新聞記者は自社の記事データベースを使わないのだろうか

7/6の毎日新聞:日韓観光:「怒られっぱなしでは…」訪韓日本人客が急減の関連記事に表示されている1/19の毎日新聞:ふしぎソウル:(4)日本人の韓国旅行は減っているのかの記事。主旨は似ているのだから過去の記事の知見が新しい記事に反映されているべきだと思うのだけど。

1/19の記事では主たる要因は為替相場であるという結論。

ただ、韓国の観光客誘致政策について特集記事を書くため、韓国観光公社から提供を受けた統計資料を見ていた私は、面白いことに気付きました。昨年の日本人旅行客数は、前年と比べると大幅減ですが、2008年以前と比べたら数十万人単位で多いのです。要するに、2008年秋のリーマン・ショックで超円高が始まってからの数年間、韓国を訪れる日本人旅行客が飛び抜けて多かっただけ、とも言えそうなのです。李前大統領の竹島上陸はちょうど、円高局面が終わりかけている頃のことでした。
〜中略〜

済州道観光協会の関係者は、次のように説明してくれました。

「円安に対応するためには、宿泊や食事など(韓国通貨の)ウォン建ての費用を安くするしかない。でも、減っているのは日本人客だけで、中国人客はものすごい勢いで増えている。東南アジア諸国からの観光客も2ケタ増が続いている。需要はすごい勢いで増えてるんだから、価格を引き下げる理由なんかない。結局、円建ての価格を上げることになってしまうので、デフレの日本からの客は減るしかない」
毎日新聞:ふしぎソウル:(4)日本人の韓国旅行は減っているのかより)

7/6では、為替相場ではなく両国間の関係だという結論。

12年末からの円安で、日本人客にとって韓国での買い物が割高になったことも背景にはある。だが、韓国観光公社東京支社の担当者は、日本でのマーケティング調査の結果などから「要因としては両国関係の悪化の方が大きい」と断言する。落ち込みの大きさも、円安だけでは説明がつかないという。
毎日新聞:日韓観光:「怒られっぱなしでは…」訪韓日本人客が急減より)