ノーベル賞・フィールズ賞は戦後の政治体制と経済発展が関係するのでは?

日本は江戸時代に和算が流行ったからという理由みたいだけど、一番大きいのは研究に打ち込める程度に平和で、かつ、社会に経済的余裕があったという理由が大きいのでは?

中国は1966年〜77年まで文化大革命、1989年に天安門事件、改革解放が進むのが1992から。北京オリンピックが2008年。韓国は、直近のクーデターが1980年、民主化(選挙で大統領決める)が1987年以降。ソウルオリンピックが1988年。終戦後日本は国内での政治混乱は1960年〜70年の安保闘争ぐらいではないかと。東京オリンピックが1964年。オリンピック開催が経済的、政治的安定の目安とされているので、韓国が日本から20年遅れ、中国は韓国から20年遅れで経済的・政治的に安定したのではないかと。社会主義でない場合は、スポーツ、芸術、学問は社会の余録で発展するものなので(生きるのにカツカツの場合は資金源がない)、やっぱり経済発展は重要な要素だと思う。

特に日本にノーベル賞が来る理由によれば、「ノーベル賞というものも政治的メッセージがこめられた賞であり、純粋に業績のみで賞を与えているわけではない。業績にプラスして、常に『平和』と『人類(科学)の発展に寄与して欲しい』というメッセージがこめられている」とのことなので、政治体制がかなり影響しているのではないかと。

結論から言うと、日本にノーベル賞受賞者フィールズ賞受賞者がいること、および、彼らを輩出できる社会的余裕があったことは素晴らしいことであり、先人たちの努力を称えるべきだけど、それを持って、中国や韓国よりも本質的に日本が優れているというのはいまいちだと思う。後半の数学の面白さ、重要さがうまく伝えられていないのでどうにかしたいというところを中心に論を立てればよいのに。