侍を名乗ってなんかやったら「侍ら〜」と報道してくれるのかな?

コサックって部族名だと思っていた。そして、もう歴史のかなたに去ったもとかと思っていたらこのニュース。

ロシア南部ソチの五輪会場付近で19日、同国の女性バンド「プッシー・ライオット」がプーチン大統領を批判するパフォーマンスを始めたところ、コサックの一団にムチで打たれるなど暴行を受け、強制的に中止させられる事件があった。ロシアの電子メディアが報じたほか、映像が動画サイト「ユーチューブ」にも公開された。

報道によると、メンバーら6人が覆面をかぶり、「プーチンが祖国愛を教えてくれる」と題する楽曲を歌い出すと、すぐに制服姿のコサック約20人が割って入った。コサックはバンドのメンバーや撮影クルーにムチを打ち付けたり、唐辛子スプレーを噴射した。映像には、女性らが殴られたり、地面に押し倒されるもようも収められている。

ソチには五輪の警備要員として800人以上のコサックが投入されており、その一部が今回の暴行に及んだ可能性もある。

同バンドは2012年、ロシア正教会の総本山でプーチン氏批判のパフォーマンスを行い、メンバー2人が服役を経て昨年末に釈放された。この2人は18日、窃盗容疑で地元警察に一時拘束されたばかりだった。

コサックは帝政時代、辺境防備や領土拡張の先兵役を担った軍事集団。ソ連崩壊後、共産政権下で解体されたコサックの復興運動が起き、現在ではコサックの血筋や価値観を受け継ぐと自任する人々が各種の団体を組織している。活動理念にはロシア民族主義ロシア正教の色が濃い。

うん、意味わからない。コサックと自任する人の任意団体ということは、つまり、なんでもないってことでしょ?それが、警備に投入されているって、つまり、ボランティア活動?

連日、熱戦が続いているソチオリンピックは、これまでに、懸念されていたテロなど、大きな混乱は起きていません。ロシア・ソチの治安を支える人たちを取材しました。

筒状の帽子に、長いひげ。
競技会場周辺で、にらみを利かせているのは、「コサック」の男性。
15世紀以降にロシア南部で形成され、辺境の警備や兵士としての役割を担っていたコサック。
旧ソ連時代に解体されたが、ソ連崩壊後に復興。
ロシア政府は今回、およそ800人のコサックを動員して、競技会場や空港などの警備を強化している。
独特の制服に身を包むコサックは、オリンピック会場をくまなく巡回し、警備の目を光らせている。
コサックのユリイさんは「ここに観戦に来ている皆さんの命は、自分の命を懸けてでも救います」と語った。
ユリイさんは、ナイフがからむけんかを素手で仲裁し、警察に、容疑者の身柄を引き渡したという。
現在は、武器を持たないコサックたち。
制服のユニークさもあってか、記念撮影を求められるなど、観光客にも人気で、今週末の閉幕まで、「目立つ警備、見せる警備」で、ソチの治安維持に努める。
ソチ五輪 治安を支える自衛団「コサック」を取材しました。より)

冬季五輪の舞台となるソチに近いロシア北カフカス地方は、テロを引き起こすイスラム過激派の根城とされる。

一方、帝政時代からこの地方を守ってきたコサックの子孫も多く、テロ防止のため自警団による夜警を始めた。ソチ市内でも800人以上が警備にあたっている。(ロシア南部ピャチゴルスク 緒方賢一、ソチ 田村雄)
〜中略〜

自警団からは、政府はコサックを治安要員として認め、不審者を拘束する権限などを与えるべきだとの声も出ている。ピャチゴルスクのコサックの指導者ユーリー・チュレコフさん(61)は「父祖伝来の土地をテロから守るため、多くのコサックが治安機関に協力したいと思っている」と話す。

当局も勇猛で知られるコサックの活動で、テロが防止されることを期待している。スタブロポリ地方のイリーナ・マルカシャン財務次官は「今年はコサック団体への支援額を昨年の約4倍の6000万ルーブル(約1億8000万円)に増額した。このうち5200万ルーブルは夜警の日当など治安維持にあてる」と説明した。
〜後略〜
読売新聞:コサック、テロ警戒やソチ警備に一役より)

コサックは旧ソ連時代、社会集団としてはほぼ消滅していたが、ソ連崩壊後に復興。現在は愛国主義的なグループとして独自の存在感を発揮している。
毎日新聞:ソチ五輪:厳重警戒、コサックも一役 不審者に目光らせより)

日本でどっかの団体が「われわれは侍である」と自任して、どっかのイベントで警備や誘導をかってでたときに「侍が200人投入された」って報道してくれるんだろうか。