「ほら、ネット選挙なんて意味ないじゃないか」と言われたときに

たぶん、低投票率になるので。今のうちに理論武装を。

ネットでの選挙活動解禁のもっとも重要な利点は「非同期性」と「保存性」にある

立会い演説、テレビ放送、新聞から流れる情報を摂取するためには、ある時点・地点にいなければいけない。時間的にも地理的にも多様な働き方をしている労働世代にとって、「同期」が要求されるメディアを主体に選挙情報が流されても、その情報を得ることが難しい。ネットでの情報発信は地理的、時間的に非同期な情報発信が多いので労働世代にとって比較的情報収集がしやすいメディアである

また、立会い演説、テレビ放送、新聞はフローの情報であり、時間とともに消滅しやすい。一方で、ネットでの情報は保存しやすいし、二次利用しやすいのでどちらかといえばストックの情報である。前回の選挙の立会演説、テレビ放送、新聞を探し出すのは難しいが、ネットで発信されたものであれば比較的容易に探し出すことができる(と期待できる) 。

証拠に基づく投票に移行するにはネット上にデータを蓄積していくことが不可欠

証拠に基づく医療(Evidence-based Medicine)と同様に、証拠に基づく投票(Evidence-based Voting)ができるようにするためには、簡単に過去のデータが検索できる環境にするのが重要。過去のデータを簡単に検索できるようにするためには、データの電子化とデータへのオープンアクセスが必要不可欠。ネットでの選挙活動は選挙に関するデータの電子化とデータへのオープンアクセス化を強力に推進する。

みんなで保存しよう!

次回の選挙に向けて、地元選挙区の候補者のWebサイト、TweetFacebookの書き込み、動画などを保存しよう。特に当選者のWebサイトは入念に保存しよう。今回の選挙結果に不満がある人こそ、次回の選挙へ向けてどんどんとデータをネット上に蓄積していくのが良いと思う。

参議院選挙情報のポータル

保存に使えそうなサービス

すでに保存されているかもしれないのでそのURLをチェックしておくのも良いと思う