は,インターネット接続のインフラをユーザー自身が担うことだ。FONには,ユーザーが自らのAPを無償で公開する代わりに,他者のAPを無償で利用できる「ライナス」サービスというものがある。このライナス・ユーザーが公開するAPが,インターネットへの入り口となる。

FONのサービスには,ライナスのほかに,ユーザーのAPを有償で公開する代わりに他者のAPも有償で利用する「ビル」と,APを立てずに他者のAPを有償で利用する「エイリアン」というメニューがある。ただし,現在のところ日本で提供されているのはライナス・サービスだけである。余談ではあるが,このライナスとはLinuxカーネルの開発者であるLinus Torvalds氏をもじったもので,ビルとはマイクロソフトのBill Gates氏をもじったものらしい。一方は無償で,もう一方は有償というわけだ。なんとも人を食ったネーミングである。
IT Pro:草の根無線LAN「FON」のセキュリティ問題は解決できるかより)

上述のビル・サービスが日本で提供されていないのはISP(プロバイダー)の規約と反する場合があるため。

2011年ごろにSoftbankFONのサービスに参入し、偽FON問題を引き起こしたらしい。Softbankが自社のスマートフォンによる帯域圧迫を軽減するためにアクセスポイント増やしているのは知っていたけどこういう問題が起こっているとは知らなかった。以下のようなキャンペーンをやっていたとのこと。

以下のような問題が発生。

昔々、無線を共有するFONというものが日本に入ってきた。その頃は、ツクモが中心になりルータを販売するという、本当に細々とした展開だった。
 その後、大都市圏ではライブドアが展開を始めた、販売店も増え、徐々に認知され始めた。

 ただ、相互利用という「FON」の理念が、ビジネスモデルとしては成り立たなかったのか、ツクモがこけて、ライブドアが撤退し・・・ 日本のFONは衰退の一途をたどる。

 たとえ、衰退しても、相互利用するという「FONの理念」は死ななかった。かつてパソコン通信の時代に「草の根ネット」が有志の力で支えられたように、日本のFONも有志によって支えられていたからだ。

 ところがどうだろう。日本の都市部で「偽FON」が出没している。
 私は、田舎に住んでいるので、「偽FON」というものを知らなかったが、先日都会に行ったときに体験することができた。
 いろいろなところに「FON_FREE_INTERNET」というアクセスポイントがあり、喜んだのもつかの間。FONだと思い、アクセスすると、特定の企業のログイン画面が表示される。
 そこには、相互利用という「FONの理念」は見受けられない・・・

 弱いものが強いものに飲み込まれるというのは、自然の摂理かもしれない。
 しかし、FONを名乗る以上。FONの理念を引き継いでほしい。そうでなければ、FONを支えている草の根の人々の信頼を裏切ることとなるだろう。

 これは、都市部の問題だけではなく、「日本のFON」の問題である。
日本のFONは死んだのか・・・

2012年に偽FON問題は解決された様子。

今でもFON自体は活動している模様。

FONの日本での展開のときから指摘されている問題は解決されたのだろうか?情報を探せなかった。

しかし筆者が問題になり得ると考えているのは,外のユーザーがインターネットにアクセスする際のグローバルIPアドレスが,自宅からインターネット・アクセスする際のものとまったく同じだという点である(図1)。APを使う外のユーザーが,違法行為を行った場合などに問題となる。
IT Pro:草の根無線LAN「FON」のセキュリティ問題は解決できるかより)

現状のFONルーターは、“MyPlace”側も“FON_FREE_INTERNET”側も、ISPから振られたIPアドレスは同じだ。つまり、フリー側にアクセスしてきたユーザーが仮に殺害予告などを掲示板に書き込んた場合、まず最初に押さえられるのは、FONルーターを使っている家庭である。

 警察などがその家庭に捜査に入ったときに、FONルーターがあり、外部からもアクセスされることをうまく説明できればいいが、ルーターなどを設置してしまったらそれがなんだったのか忘れてしまうこともあるだろう。また警察官も、FONルーターがなんなのかを把握していればいいが、そうではない場合は相当もめることになる。

 これの回避策として、現在FONではルーターFONのセンターサーバーの間でトンネリングを行なう計画がある。イギリスでは2008年から可動実績がある方法で、これが実現すれば、センターサーバーのログに各ユーザーに対して振られているパブリックIPアドレスが残るので、誰がアクセスしたのかが分かるようになる。

 ただ、現状ではまだこれらの対応策は実施されていない。対応策が実施されるまでは、保護者側もFONルーターにある程度関心を持っておく必要があるだろう。

FONルーターに関する現状の懸念点と対策より)