良く言い換えると:物語をつくれるモノが売れている

するどい考察。

このエントリーでは「言い訳できるモノ」をネガティブにとらえているけど、これはポジティブに考えても良い。もっと良く言えば「物語をつくれるモノ」あるいは「文化」が売れている。

新しい市場のつくりかた」という本(この本に関する私の感想はこちら)に日本でハーレーが売れた理由に、ハーレー所有者に物語を与えたというだけでなく、主たる購入者である旦那さんがハーレーを買うのを許す理由を奥さんに与えたという分析があった。個人個人がモノを買うときの言い訳も必要だけど、モノの購入に関与する他者がいるとき、その他者に対しても、そのモノを買う理由(言い訳)が必要となる。組織(会社、公共団体、官公庁)の買い物なんて、モノの購入によりどういう良いことが生まれるのかの物語を作らなければいけない。

良い言い訳を提供できる商品、売り方、サービスが良い販売結果を得るというのは、ある意味当然のことと思う。品質が良いのに売れない商品というのは、ある意味で言い訳を生み出すことができていない商品なのだと思う。